一悟術

一悟術ヒーリングの効果の検証 

一悟術ヒーリングは目に見えないエネルギーを使い、心の深い部分にある傷であるバーストラウマやインナーチャイルドを癒します。それによって、自己否定が軽くなり、さまざまな悩みが解消されるのではないかと考えられています。

実際、ヒーリングを受けた方からは、「より自然体でいられるようになった」「毎日がすごく楽になった・疲れにくくなった」「人間関係がよくなった・夫婦仲がよくなった」などの感想をいただいています。

いっぽう、その効果はあくまでヒーリングを受けた人の感想にとどまり、その効果を客観的に検証したデータはありませんでした。

そこで今回、一悟術ヒーリングを受けた人たちの脳波を測定し、一般的な脳波と比較することでその効果について検証してみました。

一般的な脳波について

脳波は神経細胞の情報のやり取りである電気信号を頭皮上から測定し、脳の機能をみる検査です。大脳の表面は大脳皮質と呼ばれ、神経細胞が整列して存在しています。これらの神経細胞は、電気信号を発することでお互いに情報のやり取りをしています。
この神経細胞の電位変動を足したものを増幅させることで、頭皮の上から脳波として測定できるわけです。
そのため、脳波を測定することによって、神経細胞の情報のやり取りの様子をうかがい知れる、つまりは身体に負担をかけることなく簡単に脳の機能を知ることができるのです。

脳波は0.5Hzから30Hzまでの周波数範囲の変化をもつ20-70μVの波型信号です。そして、その周波数によって4つに分けられ、0.5~3Hzをδ(デルタ)波4~7HzをΘ(シータ)波8~13Hzをα(アルファ)波14~30Hzをβ(ベータ)波と呼びます。さらに、α波よりも遅い波であるδ波とΘ波のことを徐波、速い波であるβ波のことを速波ともいいます。
デジタル脳波計が普及して以降、30Hz以上とβ波よりも高周波数であるγ波の存在も明らかになってきており、意識,知覚や記憶などの高次認知機との関係で注目されています。

脳波は常に一定というわけではなく、いろいろな状態によって変化します。健康な成人では、意識がはっきりしているときに目を閉じて安静にして測定した脳波は10Hz前後、50μV前後のα波に、10~20μVの速波が混在しています。頻度は低いもののα波が12~13Hzの人もそれなりにはいます。中には、9~10Hzと11~12Hzなど2つの周波数帯にピークを示すこともあります。

いっぽう、計算問題など脳を使うとα波が減って、β波がみられるようになります。また、眠くなると振幅が小さくなり、スピンドルやハンプといった特徴的な波形が出現します。深い眠りでは2Hz以下の大きな波形が優位になります。

この脳波を定量的に表現する方法に周波数分析という方法があります。波形の大きさや周波数を定量的に測定することで、“これがこの人の代表的な脳波だ”というその人特有の脳波の特徴が分かるのです。逆の見方をすれば、人によって脳波の特徴が違うということでもあります。

実際、14人(男性6人、女性8人)、年齢19歳~35歳(平均年齢24.8±3.7)で行われた脳波を示します。脳波はFz(正中前頭部)とCz(正中中心部)の間で測定されています。グラフの横軸が周波数(Hz)で、縦軸が単位時間当たりの平均の電位(μV)になります。

これをみても人によって脳波の特徴が違いがあるのが分かると思います。とはいっても、先に述べたように、目を閉じて安静にしているときにみられる脳波の傾向というものはあります。このデータでも同じような傾向を示しており、10Hzに周波数帯のピークがある人が多く、10Hzよりも高い周波数帯や低い周波数帯にピークがある人もいました。

グラフ

参考データ Never resting brain: Stimultaneous Representation of two alpha related processes in human. Plos One Eti Ben-Simon, et. al. December 19, 2008

一悟術ヒーリングを受けた人の脳波

一悟術ヒーリングを受けた人の脳波

今回、一悟術ヒーリングを受けたことがある19人(男性8人、女性11人)、年齢28歳~52歳(平均年齢 44.1±7.8歳)に対し、前頭部の脳波を測定しました。

脳波の測定には、FUTEK社のBrainPro FM-929を用い、目を閉じて、安静に座った状態で行いました。脳波の解析には、脳波解析ソフト「パルラックスプロ」を使用しています。

結果は、19人中16人が周波数帯のピークが1つであり、7.5Hzにある人が2人、8Hzが1人、8.5Hzが2人、9Hzが3人、9.5Hzが1人、10Hzが2人、10.5Hzが4人、11Hzが1人でした。残りの3人は周波数帯のピークが2つあり、8.5Hzと10Hz、9Hzと10Hz、9Hzと10.5Hzそれぞれ1人ずつでした。

つまり、一般のデータよりも低い周波数帯にピークがある人が多く、9~11Hzのミッドαにピークがある人が11人と半数以上を占めていました。なお、11.5Hz以上の高い周波数帯のα波にピークがある人は誰もいませんでした。

考察

考察

α波は目を閉じて安静にしているときにみられ、目を開けて視覚刺激が入ったり、計算をしたりなど精神活動をすると減ってきます。そのため、一般的にα波はリラックスした状態でみられるといわれています。α波の周波数は脳の活動によって8~13Hz の範囲内でかなり変動するので、これを2~3分割して検討する場合も多いのですが、その分け方は研究者によってさまざまです。最近、このα波をさらに3つに分けて脳の機能を詳しく調べ、以下のようにいっている人たちもいます。

11~13Hz未満のα3は落ち着いた人の精神活量領域とされ、ややリラックスした状態、適度な集中、意識的でやや右脳が活動している状態。

9~11HZ未満のミッドαは、常に安定して最高の実力を発揮できる状態、リラックスした状態でありながら超集中、意識的で右脳が全開な状態。

7~9Hz未満のα1は眠りかけの人の精神活動領域とされ、リラックスした状態でうとうとしており、やや意識的で右脳が全開な状態。

つまり、α波の中でも周波数帯が低い方がよりリラックスした状態にあり、高い方がより精神活動を行っている状態といえます。そのため、ミッドαはリラックスしながらに精神活動に集中できる状態であり、自分の持つ能力を最大限発揮できる状態ではないかとして注目されています。

今回の結果では、一悟術ヒーリングを受けた人たちの脳波は低い周波数帯を示している人が多く、α波の中でも最高の実力を発揮できる状態といわれるミッドα波にピークがある人が半数以上いました。さらに、高い周波数帯のα波にピークがある人はいなく、ヒーリングによって緊張状態から解放されよりリラックス状態にあるのではないかと考えられます。

問題点と今後の課題

問題点と今後の課題

今回の脳波測定では、7.5HzとΘ波に周波数帯のピークがあるものも2名いました。Θ波は瞑想やぼんやりした状態でみられる脳波です。つまり、7.5Hzの脳波が示す状態というのは、リラックスし潜在意識をとらえやすい状態であるといえますが、それを活用するための集中力は低い可能性があります。要するに、自分の持つ能力を最大限発揮するのに適しているとはいえず、一概には良い状態であるという結論はくだせないということです。

また、もう一つの問題として、今回の検証はヒーリングを受けた後の脳波でのみ検証しているという点があります。一般的な脳波で提示したようにもともと脳波は人によって多少違っているものです。そのため、ヒーリング前後で脳波を測定し、それを比べ脳波が変化していることを確認しない限り、ヒーリングによる効果を証明したとはいえません。つまり、そのような脳波の特徴を持った人が偶然多かったというだけなのか、ヒーリングの効果で脳波が変化したのかわからないということです。

今後の課題としては、ヒーリングの前後での脳波を測定し、ヒーリングの直接の効果を検証すること、被験者の母数を増やし、今回みられた脳波の違いが有意なものかどうかを検証することが挙げられます。

まとめ

一悟術ヒーリングを受けた19名の脳波からヒーリングによりリラックス状態になりやすいのではないかということが分かりました。今後、ヒーリング前後の脳波測定も視野に入れ、更なる効果検証が必要と思われます。

 

 

木ノ本景子
研修医期間終了後、神経内科医として主に急性期病院にて13年間勤務。
3年間の回復期病棟での勤務を経て、平成24年より在宅医療に従事している。

多くの患者さんにかかわる中で、より健康であるためには、病気にだけフォーカスをあてるのでは不十分なのではないかと実感し、医療の分野以外にも学んでいる。

高齢になっても若々しく元気な方たちの特徴から、自分らしく生きることが重要性を感じ、そのためのツールとして脳と心についての情報をフェイスブックページやホームページを通じて発信している。

一悟術リーディング3級、日本内科学会 内科認定医、日本神経学会 神経内科専門医、医学博士、日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー、感情カウンセラー協会認定 感情カウンセラー、リズ・ブルボーのからだの声を聞きなさいスクール カウンセラーコース終了、NLPプラクティショナー、著書に『脳の取扱説明書』(みらいパブリッシング)

HP:http://www.harmonista.org/
FB:https://www.facebook.com/harmonista/

上に戻る