一悟術

私と家族の物語(7)~「食」が伝えてくれた娘との絆~ 

「お母さんと私はホントに仲良しだね!幸せだね!」
少し前までこう言って抱きついてきた娘も、現在高校1年生になりました。

言葉や態度にはあまり出さなくなりましたが、
娘の言う通り、私たち母子は本当に仲良しです。
娘は私に学校での出来事や、友だちのこと、恋愛のこと、将来のことなど、
何でも話してくれますし、私も娘に、いろいろな相談をします。

状況によって、時には母子、時には姉妹、時には親友のように、
娘と私の関係は変化しますが、
変わらないのは、いつも信頼し合っているということです。

しかし、ほんの数年前まで、娘と私はこれほど仲の良い関係ではありませんでした。

今の私だけを知っている人は、とても信じられないと言ってくださいますが、
私は娘に対してとても支配的で傲慢な母親でした。

幼かった娘が少し失敗しただけで烈火のごとく怒り、
娘が泣いて謝ってもなかなか許すことができず、
泣き疲れて眠ってしまった娘の寝顔を見て、我に返り、
今度は私が娘の寝顔に泣いて謝るという毎日を送っていました。

どうして娘に対して怒りが爆発してしまうのか全く分からず悩んでいたのですが、
母や友人たちに相談しても、「そんなものよ」と言われるだけで、
解決することができませんでした。

そんな時、『私と家族の物語(6)』で出逢ったヒーラーさんから、
「バーストラウマとインナーチャイルドを癒すヒーリング」を
受けることになりました。
すると、ヒーリングを受ける度に気持ちが楽になり、
娘への感情爆発もおさまっていきました。

しかし、ヒーリングを受け始めてから娘に対して
怒りを爆発させることはなくなりましたが、
本当に娘との間に壁がなくなったのは、
夫の転勤のために家族でニューヨークに引っ越してからでした。

当時、娘は小学3年生でした。

私がヒーリングを受け出す1年ほど前から、
娘は私の作った食事をほとんど食べなくなっていました。

給食や他の人が作った料理は食べるのに、私の作ったものは食べないので、
最初は「せっかくママが作った料理を何で食べないの?
ちゃんと食べなさい!」と怒ってしまっていました。

しかしそのうち、娘が私のことを怖がっていることに気付きました。

そこで、「あなた、ママのことが怖いの?
それでママのごはんが食べられないの?」と聞いてみました。
すると娘は「そんなことない!ママのごはんは世界で一番美味しい!
ママ大好き!」と言います。
何度か聞いてみたのですが、答えはいつも同じでした。

そして、ニューヨークに引っ越してしばらくたったある日、
親子でお友達のお家に遊びに行きました。
娘はおやつを食べるのも忘れるほど友達と楽しく遊んでいました。

夕方になって帰宅して、キッチンで夕飯の支度をしている私の所に娘が来て、
「ママ、私、お腹が空いてないから、お味噌汁だけでいいや」と言いました。

たっぷり遊んでお腹が空いているはずなので、
「お腹の調子が悪いの?」と聞くと、
娘は「そんなことない。元気」と言います。
そこでまたあのことを聞いてみました。

「あなた、ママのことが怖い?」

すると、突然、娘の顔が崩れて、目から大粒の涙がポロポロと溢れ出し、
絞り出すような声でやっと言ってくれたのです。

「・・・怖い・・・。」

私も涙が止まらなくなりました。

それから娘は泣きながら、
どうして自分が悪いのか分からずに、私が怒っているのでとても怖かったこと。
謝っても謝っても私が許してくれないので、どうしてよいか分からなかったこと。
私への唯一の反抗として、私の作った食事が食べられなくなったことを話してくれました。

私も娘に、自分にインナーチャイルドがあることを話しました。
そして、私が私らしく生きられるように、手伝ってほしいとお願いしました。
娘は喜んで手伝うと言ってくれました。

親子で泣いて、泣いて、夜になっても泣き続けました。
そこに夫が帰ってきて、私たちを見て驚いた夫に説明するのにまた泣きました。
娘は泣き過ぎて、嘔吐までして、やっと落ち着きました。
そして全てを吐き出してスッキリしたのか、笑顔でこう言ってくれました

「ママ、お腹すいた!」

それ以来、娘との関係は全く変わりました。
私は自分を飾ることなく、
私の良いところ、悪いところ、
強いところ、弱いところを娘に見せることができるようになりました。

もちろん、娘も私の作るご飯をモリモリ食べてくれて、
今ではすっかり、私の身長を追い抜きました。

高校生活を楽しみながら、持って生まれた才能も発揮し始めました。
絵を描くことや、物語を作ること、そして写真を撮ることが大好きで、
毎日、創作活動に励んで夢に向かってがんばっています。

次回は、宇宙人のハーフ(?)の息子のお話です(笑)(^^)

(向みどり http://ameblo.jp/kokorotabi/ )

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