一悟術

4.パートナーシップの落とし穴、そして穴から脱出大作戦 

前回までは、欠けているピースを埋め合わせるパートナーシップはこの上ない幸せと
ともにスタートすること。そして、次第にお互いのニーズが満たされなくなってトラ
ブルが続発し、別れるか冷戦状態に至る、という話でした。

事例があるとわかりやすいので、今回と次回、恥ずかしながら自分の経験から、
「どのように落とし穴にはまって、抜け出すのか」、一例をお伝えします。

さて、つきあい始めは例にもれず彼女が喜ぶことをやったり話したりしたものです
が、だんだん我が出てきます。そのうち自分の好みや興味を理解してくれない彼女に
イライラし始めました。自分には「理解してほしい」という強いニーズがあったので
す。しばらくするとグチや不満だらけ。「こんなに俺は自分のことをさらけ出してる
のに理解してくれないなんてありえない。この相手じゃなかったんだ。。」と、当時
はど短気で、超短絡的に相手のせいにしていました。

彼女も何とかしたいと思っている風だけど、わからないものはわからないから自分を
責める。こちらは相手を責めて悪いと感じた様子が見えれば少し気が晴れる。でも理
解は得られないままだからガッカリしたままであることに変わりはない。彼女は自責
の念が募るばかり。抜き差しならない関係。酷いものでした。。

そんなある時メンターに、「相手から全ての理解を得る必要はないんじゃない?理解
してくれる人から得られればいいのでは?」と言われました。そのとき、彼女一人か
ら全てを得ようとしていたことに気づきました。振り返れば、食や住環境、ものの善
し悪しの基準など理解しあえる部分もたくさんあったのでした。しかし全ての理解を
一人から得ようとしていたので、理解されない箇所を失くそうと躍起になっていまし
た。生きかた、遊び、芸術のセンス、それぞれ理解しあえる人と楽しめばいい。落ち
着いて考えればわかりそうですが、その時はニーズが強すぎて気づけなかったので
す。その時以来、全てを理解してもらうことを手放し始めました。そのプロセスには
無価値感や自己否定と取り組む機会がありましたが、ここでは端折ります。

すると、だんだん「理解されないこと」自体が気にならなくなってきます。あれほど
理解されたかったのは、「理解されないと自分の考えには価値がない」、ひいては
「自分に価値がない」という欠落感、「理解されない限り自分は不完全なんだ」とい
うカン違いのせい、とわかってきました。

(岡村茂 http://blog.shigeruokamura.jp/ )

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