5.子育てから気づく自分のダークサイド笑「うまく子供の怒りに反応しなかったとき」
このコラムの題名を「子育てと怒りの感情」にでもしたらよかったかなと今更ながら思っています。
あと2回続きますが、今月もどうぞよろしくお願いします。
最近は、怒りが炸裂してしまう頻度は減ってきたものの、やっぱり日々どう対処しようか、、
今日はうまくできた、でも昨日は反応して怒ってしまってだめだった、、というようなことを
何回も繰り返しながら日々過ごしています。
一番理想的だなと思う怒りへの対処法は、怒りの感情を自分で処理して、
相手には影響を与えないことかな、、とは思っています。
怒りの感情を自分でぐっとこらえて感じるけれど、相手には怒らないということです。
わかっていても実行するのは難しいと思ってしまいます。
ある日、たまたまうまく子供の怒りに反応しなかったときがありました。
いつもの兄弟喧嘩で、お気に入りのおもちゃをお姉ちゃんに床に投げつけられて、怒って泣いている下の子がいました。
(兄弟喧嘩の場合、上の子も下の子も怒ってることが多く、
これに巻き込まれないようにすることはやはりなかなか大変ではありますが、)
かわいそうに思えて、とりあえず下の子を抱きながら怒りがしずまるまで、
怒りの感情を感じながら泣いてもらおうという気持ちで、そのまま抱いていました。
そしたら、怒りがおさまるときがきて、機嫌はケロッとなおってしまいました。
ニコニコと遊び始めたので、やった!と思いました。
偶然なのか子供の怒りに影響されず、この時はうまくおさめることができたのでした。
いつもこれができるにはどうしたらよいのか、改めて考えてみると、
自分の心の余裕と、子供と距離感をとることなのかなと思いました。
自分に余裕がないときは、やっぱり子供の怒りに反応してしまいます。
家事に追われて頭の中もあれこれと考え事をしていて忙しい時などは怒ってしまうことはよくあります。
疲れていたり、寝不足だったりとか、自分の状態を常に観察して、
今は余裕ないなと思う時は、そう認識しておくだけで違うのかもしれません。
また、子供と距離感をとって接することも大切かなと思います。
子供に自分のインナーチャイルドなどを投影させていると、ついつい反応して怒ったりしてしまいます。
私は子供の時に弟と喧嘩して泣いていたら、うるさいから静かにしなさいと母からよく怒られていました。
母は子供の泣き声にイライラしていたと思います。
無意識に、その母親と自分像を、自分と自分の子供に重ね合わせていたら、同じように私も子供に怒ってしまいます。
距離感を持って、自分の子供だけど、自分の子供ではない、他人の子供くらいな距離感なら、
泣いていても、どうしたの?と優しく声をかけられそうな気もします。
どちらも簡単なことではないかもしれません。
日々の子育てが練習くらいに思って、うまくできる日もできない日もあるだろうと気楽な気持ちで、怒りの感情に向き合っていきたいなと思います。
(多良見かなえ https://taramikanae.amebaownd.com/ )