一悟術

1.小耳にはさんで欲しい健康の話「『健康health』という言葉について」   new

あけましておめでとうございます。
一悟術ヒーラー&薬剤師の柴田ともみです。
健康を追い求めてきた経験からでしょうか、
一悟術メールマガジン1日号に「健康」についてコラムを書くことになりました。
12回の連載で「小耳にはさんで欲しい健康の話」と題し、
健康の全体像や健康であるためのヒントを書けたらと思っています。
一年間、どうぞよろしくお願いします。

第1回目は「健康health」という言葉についてです。

「健康」の語源は何かなとネット検索をしてみると、
中国の易経(東洋最古の書物といわれる)に「健體康心(けんたいこうしん)」という言葉があり、
「すこやかな体、やすらかな心」という意味で、これが「健康」の語源であるいう記事がたくさんあがっています。
一方、易経にその言葉はないという説もあり、語源についてはっきりとしたことはわかりませんでした。

じゃあ、日本で「健康」という言葉が使われ出したのはいつかというと、
1796年に出版されたハルマ和解(わげ)というオランダ語辞書がそうです。
時は江戸時代中後期。当時の日本は鎖国をしていましたが、西洋文化はオランダから入ってきて蘭学といわれていました。
蘭学を学ぶためにオランダ語の辞書が編纂された時に、西洋のヘルスhealthの概念に「健康」を当てたわけです。
最初は辞書や医学書に載っているだけでしたが、明治になって西洋医学が普及したこと、
福沢諭吉が著書「学問のすすめ」の中で「健康」を使ったことなどから一般化されていきました。
さすが福沢諭吉。壱万円札の肖像になるだけのことはありますね。

次に、英語のヘルスhealthという言葉をみてみましょう。
こちらは言語研究がされていて、healthの語源は古英語のhal(完全な)です。
hal(完全な)→heal(癒す)→health(健康)と変化し、「まったく欠けたところのない完全な状態」を指していました。
halは、whole(完全な)、hale(達者な)、hail(万歳)、holy(神聖な)、hallow(神聖にする)、wassail(乾杯)の語源でもあります。

もうお気づきだと思いますが、heal(癒す)を名詞にするとhealing(ヒーリング)。
健康とヒーリングは言語的には同じ流れにあるということで、ヒーラーとしてはニンマリする話でした。

次回は「健康の定義」です。お楽しみに。

参考)
・北澤一利『「健康」の日本史』(平凡新書、2000年)
・江藤裕之、healthの語源とその同族語との意味的連鎖-意味的連鎖という視点からの語源研究の有効性-、長野県看護大学紀要4、2002、p95-99

(柴田ともみ https://asakochi.jp/ )

無料メールマガジン

メルマガでは、ヒーラー、リーダーによるコラムや公開FAQを掲載しています。
日頃から抱えている疑問点などありましたら、こちらから投稿してください。

お名前(必須)
姓: 名:

メールアドレス(必須)

上に戻る