一悟術

2.小耳にはさんで欲しい健康の話「健康の定義について」 

今回はご存知の方も多いと思いますが、健康の定義についてです。

学校の保健体育の試験に次のような問題がよく出されますが、記憶にあるでしょうか。

問題)世界保健機関WHOのWHO憲章の前文に健康の定義が記されています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
次の和訳の空欄(1)~(3)を埋めてください。

「健康とは、((1)   )的、((2)   )的及び((3)   )的に良好な状態であり、単に疾病に罹患しておらず、衰弱していない状態ということではない」

解答)(1)肉体、(2)精神、(3)社会

多くの人は肉体にフォーカスして健康を捉えていますが、WHOの定義では健康は単に肉体の問題ではないことが述べられています。
この定義からあなたの健康の程度を説明してくださいと言われたらどう答えたらよいでしょうか。
私なら病気かどうかは答えられますが、精神的に社会的にまで範囲が広がると、とってもとか、まあまあというように主観的であいまいな表現になってしまいそうです。
また、健康かどうかは、帰属する国や地域、民族、文化によって違うし、個人でもその時々で感じ方は異なるものです。

戦争や紛争のある所とない所では、そこに住む人の健康の程度をどう説明できるでしょうか。
同じ人でも、気持ちが沈んで仕事がままならないが体は大丈夫な時と、生きがいを感じながら仕事ができたが過労で体を壊した時とではどちらが健康なのでしょう。
余命宣告された人が日々感謝しながら生きておられるのはどうでしょうか。
客観的に説明をするのは難しそうです。
何か、誰にでも通用する指標があればよいですね。そこでQOLという概念が役に立ちます。

QOLとはQuality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ、人生の質、生活の質)の略で、「個人が生活する文化や価値観の中で、目標や期待、基準および関心に関わる自分自身の人生の状況についての認識」と定義されています。
QOLも健康と同じように自分がどう感じているか主観的なものですが、WHOが作り上げた QOL26という調査票は、身体的領域、心理的領域、社会的関係、環境領域の4領域の24問と全体を問う2問の計26の質問に答えることでQOLが簡単に測定(数値化)できるようになっています。
WHOの定義する健康とはQOLが高い状態と考えられるので、この数値で客観的に評価できるという訳です。

参考)WHOQOL26手引改訂版 田崎美弥子・中根允文著(2013年、金子書房)

健康とはQOLが高い状態。これが今日の学び。
次回からは肉体の健康を中心に話を進めます。お楽しみに。

(柴田ともみ https://asakochi.jp/ )

無料メールマガジン

メルマガでは、ヒーラー、リーダーによるコラムや公開FAQを掲載しています。
日頃から抱えている疑問点などありましたら、こちらから投稿してください。

お名前(必須)
姓: 名:

メールアドレス(必須)

上に戻る