2.親子関係を自由にして自由を生きる「本音と抑圧」
こんにちは。Shioriです。
「親子関係を自由にして自由を生きる」2回目のコラムになりました。
前回は親子関係の不自由な状態はどんな状態かを書きました。
幼い頃に親と関わる上で感じた感覚や身につけたパターンがずっと残っていて、
大人になってもそれに縛られて生きづらさの原因になっている状態です。
親の影響から自由になることは私にとって、私の本当の人生が始まることを意味していました。
きっと、多くの人にとってもそうなのではないかと思います。
今日はそのことについて少し書いてみます。
今日のキーワードは本音と抑圧です。
親が「子どものために」自分がいいと思ったことを子どもに強いるのはよく聞く話ですよね。
これは「子どものために」という言葉の裏に隠れてしまうものがあります。抑圧と否定です。
例えば「子どものために」子どもが行きたくない塾に行かせたとします。
それを子どもの将来のためにと言ってしまえば、
子どものためにいいことをしているように見えるかもしれません。
でも子どもは塾に行くことでやりたかったことができなくなるので
「ほんとは別のことをやりたいという気持ち」と
「塾に行きたくないという気持ち」が抑圧されてしまいます。
この抑圧はけっこう厄介です。
まず、抑圧は否定につながります。
本当は漫画が読みたかったとしたら、漫画が読みたいと思う気持ちは否定されてしまうということです。
こうしてやりたくないことをやり続けることは否定感がたまっていくことです。
つぎに抑圧し続けると本音が分からなくなります。
私の母は、自分が子ども時代にやりたかったけどできなかったことを私のためにたくさんやらせてくれました。
たくさんのものに触れて可能性を広げようとしてくれました。
でも私は自分のやりたいことを抑圧し続けてそれをやったので、
ついには自分が何やりたいのか分からなくなっちゃったんですね。笑
そんなことを続けていくと、選ぶもの、考え方、物事の見方や評価の仕方など、
気がつけば親から影響を受けた価値観を自分のものだと思い込んで、
無意識にその価値観をもとに生きていくことになります。
それではまるで他人の人生を生きているようです。
親の理想を生きているとも言えるかもしれません。
本当の自分でいるとは、いま自分が何を感じているかを分かって、それを認めていること、
本当の自分を生きるとはその本音を大切にいろんなことを選択、行動して自分の人生をつくっていくことだと思います。
だから自分を生きるというのは今まで自分だと勘違いしていた親の影響から自由になって、
積み重ねてきた抑圧で聞こえなくなっていた本音に耳を傾けることから始まるのだと思います。
私自身、親の影響が小さくなって自分の本音に耳を傾け始めたことが私の本当の人生の始まりでした。
一つひとつはそんなに大きなことじゃないかもしれません。
食べたいものを食べて、過ごしたいように過ごして、興味のあることを調べてみたりして。
でも、やりたいことをやる、好きなことをまっすぐに好きでいるというのは、
親の影響を受けていると「やらなきゃ」になってしまったりして案外難しいことです。
本当は何を感じてもよくて、何をやってもいい、
人生で何を描くかも自分で決められる自由を私たちはもともと持っているのだと思います。
(Shiori https://atelier-umi.net/ )