- 水の美容効果
- 飲む水の種類、量、飲み方
- 水が健康を害する「水毒」
生まれた頃は何もしなくてもプルンプルンだったお肌も、老化とともにお手入れの必要になってきます。
スキンケア大切ですが、食べ物、睡眠、ストレスなどの影響も考えていかなければいけません。
薬局やスーパー、百貨店で肌診断を受けたことがありますか?

肌年齢がプラス〇歳といわれて、がけから突き落とされるようなショックを受けました。
気楽に受けたつもりが、ガーーーンです。
その場を立ち去りたかったです。。。
こんな痛い体験もお肌に意識を向けるチャンスなのですが、さてさてどうしたらよいでしょうか。
美肌になるための数ある方法の中から「美肌に良い習慣:水を飲むこと」をご紹介します。
水は、美肌にとって、最もシンプルで、最も手軽で、最も効果的な飲み物です。
水の美容効果


この地球で生命が誕生したのは海。
その名残で、私たちの細胞の大部分は水でできいて、水は生命維持にとても大切なものとなっています。
水がなければ生きていけないように、美容にとっても水問題は必須です。
水の美容効果を3つあげてみます。
- 新陳代謝を促し、お肌のターンオーバーを正常化へ
- 便や尿を増やし、老廃物を体外へ排出するデトックスに
- 食欲を抑え、ダイエット効果も
健康なお肌は水分がいきわたり、肌のバリア機能がしっかりとはたらきます。



お酒を飲み過ぎてお肌の調子が良くない経験がありませんか。
これは、アルコールによる脱水症状でバリア機能が弱くなってお肌が荒れるからです。
美肌の条件は「うなはだけつ」


美容の世界では、美肌の条件の頭文字をとって「うなはだけつ」といいます。
貴女のお肌はいくつ当てはまりますか。
- う:潤い
お肌は潤っていますか? - な:なめから
お肌はすべすべつるつるしていますか? - は:張り
お肌はリフトアップして引き締まっていますか? - だ:弾力
お肌を指で押したら押し戻そうとしますか? - け:血色
くすみや青白さのない透明感のあるお肌ですか? - つ:艶
お顔全体が若々しくみえますか?
気づいた時がお手入れのチャンスです。
お手入れをすればお肌はきっと応えてくれますよ。
お肌のトラブルは水分不足


お肌のトラブルは水分不足が原因で起こることが知られています。
水分がしっかり保たれていないとお肌のバリア機能が弱くなります。
美肌の条件「うなはだけつ」の「う」は潤いでしたね。
潤いに直結するのがお肌の水分量です。
皮膚は表皮と真皮からなり、表皮の外側にある角質がお肌の潤いを保っています。
お肌の水分量は角質層に含まれる水分量をいい、20~30%といわれています。
角質層の水分量が十分にあるとお肌のバリア機能が保たれ、水分も逃げにくく、潤いが保たれます。
外部からの刺激にも強くなります。
トマトで例えると。
採れたてのトマトは皮がツヤツヤ、ピカピカ、包丁を入れるとプスッと気持ち良く切れます。
けれど、放っておいて乾燥したトマトはシワシワ、ゴワゴワに。
包丁がスッと入りません。
さらに干からびたらドライトマトになります。
お肌も同じです。
水を細胞に巡らし、みずみずしさを取り戻しましょう。
水を飲むのと水分を摂るは違う


飲む時に気をつけたいのは、水を飲むと水分を摂るのは別物ということ。
水は、水そのものをいう。
水分は、野菜やフルーツ、そのほか食べ物や飲み物に含まれている水も含んで「水分」という。
例えば、ビール自体は圧倒的に水が多いので、単に「水分」を摂ればいいと思ってビールを水代わりに飲んじゃう方がいらっしゃいます。
でも、ビールを飲んだ後、アルコールが代謝され、排せつされるためには、体の中の水を多く使うので体は脱水状態に傾きます。
美肌には逆効果になってしまいます。
含まれる成分の影響を考えると、美肌にはシンプルに水が良さそうです。
アルコール、コーヒー・紅茶・緑茶(カフェイン)、清涼飲料水(糖分)、果物(体を冷やすものが多い)、味噌汁(塩分)は摂り過ぎないように。
水の種類、量、飲み方
飲む水の種類


水は、毎日使うものです。
水なしでは1日だって生活できません。
飲む、料理に使う、顔を洗う、歯を磨く、お風呂にと、美容にかかわる面でも水は大活躍。
「水」と一言でいってもたくさんの種類があります。
- 水道水
- ミネラルウォーター
- 炭酸水
- 電解水素水(アルカリイオン水)
- 水溶性ケイ素水(シリカ水)
- 飲用温泉水 など
どの水も長所短所があります。
それぞれの長所短所を知って水を飲む習慣をつけていきましょう。
健康法や美容法は地道に続けていくのが大切です。
飲む時の3つコツ


水の飲むコツには3つあります。
- 常温で飲む
- 少しずつこまめに飲む
- 渇きや尾安相する前に飲む
①常温
冷たい水は胃腸を冷やします。
春、夏、秋は常温で、冬は白湯がいいですね。
夏は冷たいものが飲みたくなりますが、氷はできるだけ避けたいものです。
②少しずつこまめに
ガバガバ飲むと体は水を吸収しきれず、胃腸に負担がかかります。
1日何回も、ひと口ひと口飲むのを積み重ねる感じで始めるといいです。
忘れがちな人は、1日の生活リズムに合わせましょう。
起床後、朝食時、10時頃、昼食時、間食時、夕食時、入浴前、就寝前。
これだけでも飲む回数、量が増えます。
③渇きや乾燥を感じる前に
のどに渇きを感じる時やくちびるがカサカサするなという時は、すでに水が足りていない状態です。
潤いを保つためには乾く前にひと口飲みましょう。



コロナウイルスの流行でマスクをするようになって、くちびるの乾燥がわかりにくくなりました。
意識的な「水をひと口」が大切になっています。
1日に飲む量
ヒトが生きていくのに必要な水の量は1日に2.5リットルといわれています。
そのうち食事で1リットルが摂れます。
年齢によっても必要水分量は異なること、体内でも水が作られることから、水を飲む目安は1.5~2リットルとなります。
この1.5~2リットルを貴女は本当に飲めますか。
ネット上で、モデルや女優が美容法として水を飲んでいる記事を見て、よし!やろうと思う方も多いでしょう。
けれど、水を飲み慣れていないとこの量は厳しいです。
美肌にいいからと無理に飲んではいけません。
なぜなら水毒という問題があって、水が飲める体と飲めない体があるからです。
数値にこだわらず、水毒に気をつけ、飲める範囲で習慣化すること。
要注意!「水毒」
漢方や中医学には水毒(すいどく)という考えがあります。
体の中の水の巡りが悪くて、水が体にたまっている状態を水毒といいます。
冷えやむくみ、花粉症は水毒から起こります。
水毒のある人が水を飲みすぎると水毒が強くなります。
夜寝る前に水を飲むと、翌朝むくんでしまうなら可能性があります。
また、冷えがひどくなり、お顔の血流、血色も悪くなります。
美肌のために水を飲んで体調が悪くなっては本末転倒です。
冷えやむくみ以外にも、心不全や腎不全といった持病がある人は病状を悪化させるリスクがあります。
決して無理をしてはいけません。
これらの方は、1日に水2リットルは危険なので飲まないでください。
健康であってこその美肌です。
まとめ
美肌に良い習慣として水を飲むことがあげられます。
確かに効果的な面がありますが、水を飲む習慣ができていないと1日1.5~2リットルを飲むのは正直きつく、挫折もしやすいです。
習慣化するコツを3つお伝えしました。
- 常温で飲む
- 少しずつこまめに飲む
- 渇きや乾燥を感じる前に飲む
注意点は水毒。
無理して水を飲むことは健康を損ねることにもなります。
ご自身の体と相談しながら、ひと口ひと口を積み重ねていきたいものです。

