今年こそ新年の抱負を貫くために「やりたくない気持ち」を探る

2020年がスタートしました。
今年はどんな年にしたいですか?
お正月に「今年こそは!」と思った方も多いと思います。
お正月は気持ちが新たになって、一年のうちで最も前向きになれる時かもしれません。
新年の抱負を考えて、2020年を気持ちよくスタートしましたよね。
けれど。。。
すでに挫折している方もいらっしゃるのでは?
新年の抱負を挫折せずにやり続けられる人は多くはありません。
そのようなお話を2017年末に掲載しました。
読んでくださった方!その後いかがでしょうか。
今回は、挫折する理由の「やりたい気持ちとやりたくない気持ち」の内容を深めていきます。
この記事の目次
おさらい
新年の抱負ベスト5
新年の抱負で挙げられているベスト5(順不同)は次の通りでしたね。
- ダイエット
- 運動
- 貯金・倹約節約
- 仕事
- 健康
お金、人間関係、健康の三つを何とかしてより良い人生にしたいのが皆さんの願いのようです。
あなたはどんな抱負をあげましたか?
新年の抱負挫折率
新年の抱負挫折率は9割に達します。
挫折率は9割はすごいと思いませんか?
ほぼ無理じゃん!と思いましたか?
それとも、ああ、みんな同じなんだ…と安心しましたか?
でも、1割の人はやり続けているんです。
どうしたら挫折せずにやり続けられるのでしょうか。
一般的な挫折しない方法
挫折しないようにする方法をネット検索してみると数多く出てきます。
例えば次のようなことです。
- 小さな目標にする
- 目標を具体化する
- 誰かに進捗状況を報告する
- 計画を立てる
- 途中で計画の見直しをする
- 定期的に振り返る
- 習慣化する
- 3週間続ける
- 目標を目にし続ける
- 抱負を掲げた時の気持ちを忘れない
確かにその通りに実行すればできそうな気がします。
でも、多くの人は挫折してしまうのです。
方法論だけではない、何か見落としているエッセンスがあります。
やりたい気持ちとやりたくない気持ち
新年の抱負とは、今年やりたい事です。
もちろん「やりたい」のです。
ですが、人の気持ちは100%「やりたい気持ち」ではなく、「やりたくない気持ち」も合わせ持っているものです。
そんなことはないと思っていても、気づいていないだけです。
人の気持ちは、やりたい気持ちをアクセル、やりたくない気持ちをブレーキとしたら、アクセルとブレーキの両方を踏んでいる状態です。
綱引きをしている状態です。
そのバランスが行動に影響してきます。
気持ちの綱引きは3パターン
パターン別に見ていきましょう。
①やりたい気持ち=やりたくない気持ち
プラスマイナスゼロで、行動に移すには原動力がない状態です。
行動をした結果、得られる満足感や達成感を想像して「やりたい気持ち」を高めていきましょう。
②やりたい気持ち< やりたくない気持ち
「やりたい気持ち」はアクセルをふんでいるのに、「やりたくない気持ち」のブレーキが効いて行動が滞りがちな状態です。
こういう時は、自分の内面と向き合って「やりたくない気持ち」を小さくしながら行動していきましょう。
ブレーキを緩めてやります。
ひょっとすると、他の何かの方に「やりたい気持ち」が向いているのかもしれません。
気になる事があるなら、そちらを優先してみてすっきりするのもよいでしょう。
「やりたくない気持ち」を小さくすると相対的に「やりたい気持ち」が大きくなります。
③やりたい気持ち >やりたくない気持ち
「やりたい気持ち」が勝っているので、すんなり行動できる状態です。
「やりたい気持ち」がとても大きければ、やりたくない気持ちを無視して行動できるレベルです。
勢いに任せて…という感じでしょうか。
今すぐにでもやりたいと思うのは、「やりたい気持ち」が圧倒的だからです。
ただ、「やりたい気持ち」が「やりたくない気持ち」よりちょっと大きい程度なら、ブレーキもかかっている状態です。
行動しにくさを合わせ持っているので、ゆっくりと、少しずつ行動に取り掛かってみましょう。
少し手をつけてみると、次はこれをしよう!という風に連鎖的に行動につながってきます。
気をつけたいのは「やりたくない気持ち」を無視し続けることです。
「やりたくない気持ち」を無視し続けたり、気がつかないまま放っておくと、「やりたくない気持ち」がたまってきて「②やりたい気持ち< やりたくない気持ち」に変わってきます。
やりたくない気持ちを探って対処する
人の気持ちには「やりたい気持ち」と「やりたくない気持ち」が常に混在していています。
なので、「やりたい気持ち」だけにフォーカスしていては、モチベーションが下がってやり続けられません。
「やりたくない気持ち」をちゃんと分かって自己理解しておくことが挫折しないためにとても大切なのです。
自分の状態を知れば対処のしようもあります。
やりたくなるような工夫もできます。
抱負とは、その人がやりたい、成し遂げたい目標です。
もちろん「やりたい」のです。
けれど、その裏に次のようなものが隠れていると「やりたくない気持ち」が生まれてきます。
具体的に「やりたくない気持ち」をピックアップしてみましょう。
こんな感じで。
- ダイエットしたら、油物や甘い物が食べられない
- お金を稼いだら、忙しくなって休みがなくなる、疲れる
- 自分だけ良い目をするのはずるいと思う など
⇒デメリットがあると感じている。
- 成功したら、人から嫉妬されるのが怖い
- お金を稼いだら、人からあてにされて困る
- うまくいったら、生活が変わってしまって不安
⇒変わるのが怖い、不安だと感じている。
- 自分はダメ人間だからどうせ
- 完璧にできないと意味がない
- 自信がない
⇒自己否定している。
- それよりも今は眠いから寝たい
- テレビ番組が観たい
- 友だちと一緒に遊びたい
⇒他に気になる事がある。
答えはすぐに出てこないかもしれません。
何も浮かんでこないことの方が多いと思います。
深層心理に隠されているので、浮かび上がってきにくいのです。
なので、「なぜやりたくないのか?」を自分向けて質問し続けてみましょう。
ここは気長にああでもないこうでもないと、答えが出てくるまで探ってみましょう。
「やりたくない気持ち」の裏にあるものがピックアップできれば、それに対して具体的な改善策を考えていきましょう。
「やりたくない気持ち」はどうしたら収まるか?がポイントです。
例えば。
- 「ダイエットしたら油物、甘い物が食べられないからやりたくない」なら、ダイエット目標を少し低くしてみたり、食べても大丈夫な量や回数を考えてみます。
- 「成功したら、人から嫉妬されるのが怖い」なら、自分の知っている人物で成功しても人望の厚い人を探して、その恐れに反論してみます。
- 自己否定が強いなら、日ごろから自分のできている面を探すようにします。
私の場合はこんな風に
薬剤師を辞めて一悟術ヒーラー、感情カウンセラーになりました。
薬剤師の年収と同程度になることが、個人事業主としての抱負です。
そのための情報発信を考えるのですが、気が乗らないことが多く、できないことが続きます。
そこで、お金を稼ぎたくない気持ち、つまり「やりたくない気持ち」を探っていました。
12月のある日、新聞で赤穂浪士の記事を読んだ時にそうか!とわかりました。
私は、お金をいっぱい稼ぐと吉良上野介みたいになると思っているのです。
傲慢になる自分を恐れているのです。
まず、客観的に眺めてみて、お金を稼ぐことと人間性は関係ありません。
お金を稼いでも良い人はたくさんいます。
実在の人物で、お金持ちで尊敬できる人をたくさんあげてみると、お金があることと傲慢とは関係ないことに納得感が出てきました。
お金のあるなしに関わらず、傲慢にならないように気をつけていけばいいと思いました。
ここまでくると、もっと仕事をしてもいいよね…と思えるようになり、この記事を楽しく書いています。
まとめ
令和二年(2020年)がスタートしました。
新年の抱負を掲げたのなら、今年一年走り切りたいですね。
新年の抱負を挫折しないためには「やりたくない気持ち」を探って少しでも「やりたい気持ち」を大きくすることを提案します。
そのためには、自分に「なぜやりたくないのか」を問うことが大切です。
「やりたくない気持ち」がわかる自分こそが、自分の人生を自分の手の内に収めることができるのだろうと思います。
一年後、どんな成果が出ているでしょうか。
楽しみにですね。

一悟術ヒーリング1級
一般社団法人感情カウンセラー協会認定感情カウンセラー
薬剤師
大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は一悟術ヒーラーとして活動中。
昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。
その学びを深めていく中で一悟術と出会い、バーストラウマやインナーチャイルドなどの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。
セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。