ワシントンDCとニューヨークでUberに乗った実話あれこれ

海外旅行で一番の不安は何でしょうか。
私は、何といっても「言葉が通じない」「言葉がわからない」という不安です。
アルファベットが並んでいるのを見ると頭がクラクラするくらい英語にコンプレックスがあります。
ツアーでは誰かについて行けばよいのですが、自由行動で一人になる時が心配です。
特にタクシーの利用は、どこかに連れて行かれて高額請求されないか、犯罪に巻き込まれないかと考え出したら海外旅行なんて行きたくないと思ってしまいます。
海外旅行を敬遠していた理由のひとつです。
ところが、2019年秋、一悟術合唱団の公演のためワシントンDCを訪れ、その後、個人旅行でニューヨークを訪れることになりました。
その時にドライブシェアのUberを初めて利用しました。
一度使ってみればとても便利なシステムです。
とはいえ、ちょっとした失敗や思いもよらないことがありました。
今回は、ワシントンDCとニューヨークでUberを利用した時の実話あれこれです。
この経験が、海外でUberの利用を考えている方のお役に立ちますように。
この記事の目次
Uberは不安?…日本のタクシーとの違い
アメリカのUberと日本のタクシーの違いを一言でいうとは、自家用車が使用できるかどうかです。
日本では営業許可を受けていない車、自家用車は営業用には使えません。
いわゆる白タクは違法なわけです。
一方、Uberは営業車と自家用車のどちらもあります。
私が初めてUberを知った時は、白タクで怪しいんじゃない?と思いました。
この感覚は日本人ならよくある感覚じゃないでしょうか。
日本のタクシーは個人タクシーもタクシー会社も営業許可を受けているから安心という観念ですね。
それに引き換えUberは誰だってできるから信用できないという不安感です。
ところがUberはドライバーの審査基準が厳しい点で安心でき、また次のようなメリットがあります。
- ドライバー情報(名前、顔、過去の評価、車両ナンバー)が事前にわかる
- 料金が事前にわかる
- 車種を選べる(車のグレード、相乗りの可否)
- 外国語が話せなくてもスマホ1台あれば利用できる
- 待ち合わせ場所までの所要時間や目的地までの時間がアプリでわかる
- 現金が要らない(利用明細、領収書は降車後発行される)
- チップ計算で悩まなくてよい
- トラブルはすぐにUber運営会社に報告できる
- 利用履歴(日時、走行経路、ドライバー、車種、料金)が残る
Uberの使い方
Uberの使い方はホームページにわかりやすく書かれているのでこちらをご覧ください。
Uberはどんなサービス?使い方ガイド
アプリ操作は簡単なのですが、いざ使ってみると想定外の事も起きます。
次章からこんなことがあったよーという話をご紹介します。
まさかの行き先を間違えて四苦八苦
ワシントンDCのユニオン駅での公演が終わり、娘とお茶をしました。
その後、私は次の予定のために滞在しているホテル「ハイアットプレイス DC/ジョージタウン ウエストエンド」へ一人で帰ることになりました。
それまでに何度か仲間がUberを使うのに同乗させてもらい、使い方をチラ見していました(笑)。
Uberの利用は簡単でトラブルもなかったので、思い切って一人でUberに乗ってみようと思ったのです。
アプリで行き先を指定して、やってきた車の車種と運転手を確認して「Hi! My name is Tomomi.」と、乗り込みました。
車内では私は沈黙のまま。
スマホのUberアプリの地図でどこをどう走っているのか見ながら、心の中で「大丈夫よね、間違いないよね、しゃべらなくていいよね…」とドキドキしていました。
少しして様子がおかしいことに気づきました。
ホテルまでの所要時間(目安が表示されます)が短すぎるのです。
「こんなに近くなかったよな…」と、行き先を見てみると、ハイアットプレイス ワシントンDC/ホワイトハウスと表示されていました。
えっ、えっ。
私は、ハイアットプレイス DC/ジョージタウン ウエストエンドへ行きたいのよ。。。
※ワシントンDCでは「ハイアットプレイス」の名前がつくホテルが多いのです。
間違えました。。。
そこからは、知っている単語を総動員して間違いを伝えました。
Sorry. Sorry.
I’m wrong.
I want to go to ハイアットプレイス DC/ジョージタウン ウエストエンド !
Not ハイアットプレイス ワシントンDC/ホワイトハウス !
心の余裕はなく、うろたえている私にドライバーは「Address ?」
ホテルの住所「ウエストエンド」を伝えました(そのつもり…)。
ですが、Uberはイーストエンドへ行ってしまいました。
イーストとウエスト。
発音が…。
最初の「ウェ」が不明瞭で「スト」だけが伝わったのかもしれません。。。
そこでまたドライバーに「No ! West End please.」
怒らずに変更してくれて、無事ホテルに到着しました。
降車してから感謝のチップをお渡ししました。
穏やかなドライバーで本当にホッとしました。
教訓は、「行き先を指定する時の確認」と「自信がなくても発音は思い切って」です。
他の人のために配車をリクエストできる?
スマホがあればすべてスマホ1台で事足りるUberですが、弱点はネット環境がないと使えないということです。
この旅行中、他の人のためにUberを呼ぶことがありました。
一人はまもなく電池切れとなる状況、一人はレンタルWi-Fiを持っていないから通信できないという状況でした。
Uberは、乗車する人が成人という条件つきで他の人のために呼んでもOKです。
方法は、アプリを使って配車リクエストをしドライバーと車種を確認して乗車してもらいます。
目的地に着くとドライバーが決済するのでその通知が届きます。
自分でUberを利用するのと同じ手順です。
合流に間に合わなくてキャンセルに
ホテルで朝食を食べている時に、先に出発する友人のためにUberに配車リクエストをしました。
待ち合わせ場所、ドライバー情報、車種を教えて見送りました。
乗車してるだろうと悠長に朝食を食べ続けていると、スマホに見知らぬ番号の電話がかかってきました。
海外にいる自分に電話がかかるはずはないと思って出ずにいました。
でも不可解なので、ひょっとしてとアプリを見てみると、チャットで「もう着いている」とドライバーから連絡が入っていました。
あーーーーーっ。
あの電話はドライバーからだ!
2回目の電話がかかってきたので、電話に出ながらホテルを走り出ました。
Sorry ! I’m going.
Just a moment!
先で友人を見つけて車を探し、あった!あれだ!と走り寄り、ドライバーにSorry Sorryを連呼したけど、キャンセルだと言われました。
Once more please ! のお願いもNo ! とドライバーは走り去ってしまいました。
仕方ないですね。
そして届いたのがこちら。
教訓は、「他の人のために配車リクエストをする時は乗車まで」見届けましょう。
「合流失敗にはキャンセル料がかかることもある」です。
郊外はUberが見つからないことも
ワシントンDC郊外のモルモン教会で公演をした時のことです。
娘が聴きに来てくれたのですが、終了時間が夜遅く、帰りのUberがなさそうということでした。
確かにアプリでUberを探しても見つかりません。
昼間に試しに探してみた時は、到着まで40分ほど待てば1台あるという程度でした。
車社会のアメリカです。
公演にお見えのお客様もマイカーがほとんどです。
皆さんが帰っていく中、ひとりで居残らせるのも心配で、結局、合唱団員のバスに一緒に乗せてもらうことにしました。
教訓は、「郊外ではすぐにUberが見つかるとは限らない」です。
チップは払わなくてもいいの?
Uberはチップを払っても払わなくてどちらでもかまいません。
渡したいと思えば、降車後アプリでチップを支払うか、降車時に現金を渡せばよいです。
ワシントンDCでは、アプリで支払う場合、1ドル、3ドル、5ドルの三択でした。
現金で渡す場合は、この三択の金額を参考にすればいいですね。
チップは相手への感謝です。
そのチップにまつわる話は次です。
ニューヨークでは請求にチップが含まれている
帰国する際、マンハッタンからジョン・F・ケネディ空港までUberを利用しました。
「Uberでチップは払わない」とニューヨーク在住者から聞いていたので、じゃあその分安いんだと思っていたら請求明細にチップが含まれていました。
ニューヨークでタクシーを利用した場合、チップの相場はメーターの15~20%だそうです。
乗車料金$58.73に対してチップ$11.24は約20%です。
タクシーだとマンハッタンとジョン・F・ケネディ空港の間は$55~60に高速料金とチップなのであまり変わらない印象です。
教訓は、「ニューヨークでは料金にチップが含まれる」です。
まとめ
Uberはアプリ操作だけで目的地まで行くことができるドライブシェアです。
実際に使ってみるとその便利さを感じることでしょう。
言葉に不安があっても旅先での行動範囲を広げてくれ、旅を楽しいものにしてくれるツールといえます。
とはいえ、思いがけない事が起き、驚いたり慌てたりすることもあります。
そのシステムをよく知ってから利用するといいですね。

一悟術ヒーリング1級
一般社団法人感情カウンセラー協会認定感情カウンセラー
薬剤師
大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は一悟術ヒーラーとして活動中。
昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。
その学びを深めていく中で一悟術と出会い、バーストラウマやインナーチャイルドなどの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。
セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。