夫婦喧嘩のNGは?上手な仲直りの処方箋

一緒にいる時間が長くなれば長くなるほど、夫婦間のコミュニケーションパターンは固定化してしまいがち。
最近は口を開けば口論ばかり・・・という時期にこそ効果的な、夫婦間のコミュニケーションパターンに小さな変化を起こす方法を、見ていきましょう。
この記事の目次

1. 「それをやったらおしまいよ」夫婦のコミュニケーションのNG

「それをやったらおしまいよ」夫婦のコミュニケーションのNG

喧嘩がしたくてしている人は別として、もしこれから少しでも夫婦のコミュニケーションを改善して、平穏な人生の時間を過ごしたいと思うなら、コミュニケーション上でやらないほうが良いポイントをいくつか挙げてみます。
  • 相手を変えようとしたり、コントロールする
  • 人格や態度、出身や家族を批判する
  • 過去のことを蒸し返す
  • 自分の言動を相手のせいにして責める
  • 被害者の立ち位置を取る

 

いかがでしょう?思い当たるものはありますか・・?
これらのことは、相手にダメージを与えるにはうってつけのものばかりですが^^;、相手に投げかけたものはいつか当然自分にも帰ってきます。
人生で長い付き合いが続く夫婦関係でのコミュニケーションにおいて、無駄な時間を費やし続けることを避けるためにも、その場の感情的反応から相手にダメージを与えることをしてしまうのではなく、日頃から相手を理解し労わろうとすることで、自分が心地よいと感じる関係性を築く方向に向かうのが、得策と言えるでしょう。

2. 1%の心がけで、コミュニケーションが大きく変わる

1%の心がけで、コミュニケーションが大きく変わる

長年積み重ねてしまったコミュニケーションパターンを変えていくのは、実際にはなかなか難しく感じるものです。
まずは1%だけ、これまで意識していなかったことに心を配ると決めましょう。夫婦関係の場合、ほんの少しの変化でも、一緒にいる長い時間積み重ねられれば、いずれは大きな変化に繋がっていきます。
夫婦間のコミュニケーションにおいて、配慮できそうなポイントを具体的に見ていきます。

相手をほめる・共感する

相手を褒める、共感するというのは、コミュニケーションを円滑にする大切な要素。

相手のことを素直に褒めることができないような心理的状態の時でも、まずは言葉の上で、相手に共感できる部分を見つけて認めます。例えば「〇〇ということはわかるよ」など。

相づちにしても「そうだよね」「わかるよ」と同意を示すような簡単な言葉で返すようにするだけで、わかってもらえてると相手を安心させることができます。また相手のいった言葉を一部でもそのまま繰り返すというのも、共感を伝えるのに効果的です。

’I(アイ)’メッセージで伝える

「どうしてあなたはそうなの」とか「あなたが〇〇だから」などの言い方を「私は〇〇」で始める‘I(アイ)メッセージに変えてみましょう。

「私は(僕は)、〇〇と思う」とか「私は(僕は)それをされると悲しくなる・嫌な気持ちになる」といった調子です。

ここでのポイントはあくまでも自分の気持ちを伝えることなので、相手への期待やコントロールは手放していることが大事です。それができればできるほど、逆説的ですが結局は相手の協力も得やすくなります。

伝えたいことはほのめかすより、率直にかつ具体的に

近しい関係であればあるほど、「言葉に出さなくてもわかってくれるでしょ」と思ってしまいがち。これがあると、「わかってくれるはずなのにどうして?」と言う失望や相手に対するイライラが生まれたり、相手は相手で「何を怒っているのかわからない」という感じで、二人の間の溝が徐々に大きくなってしまいます。

言わなくてもわかってくれているという幻想を捨てて(本当にそうならこれほど楽なことはありませんが^^)、伝えたいこと、お願いごとは率直に、かつ具体的に伝えるように心がけましょう

例としては、出がけに「雨の予報だから洗濯物お願いね」という代わりに、「もし雨が降ったら洗濯物を取り込んでたたんでおいてもらえると助かるんだけど」と具体的にお願いしたい内容を伝えることで、帰宅後ぐちゃぐちゃのまま放り込まれた洗濯物に無言のイライラ攻撃をしなくて済むかもしれません。

禁止を「〜して欲しい」の形に変えてみる

相手の行動が許容できないことはありますか?

一緒に住んでいると互いの価値観の違いからどうしても我慢できないことが出てくることもあるかもしれません。そんな時「〇〇はやめて欲しい」といいたくなる気持ちを「〇〇して欲しい」に変えて伝えることができれば、不要な衝突を避けることができます。

例えば、「玄関周りに外から持ち帰ってきたものを放置しないで」という代わりに「玄関はすっきりとした状態を保ちたいから、持ち帰ったものは全てリビングまで入れるようにして欲しいの」などという形で伝えると、相手がより受け取りやすいものになるでしょう。

「ありがとう」「助かるわ」の持つパワー

「ありがとう」「助かるわ」の持つパワー

やってくれて当たり前、の積み重ねは二人の関係性を少しずつ乾いたものにしていきます。

いつも当たり前にやっていることにも「ありがとう」を伝えたり、それが恥ずかしいなら「〇〇してくれて助かるよ」という言葉を日常的にかけてみましょう。

たった2秒のこんな声がけが、二人の関係性を円滑にする大事なコミュニケーションとなり得るのです。

相手のありのままを受け入れる基本姿勢

これはNG項目にある「相手を変えようとする」とは真逆のベクトルとも言えるでしょう。

「相手のありのままをすべて受け入れる」というのは究極のゴールだとしても、相手のことを理解しようとすることや、相手の立場を意識してコミュニケーションをとるというのは、どんな人間関係においても大事な要素です。

当たり前ですが、コミュニケーションは双方向のものなので、相手への興味や理解を欠いたものはコミュニケーションではなく「自分の価値観や思いの押し付け」としかなり得ません。

相手が話したくないことを聞き出そうとしないことや、どんな状況でも相手を信頼して力を加えず(つまりコントロールしようとせずに)見守るという意識も、同様に大切なポイントとなります。

 

3. 相手はそもそもエイリアン。男女の脳の違いを知っておこう。

相手はそもそもエイリアン。男女の脳の違いを知っておこう。

 そもそも男性と女性では脳の構造が違うと言われています。
女性は同時にいくつものことを考えることができる「マルチ脳」、男性は一つのことに集中して考える「シングル脳」。これは男性よりも女性の方が脳梁の部分が太くて、左脳と右脳の伝達速度が早いことに起因しているようです。

女性側からできること

そういうことからも、女性が男性側にお願いごとをする時には、暗にほのめかしたりサインでわかってもらおうとするよりも、具体的に率直に伝えることが必要になってきます。
例えば買い物をお願いするときも、買ってきてほしいものリストを紙に書いて渡すなどの工夫ができると、多くの男性の場合目的以外の目移りがない分、きっと効率的に任務を終えて帰ってくると思います。
夫に話をする時にも、単におしゃべりに付き合ってほしいのか、アドバイスや具体的な解決策を求めているのかを、前もって伝えておくと、よりコミュニケーションがスムースになります。
脳の構造の違いから、男性は目的のないおしゃべりをすることがあまりなく、もちろん人によりますが、あちこちに話が飛ぶ女性の話をただ聞いている、というのは苦痛となることもあるようです。もしそういう目的であれば、女性同士で楽しむ方がより充実するでしょう。

男性側からできること

男性側からできる配慮としては、女性のおしゃべりは解決策を求めているというより「ただ聞いてほしい」ことが実際には多いということを知っておくことです。「何か解決方法を示さなくては」とか「自分にやってほしいことが何かあるのではないか」という気持ちを手放して、相づちを適当に打ちながらただ聞いてあげられると、それだけで女性は満足できるものなのです。

まとめ

まとめ

つい感情的になって、相手を責めたり責められまいと防御(時に逆ギレ)したり・・なんとも不毛な時間を積み重ねてしまう夫婦喧嘩。
相手の言動に反応的になっているときには、ちょっと心理的に距離を置いて、お互いがパートナーシップに本当に望んでいるのはどんなことなのか?あらためて感じてみましょう。
長年の積み重ねで固定化してしまいがちなコミュニケーションのパターンを壊して、自分がより心地よいと感じる夫婦関係に進むため、小さなことを少しずつ変えていく勇気を持つことから始めてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人

石垣島在住。
感受性が強く生きづらさを感じるエンパス/HSP専門カウンセラー。
電話でのインナーチャイルドヒーリング&カウンセリングのほか、エンパスさんのQOL(人生の幸福度)向上をサポートするさまざまな活動をしています。

\エンパスさんのためのお役立ち情報発信中/
note:https://note.com/muera_note
HP:https://muera.jp

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