1. 「それをやったらおしまいよ」夫婦のコミュニケーションのNG
- 相手を変えようとしたり、コントロールする
- 人格や態度、出身や家族を批判する
- 過去のことを蒸し返す
- 自分の言動を相手のせいにして責める
- 被害者の立ち位置を取る
2. 1%の心がけで、コミュニケーションが大きく変わる
相手をほめる・共感する
相手を褒める、共感するというのは、コミュニケーションを円滑にする大切な要素。
相手のことを素直に褒めることができないような心理的状態の時でも、まずは言葉の上で、相手に共感できる部分を見つけて認めます。例えば「〇〇ということはわかるよ」など。
相づちにしても「そうだよね」「わかるよ」と同意を示すような簡単な言葉で返すようにするだけで、わかってもらえてると相手を安心させることができます。また相手のいった言葉を一部でもそのまま繰り返すというのも、共感を伝えるのに効果的です。
’I(アイ)’メッセージで伝える
「どうしてあなたはそうなの」とか「あなたが〇〇だから」などの言い方を「私は〇〇」で始める‘I(アイ)メッセージに変えてみましょう。
「私は(僕は)、〇〇と思う」とか「私は(僕は)それをされると悲しくなる・嫌な気持ちになる」といった調子です。
ここでのポイントはあくまでも自分の気持ちを伝えることなので、相手への期待やコントロールは手放していることが大事です。それができればできるほど、逆説的ですが結局は相手の協力も得やすくなります。
伝えたいことはほのめかすより、率直にかつ具体的に
近しい関係であればあるほど、「言葉に出さなくてもわかってくれるでしょ」と思ってしまいがち。これがあると、「わかってくれるはずなのにどうして?」と言う失望や相手に対するイライラが生まれたり、相手は相手で「何を怒っているのかわからない」という感じで、二人の間の溝が徐々に大きくなってしまいます。
言わなくてもわかってくれているという幻想を捨てて(本当にそうならこれほど楽なことはありませんが^^)、伝えたいこと、お願いごとは率直に、かつ具体的に伝えるように心がけましょう。
例としては、出がけに「雨の予報だから洗濯物お願いね」という代わりに、「もし雨が降ったら洗濯物を取り込んでたたんでおいてもらえると助かるんだけど」と具体的にお願いしたい内容を伝えることで、帰宅後ぐちゃぐちゃのまま放り込まれた洗濯物に無言のイライラ攻撃をしなくて済むかもしれません。
禁止を「〜して欲しい」の形に変えてみる
相手の行動が許容できないことはありますか?
一緒に住んでいると互いの価値観の違いからどうしても我慢できないことが出てくることもあるかもしれません。そんな時「〇〇はやめて欲しい」といいたくなる気持ちを「〇〇して欲しい」に変えて伝えることができれば、不要な衝突を避けることができます。
例えば、「玄関周りに外から持ち帰ってきたものを放置しないで」という代わりに「玄関はすっきりとした状態を保ちたいから、持ち帰ったものは全てリビングまで入れるようにして欲しいの」などという形で伝えると、相手がより受け取りやすいものになるでしょう。
「ありがとう」「助かるわ」の持つパワー
やってくれて当たり前、の積み重ねは二人の関係性を少しずつ乾いたものにしていきます。
いつも当たり前にやっていることにも「ありがとう」を伝えたり、それが恥ずかしいなら「〇〇してくれて助かるよ」という言葉を日常的にかけてみましょう。
たった2秒のこんな声がけが、二人の関係性を円滑にする大事なコミュニケーションとなり得るのです。
相手のありのままを受け入れる基本姿勢
これはNG項目にある「相手を変えようとする」とは真逆のベクトルとも言えるでしょう。
「相手のありのままをすべて受け入れる」というのは究極のゴールだとしても、相手のことを理解しようとすることや、相手の立場を意識してコミュニケーションをとるというのは、どんな人間関係においても大事な要素です。
当たり前ですが、コミュニケーションは双方向のものなので、相手への興味や理解を欠いたものはコミュニケーションではなく「自分の価値観や思いの押し付け」としかなり得ません。
相手が話したくないことを聞き出そうとしないことや、どんな状況でも相手を信頼して力を加えず(つまりコントロールしようとせずに)見守るという意識も、同様に大切なポイントとなります。