一悟術

円満家庭の5か条 

誰もが家庭に求めているのは、明るくて、互いに何ひとつ気兼ねもなく、心の中にしこりを残すことなく思ったことや考えたことを遠慮なくあっさりと言える温かい家庭ではないでしょうか。

しかし、多くの人々がこういった家庭をなかなか手に入れられずに苦しんでいるようです。冷ややかで、互いに遠慮し、言いたいことが山ほどあるにも関わらず、心の中にじっと溜め込んで、耐え忍んでいるようなケースです。

なぜ、温かい家庭を願っているにも関わらず、冷ややかな家庭となってしまうのでしょう。お互いに精一杯努力を重ねているというのに…なぜ、うまくいかないのでしょう。そして中には「私さえ我慢すればいい…」と我慢を続ける日々を送っている人も多くいることでしょう。

実は、このような冷ややかな家庭になってしまうのは、それなりの理由や原因があってのことなのです。また、こうした場面を打開しようと行動を起こしてみてもタイミングや行動を間違えれば、改善はできずに、冷ややかな家庭が続いてしまうのです。

今回は、私たちの心の支えとなる“家庭”にスポットを当てて展開していきます。「温かい家庭を取り戻したい」「行動しているけど、変化が見えない」等々感じることは様々かと思いますが、自分自身の日頃の行動と照らし合わせながら、何かしら次の行動に結びつけることができれば幸いです。

 

1、一致和合(いっちわごう)の精神

一致和合(いっちわごう)の精神

家庭内において、親子、夫婦、嫁姑等々の関係がひとつにまとまった姿を“一致和合”といいますが、口先でいうほど楽なことではありません。

そもそも“一致する”とは、立場の異なる者どうし(夫、妻、子供、嫁、姑等々の立場が異なる者どうし)が、共通の目的を達成するために(家庭をよりよくしたいという目的を達成するために)力を合わせることを言います。

そして、“和合する”とは、互いの欠点を評価したり、指摘し合ったりすることなく、うまくやっていくことを言います。

冒頭の文章を用いて“一致和合の精神”を表現すると「明るくて、互いに何の気兼ねもなく、心の中にしこりを残すことなく、思ったことや考えたことを遠慮なくあっさりと言える温かい家庭を目的として、うまくやっていくこと」と、まとめることができるでしょう。

それぞれ一人一人が置かれている立場を十分に理解して、主体性をもって、精一杯に生きている中でこそ“一致和合”が可能となります。逆に、自分自身は一向に行動せず、「私には関係ない」という気持ちが強ければ強いほど、上手くいかなくなります。

一方で、一致和合しているように見えても、見せかけだけで、内情はうまくいっていないことがあるようです。このような時は、親や夫、または妻など、家庭内の誰かの力で押さえつけられて、表面的なものとなってしまっているでしょう。

「ひとりひとり顔が異なるように、考え方が異なる」ということを前提に持っておくことが大切です。さらに、自分の発することに家族のみんなが反対しないから、うまくいっていると考え違いをしてしまわないことです。

自分の主張すべきことは精一杯に主張して、家族の皆の言うことにも、謙虚に耳を傾けることを忘れないことです。我先に発言するよりも、まずは相手の話すことに耳を傾け、全身全霊で受け止めるような気持ちで相手の話を聴くことから“一致和合”が始まると意識して行動すると良いでしょう。

 

2、互助互働(ごじょごどう)の精神

互助互働(ごじょごどう)の精神

“互助”という言葉は、同じような環境や境遇にある人々が互いに助け合うことをいいます。家庭内においては、家族が互いに相手を助けることをいいます。そして、“互働”という言葉は、個々人に与えられた働きを全うすることいいます。

祖父、祖母、夫、妻、親、子供…と立場は、その時その場所によって変化していくものですが、それぞれが「これはやるべきではない」と制したり、「なにもしなくていい」などと禁止したりすることは、相手の主体性や積極性を削いでしまうので注意しなければならない行為のひとつです。

人は生きている限り、それぞれが“働き”を持っています。それは勤めて働くことだけではなく、日常のひとつひとつの行動も働きになっていることを捉えておくことが大切です。

家事、育児、勉強、仕事、清掃、食事、入浴、睡眠等々、生活の営みすべてが“働き”であることを忘れないことです。つまり、生きているこの瞬間のあらゆるすべてが働きなのです。何もしない時がなく、いつも働いているので働きでない時はありません。遊びがないと感じる方もいるかもしれませんが、遊びもまた働きのひとつになるのです。

日常の働きは、私たちを幸福な気持ちにしてくれる原動力となります。今日一日を、なんの雑念も、不満も、未練もなく、喜びいっぱいに、力いっぱいに“働く”こと。すると、これまでにない楽しい瞬間も、喜びの瞬間もやってくるのです。

家族ひとりひとりが懸命に働いている時、もしかしたら、時として手助けが必要になることもあるでしょう。そうした時は“サッと”手を出して手伝うことです。

また、困っている人がいれば、声をかけて動くというように、家族がそれぞれ自分の狭い世界の中に閉じこもるようなことはなく、自分は一体何をすればいいのかと考えながら、行動を起こすことに意識を向けていきたいものです。

例えば、家庭の中であれば、玄関・トイレ・廊下・部屋・浴室・脱衣所などの清掃から、仏壇神棚の水換え等も大切な働きとなります。

共に暮らす環境を、共によりよくしていくために、互助互働の意識を高めて行動することは大切なことと捉えておきましょう。

 

3、互譲互敬(ごじょうごけい)の精神

互譲互敬(ごじょうごけい)の精神

互いに譲り合い、互いに敬うという精神は、企業理念や公共交通機関の広告などでよく使われている言葉のひとつかもしれません。社会生活を営む上で大切な「おかげさま」という精神は、家庭の中においても非常に重要な精神として取り扱われるべきでしょう。

人というのは、ついつい自分が一生懸命に行動していると、心のどこかで「なんとなく自分だけが苦労している」とひとりよがりの気持ちが生まれてくるものです。次第に「なぜ、私だけが苦労しなくてはならないのか」「なぜ、誰も労いの言葉をかけてくれないのだろう」等々の相手を責める心も生まれてきてしまうこともあります。

こうしたことは、人であれば誰しもが感じることなのかもしれません。そのような感情は、自分の存在価値を否定されたくないといった思いから、私たちの心が揺さぶられて発生するものと考えられます。

もし、誰かに自分の存在価値を認めてほしい…と望むのであれば、まず相手のことを認めることから始める必要があります。「あなたがしっかりやってくれるおかげで、このように上手く行くことができました。ありがとう」と言われて、相手は悪い気がしないものです。それどころか「いやいや、あなたがよくやってくれているおかげですよ。ありがとう」というような言葉が返ってくることもあるくらいです。

日々努力を重ねて働いている自分を褒め称えてほしいとの気持ちはわかりますが、自分ばかりが「欲しい、欲しい」と騒ぎ立てたとしても、それは単なる自己中心的な考えとして、相手に受け取られてしまいます。

まずは、日常の生活を振り返った時にいる家族に助けられていることに目を向けることが大切です。そして、自分を讃えるよりも先に、相手を褒め讃えることから一切の物事が動き出すことを覚えておくと良いでしょう。

 

4、相励相磨(そうれいそうま)の精神

相励相磨(そうれいそうま)の精神

もしかしたら、多くの方々が家庭のあり方について、全く生産性のないものだと考えている側面があるかもしれません。しかし、家庭こそが新たなものを生み出すために必要な“人間教育”の基軸を成しているのです。

なぜならば、幼稚園・保育園などからスタートする教育において、教壇に立つ先生の話に耳を傾けることができること、色々なことに興味を持って研究していく場合にも、家庭における親子の関係が教育の根本をなしていることは軽視できない事柄といえるからです。

すべての基礎となる家庭では、親子・夫婦等が互いに励まし合い、人間性を磨き高めていくことが大切です。そのためにも、子供だけに成長を求めることは甚だ間違いであり、まず、両親自らが手本となって励まし合う姿を子供たちに見せていかなければなりません。

そうしたことから、両親は日々努力精進することが求められます。日々成長することを放棄してしまった者は、その時点で魅力がなくなってしまいます。親が努力を怠れば、その子供たちは親の真似をして努力しなくなる傾向が非常に高くなります。

そのため、家庭内において、親子、夫婦が互いにもっと立派な人間になろうと励ましあい、互いに人間性を磨き合うことのできる家庭を作ることが大切なことと言えるでしょう

 

5、明朗歓喜(めいろうかんき)の精神

明朗歓喜(めいろうかんき)の精神

ここでは、なんのこだわりもなく、心から喜びが態度や表情に現れるような姿勢で、全てを受け入れていく心持ちを提案します。

家庭に、明るく朗らかな気持ちや喜びがないと、全ての出来事に対して「やり方がまずかったのではないか」「なぜ、目的を達成できなかったのか」ということばかりに意識が向き、自分自身を精神的に追い込み、次の行動を起こすことができなくなってしまうものです。

先述した「4、相励相磨の精神」に通じる部分がありますが、互いに励まし合い、人間性を磨き高め合うことができる家庭においては、お互いに相談やアドバイを掛け合うことが可能となることでしょう。

人生においては、どのようなことであろうと“失敗”はありません。あるのは「経験」と「今後の成功」のみです。現在起きている現象を一人で抱え込むのではなく、家族間等で共有したりしながら前向きな発想へ転換してみてはいかがでしょう。

私たちが現在感じている苦痛や困難なものというのは、新たな場所へ進むための必要な「経験」として受け止め、家族の支えを感じながら、「今後の成功」を目指していくことが大切です。そのためにも、心から喜び受け入れていく心を養ってくと良いでしょう。

 

最後に

最後に

今回は、5つの「○○○の精神」という言葉でまとめてみました。中には聞いたことのないものかもしれませんが、内容を読み進めながら、「当たり前のことじゃないか」と感じていただけたことでしょう。

しかし、私たちは“当たり前”と感じていても、「実際には、どれほどのことができているのか…」と、頭を抱えてしまうことはないでしょうか。

取り上げてきた内容は、企業や会社にも求められる考え方や心構えとしても取り上げることができます。しかし、まずは職場よりも先に、私たちを温かく支えてくれている家庭において行動していただきたい内容です。

ひとつひとつの内容に想いを馳せて、行動を重ねることで、自然と社会生活全般へと拡がりを見せてくれるものになります。ぜひ、円満家庭を築きながら、新たな基盤を作り上げてみてはいかがでしょう。

飯田一生

1980年11月、千葉県生まれ。

1999年4月、建築設備業(空調設備・給排水衛生設備・修理、保守管理)の会社に入社。在籍中は、現場監督・営業職・社内経理等を担当。専門技術者として経験を積む。

2010年4月、民間の社会教育団体に入所。前職の経験を活かしつつ、”心の働かせ方”について学ぶ。さらに、「心の働かせ方・考え方」に関するセミナーを全国約1,200会場、講師として経験する。同時に、企業向け情報誌の執筆や経営者を対象に心の経営指導にも従事した。

2017年6月、これまでの経験を活かしつつ、多くの方々と共に”心”の勉強をしていく為の場所として「NextStage(ネクストステージ)」を立ち上げる。現在の活動拠点は、神奈川県三浦市、千葉県南房総市、熊本県菊池郡に置いている。また拠点に関わらず、連絡を受ければ全国何処にでも行動する瞬発力をもって、活動展開をしている。

HP:https://nextstage-iida.amebaownd.com

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