「なんでこの子はすぐいじけるんだろう?」いじける子どもとその親の特徴とは

この記事を読むとこんなことがわかります

✔️ 【子どもがいじける】理由

✔️ 【いじける子ども】を持つ親の特徴

✔️ 【いじける子ども】の対処法

 

新型コロナウィルス流行の影響で学校や塾、習い事が休みになり、子どもと一緒にいる時間はますます長くなっている人が多いのではないでしょうか。

時間に追われずに子どもとゆっくり過ごせることはいいことかもしれません。

でも一緒にいすぎてお互いイライラ。

 

子どものダラダラとしたやる気のなさが目に付いて、つい声を荒げて叱ってしまう。

すると、子どもはすぐいじける。

「もういい!」とばかりに部屋の隅にうずくまったり自室に引きこもる。

 

あーあ、こんなんでこの子は大丈夫?

いじけ癖がついて、人間関係がうまくやれなくなっちゃうんじゃない?

ほんとめんどくさい!

 

まさにいじける子どもだった私が、いじける子どものアレコレをお伝えしたいと思います。

この記事の目次

「いじける」とはどういう状態?

さて「いじける」という言葉、子どもに対し「そんなにいじけないで!」とか、ママ友に対し「うちの子、すぐいじけるので困る」などと使う人も多いように思います。

辞典的には「いじける」とはどういう意味なのでしょうか。

 

いじ・ける〔いぢける〕の解説

1 恐怖や寒さなどで、ちぢこまって元気がなくなる。「空腹でからだが―・ける」
2 ひねくれて、すなおでなくなる。すねたようすをする。「―・けた性格」「―・けた態度」
3 伸び伸びとした感じがしなくなる。「―・けた絵」

引用: goo辞典

 

子どもや人に対して使うときは、2 ひねくれて、すなおでなくなる。すねたようすをする。の意味のことがほとんどでしょう。

 

しかし1や3もなるほどで、実際子どもがいじけている状態というのは、ちぢこまっている状態のように思いませんか?

子どもの、のびのびとしていじけている姿は想像つかないはずです。

膝を抱えて、「どうせ・・・」なんて言いながら、隅っこに縮こまって暗くなっている.

いじける子どもとはそんなイメージのように思います。

いじける少女だった私

まあ、私はとにかくいじけ癖が強かったです。

 

未就学児の時は自分の思い通りにならないと「怒る」「わめく」

もうちょっと大きくなるとふくれっ面して「すねる」

そして小学生以降になると「いじける」

というふうに移行していったように思います。

 

とにかく親に対する不満が大きい子どもでした。

安定しているときよりも不安定の時のほうが長かったです。

成人してからは、外でいじけ癖が出ることはありませんでしたが、彼氏や親密になった友人に対していじけ癖が出ることがよくありました。

なぜ子どもはいじけるのか

私の経験、及びいじけ癖のある子どもたちとその親に対しセッションを行ってきた経験から、いじける子どもの特徴を考察していきます。

① 感情的な自分と感情的になるのはダメだとする自分の間で揺れ動いている

自分の思い通りにならなかったときや不本意に怒られたとき、本当は泣きわめいたり、怒ったり、自分の本音や感情を素直に表現したい。

でもそうすると親にもっと怒られたり、嫌な顔をされたり、がっかりされたりする。

だから、本音や感情を表現したいけど、表現できない。

 

そんなふうに揺れているのがいじける子どもです。

身をちぢこませて、一生懸命、自分の本音や感情を抑えているのです。

② 親に対する期待が捨てきれない

親に自分の本音や気持ちを表現することはできない。

だってどうせわかってもらえないから。

でも、やっぱりわかって欲しい。

自分ではどうしようもできない心のモヤモヤに寄り添ってほしい。

 

そういう親に対する期待が捨てきれないため、親に対するアピールが入ります。

 

なので親の見えるところで血縮こまっていたり、自室に戻る際にドアを乱暴に閉めて音を響かせたりします。

親の見えないところにいても、「私はここにいて落ち込んでるんだ!」というようなエネルギー(雰囲気?)を送ってアピールする場合もあります。

③ バーストラウマ・インナーチャイルドが大きい

いじける子どもは自分でどうしようもできない心のモヤモヤを抱えています。

心のモヤモヤはこんなふうに叫んでいます。

 

「どうせ私(僕)のことなんてどうでもいいんでしょ?!」

「どうせ私(僕)が悪いんでしょ?!」

「どうせ私(僕)なんていなくなればいいんでしょ?!」

 

いじけたってなんの解決にもならないことは心のどこかではわかってる。

でも他に心のモヤモヤを晴らすすべを知らないのです。

 

バーストラウマとインナーチャイルドが大きければ大きいほど、子どもの心のモヤモヤは大きくなります。

バーストラウマは胎児期から新生児期の間についた心の傷のことを指し、インナーチャイルドは乳幼児期から成人するまでの間についた心の傷のことを指します。

バーストラウマとインナーチャイルドが子どもに与える影響の詳しくはこちら

[blogcard url=”https://www.yagamieiko.com/mind-emotion/kodomo-birthtrauma-innerchild/”]

私自身もバーストラウマとインナーチャイルドが大きい子どもでした。

いじける子どもを持つ親の特徴

さて、いじける子どもの特徴を見てきましたが、ではいじける子どもを持つ親の特徴を見ていきます。

① 子どもが感情的になるのを見るのが嫌

いじける子どもを持つ親は、子どもが感情的になるのを嫌がります。

子どもが感情的になって泣きわめいたり大声を出したりすると、最初は我慢していたとしても、我慢できなくなって怒ることが多いです。

怒るまではしないものの、嫌な顔をしたり、ため息をついたり、がっかりして疲れた様子などを醸し出したりする場合もあるでしょう。

 

また、無視する、という態度で感情的な子どもを突き放すこともあると思います。

 

親から感情的な自分を含め、ありのままの自分を否定されたことが子どものインナーチャイルドになります。

そしてそうやって育った子どもは感情的になる自分に対し否定的になり、湧き上がる感情を抑えるようになります。

インナーチャイルドや抑圧した感情が子どもの心のモヤモヤとなっていくのです。

② 自分自身に対しても感情的になることを許していない

子どもが感情的になるのを見るのが嫌なのは、自分自身に対しても感情的になることを許していないからです。

 

(感情的になるのなんて親としてダメじゃないか?)

 

と感じたのなら、あなたは相当感情を抑えている可能性があります。

 

(いや、抑えているなんてとんでもない、だってしょっちゅう子どもに怒鳴ってる・・・)

という場合は、普段抑圧している感情のエネルギーが暴走して、感情のコントロールがきかなくなるのが原因です。

 

イライラしたり落ち込んだりする自分が嫌いでそんな自分を責めているなら、同じようにイライラしたり落ち込んだりする子どもを無意識に責めています。

③ バーストラウマ・インナーチャイルドが大きい

子どもに対しても自分自身に対しても感情的になるのを見るのが嫌という場合は、あなた自身のバーストラウマ・インナーチャイルドも大きいと思われます。

 

あなたの親はあなたが感情的になるのを嫌がったでしょうか。

もしそうなら、感情的になることを含めて、ありのままの自分を認められていないという心の傷が、インナーチャイルドになっている可能性が大きいです。

 

「でも私は自分の子どものようにいじけることはしなかった!」という人もいるかもしれません。

そういう人は親に対してあきらめることが早かったとも考えられます。

いじける子どもといじける子どもを持つあなたへの対処法

いじける子どもだった私自身の経験も含めてお伝えするいじける子どもへの一番の対処法は「ありのままの子どもを認める」です。

 

ありのままの子どもを認めることで、子どもは自分の本音や感情をありのままに表現できるようになります。

すると子どもは「どうせ私なんていらない人間なんだ」という自己否定感から抜け出し始めます。

そして「ありのままの自分で生きていいんだ」と自分を肯定できるようになります。

 

すると子どもの心のモヤモヤは和らいでいき、明るく自由におおらかに、生きていけるようになります。

ただ「ありのままの子どもを認める」ってたった一行の文章なのに、いざ実行しようとすると非常に難しいですよね。

 

詳しくはこちら

[blogcard url=”https://www.yagamieiko.com/parenting/arinomamanokodomowomitomeru/”]

 

なのでまず、ありのままの子どもの一要素である、「いじける子ども」を認めようとしてみましょう。

いじける子どもの認め方

この記事を読んでいる方は、いじける子どもを心配していたり、よくないと思ってたり、いじける子どもをネガティブに捉えていることがほとんどでしょう。

ネガティブに捉えていることを無視して、いじける子どもを認めよう!としても表面的になってしまい、本心からは認められないという結果になりがちです。

子どもは親の本心を感覚的に察知するので、より自己否定感を増していく可能性も大きいです。

 

なので、なぜいじける子どもを否定的に捉えてしまうのか、心の中を整理し根本的な要因を探り、自然と子どもを認められる自分になっていきましょう。

いじける子どもを認める6ステップを以下に紹介します。

いじける子どもを認める6ステップ

① いじける子どもに対して出てくるネガティブな気持ちを書き出す。

例)

・ ちょっと嫌なことがあったらすぐいじけるなんて、社会に出たらやっていけないに違いない。

・ このままいじけ癖が直らなかったら将来は引きこもりになるかもしれない。

・ いじけるなんて、甘ったれてて許せない

 

② ①で書き出したものを見ながら、湧き上がってくる感情や感覚を感じる。

③ いじける子どもに対するポジティブな面を書き出す。

例)

・ 子どもらしくてかわいい

・ いじけるという態度で甘えられる人がいるのはいいことだ

・ 自分なりに感情と折り合いをつけようとしてるのはすごい

 

④ ③で出てきたものを見ながら、湧き上がってくる感情や感覚を感じる。

そんな風に思えない!なんていうネガティブな感情が出てきたらそれを感じましょう。

 

⑤ 幼少期に、②④で出てきたような感情や感覚を、感じた出来事はなかったかどうか記憶を探ってみる。

もし思い当たる出来事があったら、その時本当は自分はどう感じていたのかに意識を向けてみましょう。

うまくいけばあなたのインナーチャイルドが癒されます。

 

⑥ いじける子どもに対して認められる感じが出てきたかどうかチェックする。

子どもがいじけてても別にいいかもと思えたら、いじける子どもを認められてきています。

まだ足りないなーと思ったら、①から繰り返してみましょう。

まとめ

親がいじける子どもをネガティブに捉えることが、子どもそのものを否定することにつながります。

子どもを否定することで子どものインナーチャイルドは大きくなり、子どもの心のモヤモヤも大きくなっていきます。

 

いじけてる姿を見せてくれているうちはまだいいのかもしれません。

親に対しての期待を表面に見せてくれているからです。

でも子どもが思春期に突入したり、成人したら、もっと複雑な問題になっていく可能性もあります。

 

今のうちに、いじける子どもを認めるという課題を通して、ありのままの子どもを認める自分に近づいていきましょう。

ありのままの子どもを認められない大きな要因の一つに、親自身のバーストラウマとインナーチャイルドがあります。

子どもが手元にいるうちに、ありのままの子どもを認められる自分に変化していきたいなら、バーストラウマとインナーチャイルドを専門的に取り扱うことをお勧めします。

 

私はバーストラウマとインナーチャイルドを扱うヒーリングを提供しています。

興味がある方はこちらのページをご覧ください。

 

新型コロナ流行を機に、家族と向き合わざる得なくなっていることが多くなってるかもしれません。

今の時期を家族とちゃんと向き合い、子どもと一緒におおらかに自由になっていくチャンスととらえることもできます。

この機会を活かして親子関係を前向きに変えていきたい!という方はご相談くださいね。

 

 

 

いじける子どもに対し【インナーチャイルドをつけない子育て】を意識するのもお勧めです↓

 

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この記事を書いた人

母と子の心が通い合う日常をサポートする自由人

自らの健康を獲得するために薬剤師になり、古今東西の自然療法も網羅的に勉強した経験から、心の状態を整えることの重要性を学び、それを実践している。
その過程において幼少期から確執のあった両親との関係改善が進むことで、何をやっても満たされない気持ちがなくなり、今ここにある幸せを味わえるようになる。
この体験を多くの人にシェアすることをライフワークとしている。

提供しているもの:バーストラウマとインナーチャイルドを取り扱うヒーリング、感情カウンセリング

2003年に沖縄移住。家族3人暮らし。

HP:https://yagamieiko.com

BLOG:https://ameblo.jp/healing8

Instagram:https://www.instagram.com/yagamieiko/?hl=ja

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