『えびすだいこく両参り』をご存知でしょうか。
出雲大社と美保神社の二社参りをいいます。
50代でひとり旅に出るようになった頃、ぜひ参りたいと思ったのが出雲大社、日御碕神社、美保神社。
そして、三社の順番を「どちらを先に?」と悩みに悩みました。
この記事では、三社のうち、出雲大社と美保神社にしぼって、神話(大国主と事代主の関係)を手がかりに、両参りの順番の考え方と「逆でも大丈夫か」をわかりやすく整理します。
さらに、車で行く場合の、回り方、アクセス、所要時間、参拝作法まで、旅行計画に使える形でまとめます。
- えびすだいこく両参りは出雲大社と美保神社の二社参り
- 順番は、出雲大社⇒美保神社が自然であるが、逆でもご利益はなくならない
- 出雲大社は縁結び、美保神社は商売繁盛や海上安全など役割が異なる
- 大切なのは順番よりも両社のつながりを理解して丁寧に参拝すること
- 出雲大社⇒美保神社への車でのアクセスを紹介
- 美保神社「七日えびす」では特別なお守りや御朱印が授与される
えびすだいこく両参りの順番は?

結論からいえば、どちらからお参りしても「ご利益がなくなる」といった心配はありません。
図からわかるように、出雲大社の大国主(だいこく)は美保神社の事代主(えびす)の父神にあたります。
日本古来からの祖霊崇拝や筋道を通すという考えでは、出雲大社から美保神社の順に、つまり「まず親御さんに挨拶してから」参るのが自然な形ということになります。
しかし、移動時間や旅のスケジュールの都合で、反対の順(美保神社⇒出雲大社)になっても、参らないよりは参った方が良いでしょうし、決して失礼にはあたりません。
いちばん大切なのは、順番にこだわりすぎることではなく、それぞれの神さまのつながりを理解したうえで、一つひとつの参拝を丁寧に行う気持ちです。
参拝前に知っておきたい出雲大社と美保神社の違い
出雲大社と美保神社の違い簡単まとめ
出雲大社は「縁結び」でとても有名な神社です。
ここでいう「縁」は恋愛だけではなく、友人との出会いやビジネスのつながりなど、いろいろな人とのご縁をいいます。
国作りの神さまならではのご利益です。
一方の美保神社は、結ばれたご縁を大切に育てて、良い結果につなげてくれる神社といわれています。
特に「商売繁盛」や「海の安全」を願う人に信仰されています。
大国主のよる国作りの後、国土の発展をもたらした事代主のおはたらきです。
| 出雲大社 | 美保神社 | |
|---|---|---|
| 読み方 | いづもたいしゃ 正式には「いづもおおやしろ」 | みほじんじゃ |
| 神さま | 大国主(だいこく) | 事代主(えびす)※ |
| 神話 | 日本の国作り | 国の発展、国譲りの決断 |
| ご利益 | 生きとし生けるものが共に豊かに栄えていくための縁結び | 海上安全・大漁満足・商売繁盛・学業・歌舞音曲(音楽) |
| 参拝方法 | 二礼四拍手一礼 | 二礼二拍手一礼 |
| ご鎮座 | 出雲市大社町 | 松江市美保関町 |
※美保神社には、大国主の后神・三穂津姫も祀られています。
実は、「えびす」さまは一人じゃない
諸説ありますが、おふたりの神様が「えびす」さまは二人の神さまがルーツといわれています。
その神さまが、事代主神(ことしろぬしかみ)と蛭児大神(ひるこのおおかみ)です。
| 美保神社(島根県) えびす様の総本宮 | 西宮神社(兵庫県) えびす宮総本社 | |
| ご祭神 | 事代主神(ことしろぬしかみ) | 蛭児大神(ひるこのおおかみ) |
| 神さまの出自 | 大国主(だいこく)の子 | 伊邪那岐(いざなぎ)・伊邪那美(いざなみ)の第一子 |
| 神話の背景 | 国譲り神話で釣りをしていたことから、鯛を手にする「えびす」として世に知られた | 体が不自由であったため海に流されたが、漁師が神像を救い上げ、西宮に祀られた |
| ご利益 | 海上安全、大漁満足、商売繁昌、歌舞音曲(音楽)、学業 | 漁業・海上交通・商売・招福・農耕 |
| 祭 | 毎月七日 | 毎月十日 1月9~11日の3日間は「十日えびす」という |
出雲大社から美保神社、車でのアクセス
出雲大社から車で美保神社へ移動するルートをご紹介します。
出雲大社から美保神社へは車で約1時間30分。
1日で両参りは可能な距離と時間です。
ただ、神社に近づくと対面通行の道幅も狭く、カーブもあるので運転には気をつけてください。
ルート1. 最速は有料道路利用
出雲大社⇒山陰自動車道 出雲ICもしくは斐川IC⇒松江だんだん道路(松江JCT⇒川津IC)⇒国道431号線を通るルートです。
| 区間 | 料金 |
|---|---|
| 出雲IC⇒川津IC | 760円 |
| 斐川IC⇒川津IC | 500円 |
ルート2. 宍道湖南岸の国道9号線(無料)
国道9号線を通って宍道湖の南側を走ります。
ルート3. 宍道湖北岸の国道431号線(無料)
国道431号線を通って宍道湖の北側を一畑電車と並んで走るイメージです。
一畑電車と出会えたら嬉しくなっちゃいます。
ルート4. 安来、米子、境港を経由もあり
山陰自動車道を松江JCTを通り過ぎて米子西ICまで走り、国道180号、9号を通って美保神社に行くルートです。
時間はかかりますが、安来の足立美術館、境港の水木しげるロードなどが観光できます。
大根島のベタ踏み坂に寄り道も

時間に余裕がある方は、宍道湖の東側の中海・大根島に寄り道するのも楽しいです。
江島大橋は、「ベタ踏み坂」といわれ、ダイハツのCMで有名になった場所です。
さあ、美保神社に参拝しよう


美保神社は、小さな港町にお社があって、写真のようにご本殿を背にすると鳥居の向こうに海があります。
神さまと人との距離が近い、昔ながらのお社です。
柴田ともみ海風に吹かれると懐かしい感じがします。
いつまでもここでぼーっとしたいと思うほどの心地よさを感じました。
鳥居をくぐって右側に続く「青石畳通り」は江戸時代の参道道です。
レトロな雰囲気が漂い、情緒ある散策を楽しめます。
毎日の朝御饌祭・夕御饌祭


美保神社では、毎日、朝夕にご神事があります。
朝は8:30から夕は15:30から日々のお供えを献上し、さらに神恩に感謝する祭典の朝御饌祭(あさみけさい)・夕御饌祭(ゆうみけさい)があります。
お神楽も奉納されます。
どなたでも自由に拝観できるので出会えたら、その静謐さに感動!幸運!ご縁です!
神恩感謝の気持ちでご覧ください。



広いご本殿に一人座りご祈祷を受ける機会がありました。
神さまに語り掛けられているようで、自然と頭が下がり、心静かに過ごすことができました。
七日はえびす祭の日
参拝した時に置かれていたパンフレット(令和6年)をご紹介します。




毎月7日は「七日えびす祭」で月次祭が催行されます。
この日は、特別なお守り「金色の鯛守」が授与されます。
また、令和6年の御朱印は「金字の御朱印」でしたが、令和8年は「切絵朱印」となっています。
美保神社周辺おすすめスポット


美保神社から車で約5分のところに絶景スポット「美保関灯台」があります。
美保関灯台の奥には、美保神社には飛地境内とされる「地の御前」の鳥居があり、その向こうの沖に浮かぶ小島は「沖の御前」と呼ばれ、国譲り神話で事代主が釣りをしていた場所と伝わります。
「えびす」さまが釣り竿を持ち鯛を抱えている姿はここからのようです。
青い海、青い空が素晴らしく、この絶景を見せていただけることもご縁ですね。
えびすだいこく両参りのご利益は?
実際に両参りをした私がいただいたご利益は「松江に住む友人と二十数年ぶりに再会できたこと」です。
昔、旅行ツアーで一緒になった方で、以来年賀状だけのおつきあいが続いていました。
お互い気になりながら、年賀状で毎年「会いたいね」と書くのがお決まりでした。
それが友人が大阪へ来る機会がやってきて、お茶しようという流れに…。
細々続いていたご縁がしっかりと結ばれ、今では、大阪と出雲で行ったり来たりの交流が続いています。
出雲の神さまは男女の縁結びに限らず、その人にとって最適な良縁を結んでくださるのだと実感しました。
まとめ:ご縁をいただき、ご縁を育む
出雲大社と美保神社に参る「えびすだいこく両参り」は、順番が逆でもご利益がなくなる心配はありません。
順番の正解探しではなく「ご縁をいただき、そのご縁を育む」心が大切です。
移動や観光も含めて無理のない計画を立てれば、心も時間も豊かになり、神さまをより身近に感じられるでしょう。
ぜひ安心して、あなたらしい順番で両参りを楽しんでください。
- えびすだいこく両参りは出雲大社と美保神社の二社参り
- 順番は、出雲大社⇒美保神社が自然であるが、逆でもご利益はなくならない
- 出雲大社は縁結び、美保神社は商売繁盛や海上安全など役割が異なる
- 大切なのは順番よりも両社のつながりを理解して丁寧に参拝すること
- 出雲大社⇒美保神社への車でのアクセスを紹介
- 美保神社「七日えびす」では特別なお守りや御朱印が授与される
出雲大社への日本各地からのアクセス、参拝にまつわる以下の記事もどうぞ。










