アダルトチルドレンの頑張り・努力を台無しにする「自己破壊欲求」とは

「つい食べすぎたり、飲みすぎたりして、体調がスッキリしなかったり、崩してしまうことが多い」
「(仕事で)手を抜いているつもりは全くないのに、なぜか周りの人より成果が出ない、評価されない…。」
「私を傷つける異性。もうたくさんと思っていても、なぜか縁を持ってしまう。」
など

前向きに人生を歩もうとして
いろんな物事をちゃんとやろうとしている。

でもどうも上手くいかない。
頑張っているのに、よく見ると目の前はどうも不本意な現実ばかり…。

そうなった大きな原因の一つは
あなたが潜在的に持っている「自己破壊欲求」かもしれません。

子どもの頃、自分を肯定できない環境で育ってきたアダルトチルドレン(AC)。
本人に自覚がなくとも、強い「自己破壊欲求」を抱えやすいのです。

この記事の目次

1.自分の中にある「自己破壊欲求」を認められなかった私

昔、「自己破壊欲求」という概念について、初めて触れた時。
私はそもそもこの欲求の存在が信じられなかった。

人間は誰でも良くなりたいと思ってるはず。

苦しかったら楽になりたい。
病気になったら元気になりたい。
失敗するより成功する方が良いに決まってる。

「自分を自分で破壊しようとする欲求!?
そんなのあるわけがない。」

なんて、
その時の私は心の中で怒って反発すらしていました(笑)

でも本当は、自分の中にもそういう欲求があることをどこかで感じていて。
だからこそ、無意識のうちに反発してしまったのです。

自分が安心して過ごしている時は、あまり意識することのない欲求。
でも自分がどこかピンチを感じた時、生存を脅かされると感じた時に捉えやすいように思います。

「もう、どうにでもなってしまえ!!」
といった諦め、自暴自棄。

自分、他人、そしてこの世界そのものを破壊してしまいたくなるような衝動。

最初は
「自分の中にそんな究極的にネガティブな欲求が存在する訳がない。」
と思い込んでいた私。

でもピンチや危機に瀕した時、自分の中の深い部分にこういった欲求・想いが存在していたことに気付き、ようやく認められるようになってきたのです。

自分の心の深い部分にあるもの。
特にネガティブなものは、ある種の危機に遭遇した時でないと掴みいくいかもしれません。

そしてこの危機というのは、
事件・事故などに遭遇して「自分の命が危ない」といった分かりやすいものとは限りません。

むしろ
「自分がこの世に存在して良いのか」
といった疑いや不信。

「自分は生まれてくるべきではなかった…」
といった諦め。

これはまさに自分の存在を強烈に脅かす危機。

そしてこういった「自分の存在」の危機を、多くアダルトチルドレン(AC)は小さい頃から繰り返し感じ、そのまま成人しているのです。

そのため、
ACはこの欲求が大きくなりやすく、また認識しやすのではないかと思います。

2.自己破壊欲求を生むもの

「自分自身を破壊したくなる欲求」
これは一体どうやって生まれてくるのでしょうか?

いろんな側面がありますが、影響が大きく分かりやすいものとしては下記があるでしょう。

「自分は幸せになる価値がない」という自己否定

親から否定され続けていると、自分に自信が持てません。
そうすると、何か「素晴らしいもの・出来事」があったとしても「自分はそれに値しない」と感じてしまいます。

そのため、幸せな状態になることをワザワザ壊そうとしてしまうのです。

未知の体験「幸福・成功」に対する不慣れ・恐れ

小さな成功体験の積み重ねや親から認め受け止められる経験が極端に少ないと、子どもは思い通りにならないことにすっかり慣れてしまう。

そうすると
「自分の思い通りになること」
「自分が望んだ結果を手に入れること」
は経験が乏しい未知のこと。

本人は表面的には思い通りになることを望んでいたとしても、心の奥底では知らない未知の経験を怖がってしまう。

そして無意識のうちに、「幸せになること」を壊してしまい、慣れた「不幸」に居続けようとしてしまうのです。

親への復讐心

親に対して不満足感が高い場合。

程度はともかく、子どもに対する過干渉、過保護、ネグレクト(育児放棄)などがあると、親の子育てが大きく欠けた負の影響を子どもは受けてしまいます。

精神、感情的に不安定だったり。
自分に自信が無かったり。
人と上手く接することが難しかったり。

そして
自分が思うように人生を歩めないのは、親の子育てに原因があった現れだと本人は思える。

しかしもし、
本人が努力して、生育環境からくる自分の課題を乗り越えてしまったら、
自分が幸福になってしまったら「親の子育てを認めてしまう」ことにつながってしまうのです。

「それは絶対に許せない」

本人が意図的に思っていなくても、潜在的にこういった想いを持っていることは良くあります。

そしてこの想い、潜在的に持っている「親への復讐心」が幸福になることを壊しにかかってしまうのです。

3.自己破壊欲求の影響

自己破壊欲求があるとどんな影響があるでしょうか?

幸福や成功と距離を取り、近づこうとしない

自分では幸福や成功を望んでいるつもり。
でも実は潜在的には不幸、失敗を望んでいる。

そのため心理的には幸福や成功と距離を取り、近づこうとしない状態になってしまう。

幸福や成功のチャンスを前に尻込みする、チャンスを活かせない

目の前に幸福や成功のチャンスが来たとしても、
内面的には望んでいないため、尻込みしたり、スルーしたり
時には積極的にその機会を潰してしまい、チャンスを活かせない。

幸福や成功が手に入ると、居心地悪くなって壊してしまう

幸福や成功が手に入ったとしても、潜在的には心地悪いものだと感じてしまう。
そのためせっかく手に入ったものを壊してしまう。

4.アダルトチルドレンは「自己破壊欲求」が強い

「2.自己破壊欲求を生むもの」の中で、この欲求の大きな原因として下記をあげました。
■「自分は幸せになる価値がない」という自己否定
■未知の体験「幸福・成功」に対する不慣れ・恐れ
■親への復讐心

アダルトチルドレンはまさにこういったものを抱えやすい。
そのため、本人が自覚しているかどうかに関わらず、潜在的にこの欲求を強く持ってしまいやすいのです。

5.どうすれば「自己破壊欲求」から抜けられる?

やっかいな「自己破壊欲求」。
この影響を軽減するためには下記のSTEPが有効です。

■STEP1
「自分の中にある『自己破壊欲求』が存在することを認める」

まずは存在することを認める。
これが影響を軽減させる第一歩です。

■STEP2
「自己破壊欲求そのものを自分の一部として受け入れる」

ネガティブな欲求は否定すればするほど、ますます強固に固着化する傾向があります。
どんなにネガティブな欲求であっても、それはあなたの一部です。
自分の暗黒面をそのまま受け入れると、かえって影響を受けにくくなります。

■STEP3
「強い自己破壊欲求が生まれた理由・背景を認める、癒す」

理由・背景には子どもの頃の両親との関係性、育った環境が
あったと思ってほぼ間違いないでしょう。

そして両親との関係性のどういった部分が
育った環境のどの部分が、強いこの欲求を生んだのか見ていきます。

この段階ではトラウマケアを受けるのも非常に有効です。

■STEP4
「自分の発想・判断・選択に自己破壊欲求が影響していないかウォッチする」

自分の深い内面にある自己破壊欲求。
これを認め、しっかり見つめられるようになると、自分の言動に影響を与えている時、その場面を自分で認識しやすくなります。

そうすると、影響を受けにくくなるのです。

まとめ

アダルトチルドレンが潜在的に持っている「自己破壊欲求」

そのため、せっかく頑張り・努力が空回りしてしまい、実を結びにくい。

しかし逆に「自己破壊欲求」の存在を認め、これを自分自身の一部としてしっかりケアしていけば、頑張りや努力が実りやすくなります。

生きること自体の大変さ。
これも軽減され、心身ともに楽になりやすい。

アダルトチルドレン回復の道は、内なる「自己破壊的な欲望」を静めていく道のりでもあります。
一人ではなかなか歩めない時は、私が伴走者としてしっかり支えます。

関心の合う方がいれば、是非アダルトチルドレン回復研究所のホームページもご参考ください。
(urlなどは下記のプロフィール参照)

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この記事を書いた人

アダルトチルドレン回復研究所 代表

高校1年の時、親子関係に悩みすぎて病気になり、胃の3分の2を摘出。その後小さな胃で生きる。
会社勤め(通信会社の営業、CSRコンサル)、病院勤務(心療内科の心理カウンセラー)を経て研究所を設立。
アダルトチルドレンからの回復に関する研究・啓発。カウンセリング、トラウマ解消ヒーリングの提供などを行なう。


HP:https://ac-recovery-lab.com

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