「1/fゆらぎの人」になるには

はじめに《1/fゆらぎとは何か?》

「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」という言葉を聞いたことがあるという方も多いと思います。

人が心地よく感じてリラックス効果があるゆらぎのことなのですが、そもそも「ゆらぎ」とは何なのでしょうか?

1/fゆらぎ研究の第一人者である武者利光先生によるとゆらぎとはものの予測できない空間的、時間的変化や動きなのだそうです。

つまり、予測は規則性があるからできるのであって、それに対してゆらぎとはものの空間的、時間的変化や動きが部分的に不規則な様子と言えるそうです。

 

この世にあるもの全てにゆらぎは存在しています。

つまり完全に規則的なものは存在しないということですね。

 

ゆらぎの中でも1/fゆらぎはリラックス効果をもたらすと言われています。

特に自然界に多く見られる現象で、川のせせらぎ、雨音、木洩れ日、蛍の光、木目などがそうです。

また、人の心拍数の間隔、電車の揺れ、クラシック音楽、ろうそくの炎の揺れ方にも1/fゆらぎが見られます。

確かにどれもリラックス効果があるのが分かりますね。

 

なぜ人は1/fゆらぎを感じるとリラックスするかというと以下のような理由からだそうです。

「生体のリズムは基本的には1/fゆらぎをしていると分かり、 この1/fゆらぎは 快適性と関係があることが判明している。人間の生体は五感を通して外界から 1/f ゆらぎ を感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、 精神が安定し、 活力が湧くと考えられている(ウィキペディアより)」

 

つまり、人体そのものが1/fゆらぎをしているということなのです。

でも何故、そもそも1/fゆらぎをしているはずなのに人は疲れるのでしょうか?

 

1.感覚を無視した生活の弊害

社会が発展していく過程で人は自然からどんどん遠ざかっていきました。

多くの人は毎朝満員電車に乗り、ビルの中のオフィスで一日中パソコンに向かって仕事をして、また満員電車に乗って帰宅します。

家に帰るとクタクタに疲れてしまいますが、翌日、また同じ一日が始まります。

 

このような毎日を繰り返していると少しずつ感覚が閉じていってしまいます。

疲れたとか、不快だという感覚をいちいち感じていたら仕事ができなくなってしまうので、感覚を閉じて嫌な感覚を感じないようにしてしまうのです。

 

しかし、感覚を閉じてしまうのはとても怖いことです。

楽しい感覚や心地よい感覚も感じにくくなってしまうので人生が味気ないものになってしまいます。

知らない間に疲れが蓄積して気づいたら大きな病気になるリスクもあります。

 

そうは言っても働かなければ生活は出来なくなってしまいます。

そこで多くの人はある程度疲れが溜まると温泉などの旅行に出かけてリフレッシュしようとします。

 

2.マイナスからゼロではなく「プラスからプラスへ」

「頑張った自分へのご褒美」と言って温泉旅行に行ったり、スパを受けたりすることはもちろん悪いことではありません。

しかしそれだとマイナスになった状態をゼロに戻すだけで、しばらくするとまた疲れが溜まってマイナスになってしまいます。

 

理想的な状態は、プラスからプラスに積み上がる状態です。

つまりエネルギーが蓄積してどんどん元気になる状態のことです。

 

それにはまずマイナスにならないことが重要です。

一日が終わった時に疲労困憊していたら完全にマイナス状態です。

ゼロの状態だと疲れは溜まりませんがエネルギーが積み上がらないので、急に忙しくなると一気にマイナスに振れてしまいます。

 

一日をプラスのまま終わるために1/fゆらぎを生活習慣の中に取り入れるのはとても良い方法です。

例えば、疲れが溜まって心と体が限界になってから慌てて森林浴に行くのではなく、可能であれば通勤の時に緑道を通るなど、生活の中に1/fゆらぎを感じる習慣を取り入れるのです。

 

木目調のインテリアが美しいカフェでゆっくりモーニングコーヒーを飲むのも良いかもしれません。

お昼休みに滝の流れる公園のベンチに座ってボーっと水の流れを見つめるのも良いと思います。

 

1/fゆらぎの中でリラックスできる時間を過ごすとエネルギーが蓄積してどんどん元気になっていきます。

そして、こうしてあなたがプラスからプラスの状態になると周りにも良い影響があります。

 

3.癒される人から癒す人へ

最初にも書いた通り、人そのものが1/fゆらぎをしていますから、あなた自身が常に1/fゆらぎを感じてリラックスできるようになるとあなたの周りの人もリラックスさせることができるようになります。

 

つまり居るだけで癒す人になれるのです。

 

仕事に追われて殺伐とした職場に1/fゆらぎをしているあなたがいるだけで職場が和んでみんなの仕事がはかどるかもしれません。

プライベートや仕事で悩んでいる後輩の相談に乗ってあげるだけで後輩が元気になって悩みが解決するかもしれません。

厳しい上司の話を聴くだけでその上司の態度が軟化するかもしれません。

 

あなたが毎日1/fゆらぎを意識することであなたの周りにも1/fゆらぎが伝播していきます。

 

疲れたから対処療法的に何かするのではなく、1/fゆらぎを生活に取り入れてぜひ1/fゆらぎの人になってください。

そうすることであなた自身ももっともっと楽しい生活を送れますし、あなたの周りの人達も幸せな1/fゆらぎの人になっていくと思います。

 

おわりに《日本には1/fゆらぎが溢れている》

実は、もともと日本には1/fゆらぎが溢れています。

代表的なものは日本の伝統的な住宅です。

 

1/fゆらぎがある自然の木をふんだんに使って自然の中で生活することを考えて作られています。

彦根城の天守閣の梁には曲がっている松がそのまま使われているそうです。

 

茶道に使われるお茶碗も名品と言われるものほどデコボコで左右対称ではありません。

それも自然界のゆらぎを表しているのだと思います。

 

昔から日本人は人も含めて存在するもの全てがゆらいでいることを知っていました。

この世の中が不規則で予測不可能だからこそ、ゆらぎに合わせて生きることをしてきたのだと思います。

 

何でも杓子定規に計ろうとすること自体が病的で無理があります。

それを手放してゆらぎに心と体を委ねてみれば、日本人が本来そうであったように、1/fゆらぎの人になれるかもしれません。

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この記事を書いた人

グリーン舎代表。

人が自分らしく幸せに生きる方向へ後押しする専門家として、豊富な海外経験と多様な人脈を生かしつつ、人がすべての面において満たされる生き方がどのようなものであるかを追求してきました。

アメリカのニューヨークとワシントンD.C.、そしてエジプトのカイロで家族と生活した経験を活かして、さらに豊かで幸せな人生を歩むお手伝いをしています。

長女は英語・フランス語・日本語のトリリンガル。英国式インターナショナル・スクールを卒業後、エジンバラ大学に入学。アメリカのスミソニアン博物館でインターンを務め、現在は日本で英語を教えながら芸術家志望として活動しています。

長男は同じく英国式インターナショナル・スクールを卒業後、アメリカ・ワシントンD.C.のカレッジで2年間勉強して、今は日本の大学に通っています。

夫は日本と世界を舞台に働きながら家族を心から愛してくれる優しい人です。

精神面と物質面の両方を豊かにする活動として、リーディングや感情カウンセリングなどのプライベートセッションや、覚醒塾や自分らしく稼ぐ8ステップなどのワークショップを開催しています。

神奈川県三浦市では、子どもの英語教室ラボ・パーティも開校しています。

また、「合唱で世界平和に貢献する」という理念の今を生きる人合唱団の企画・運営も行っています。

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