怒りに感謝するようになった私が感じた、消したい怒りの6つのメリット

イライラしたくないのに、イライラしてしまう

これ以上、怒りに振り回されたくない

そんな風に思っている方は、怒りってデメリットばかりだと感じることの方が多いかもしれません。

実際に、怒りは人間関係を壊す感情ですよね。

その怒りは、一度態度に出てしまったり、口に出てしまったりしたら取り消すことはできないので厄介なものです。コントロールできないと困ってしまうものですよね。

私も「言わないほうが良かったかも」と感じることは一度や二度ではありませんでした。

言葉に出さなくたって、イライラしてる人が一人いるだけで、その場が不穏な空気に包まれるのは誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。

でも「怒りを無くそう」とか「怒りをコントロールしよう」とするのも疲れるなって思っていました。

怒りとどう付き合えばいいのかは、私が長く持っていたテーマでもあったし、怒りは厄介者だと思ったまま生きていくのだと当たり前に思っていました。

そんなある日、怒りにはメリットがあるという話も聞くようになりました。

ちゃんと扱えれば自分のことがわかったり、人生を変えるきっかけにもなるとも聞きました。

聞いた当時は「メリットなんてないけど!」と突っ込んでいましたが、最近は怒りのボリュームも減ってきて、その怒りのメリットを実感しています。(ほんとに良かった。笑)

イライラするたびに我慢しようとして、自分に疲れる

そんなパターンに陥っていた私が感じた、怒りのメリットを書いてみようと思います。

この記事の目次

自分の価値観がわかる

怒りは自分の大切なものが傷つけられた時に湧く感情だと言われています。

だから自分の大切にしたいもの、価値観を教えてくれる感情でもあります。

どんな時にイラッとしますか?

メールの返事が遅くてイラっとするなら、早めの連絡を大切にしているのかもしれません。

自分のペースでゆっくり動く人、人に合わせない人にイライラするなら、自分は相手に合わせることを心のどこかで重要視しているのかもしれません。

私は動線重視なので、動線上に物が置いてあるとイライラしていました。

まぁ、今思えばどうでもいいんですけど、当時は目くじらを立てていたものでした。笑

こうやって、日々の小さなイライラから自分の価値観・大切にしたいものを知ることができます。

得意なことがわかる

怒りから得意なことを見つけることもできます。

イライラすることは、自分は当たり前だと思っているけど人がやっていないことやできないことである可能性が高いからです。

「なんでできないの?」「なんでわからないの?」と思ったらその分野ではちょっと優秀なのかもしれません。

優秀とまではいかなくても、他の人よりも多く気がつける分野であることには変わりありません。

「なんで一言言わないの?」と思うなら、ちょっとした一言で、潤滑油のような役割を果たせるのかもしれませんし

「なんで期日を守らないの?」と思うなら計画的に進めることが得意なのかもしれません。

周りができなくて腹が立つことも、「自分の得意分野かも」と思ったら少し楽になりませんか?

やりたいことのヒントになる

やりたいことがわからない、そう悩む人は多い世の中かと思います。

私自身もずっと同じように悩んでいました。

こんな時、社会への怒りがやりたいことのヒントになることがあります。

何か社会に対する怒りは持っているでしょうか?

社会に対する怒りは、社会の中で大切にしていきたいことが傷つけられているときに感じる怒りかもしれません。

「もっとこうすればいのに」

「変えた方がいいのに」

と社会を見て感じる気持ちです。

増え続けるペットボトルゴミや環境汚染が気になるなら、地球環境が良くなる仕事には興味を持てるだろうし、弱いものが犠牲になっていることに腹が立つなら、平等性に貢献できるような仕事だと使命感を感じられるかもしれません。

怒りの先には、いつも大切にしたいものがあります。

人との距離感の適正化

決めつけられると腹が立ったり、わかってもらえないと腹が立ったりするものだと思います。

怒りがわく時の多くは、人との距離感が近くなり過ぎているときです。

本や雑誌など本が読みやすい位置があるように、人と人との間にも相手と話しやすい距離があります。それは目に見えるものではなく心理的な距離感です。

例えば、会ったばかりの人は心理的な距離感が遠いです。だから初対面で急に友達みたいに話されたらちょっと馴れ馴れしい感じがしたり、違和感を感じたりしますよね。

逆に家族や恋人は心の距離感が近くなる傾向があります。だから敬語で話したらちょっと水臭い感じがすると思います。

心の距離感が近くなりすぎると「わかってくれない」とか「決めつけてくる」とか怒りが湧いてきてコミュニケーションがうまくいかなくなるものですが、この怒りこそ、距離感が近くなりすぎていることを教えてくれているのです。

人間関係での怒りは距離感の適正化へのアラートです。

自分の本音がわかる

怒りは二次感情と言われます。つまり、怒りの下にはまた別の感情があって、その別の感情が怒りを作り出しています。怒りはその本当の気持ちを運んでくれるものでもあります。

自分のことがよくわからないとか、やりたいことがわからない、言いたいことがはっきり言えない、なんて人は怒りを見つめる事から始めてみるといいかもしれません。

様々な怒りの中で怒りというのはわりと表層にあって感じやすいものでもあります。

だから普段イライラに振り回されているときは、怒りから自分の本音を知る絶好のチャンスだったりするのです。

私はイライラして辛くて、いつも怒りに蓋をしていました。それでも顔に出てしまったり、ついキツい一言を言ってしまうことがあって自分が情けなくなっていました。

だから基本的に怒りをないことにしたいと感じていました。

でも、怒りも心の奥からのメッセージの一つなんだと思って向き合うようにしてみると自分の本当に求めていることがわかりました。

それを聞かない限り、メッセージを伝え続けるために怒りは沸き続けるようです。怒りのメリットを受け取ることは怒りが自然に収まる方法でもあります。

自分の取り扱い説明書が手に入る

怒りのメリットを受け取れるようになったのは私の人生では、ひとつの大きなターニングポイントでした。

自分の本当の気持ちに気がつくことができるようになったからです。本当の気持ちに気がつくことができるようになると、それまでよくわからなかった欲しいものや、やりたいことが明確になっていきました。

怒りに隠れる声を聞くことができるようになってからは、同じように他の感情も聴けるようになりました。自分の本当に欲しいものを自分に用意することができるようになってきたと感じます。

感情に振り回されて、自分のことがよくわからない人生から、自分のことをちゃんと理解した人生に変わりました。自分の取り扱い説明書を手に入れた気分でした。

まとめ

厄介ものにされがちですが、怒りは人生を適正化するための感情なのかもしれないと思います。

人間関係の距離感が近すぎる時に「離れた方がいいよ」とお知らせして

本音が無視されている時に「なんか違う」と理由のないイライラでお知らせして

人生で大切にしたいことを大切にできていない時に「なんか違くない?」とお知らせして

怒りって結構いいやつだな、なんて思います。

本当は望んでいない方向に人生が向かう時に怒りが湧くのなら、その忠告は聞いた方がいいのかもしれません。

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この記事を書いた人

Shioriのアバター Shiori ヒーラー/感情カウンセラー/ヴィーガンパティシエ

何をやっても「なんか違う」
自分の道を見つけられずにいた私が、本当の自分に出会うまでに体験したことや気づいたことを書いています。

ちょっと長いプロフィールはこちらから
https://atelier-umi.net/mystory/

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