自己分析しても自分のことがよくわからない時に考えたいこと

「自分のことがよくわからない」という人はよくいると思います。そして「自己分析すればするほどわからなくなる」というのもよくあるのではないでしょうか。自分を一言で説明するのって難しいですよね。

  • 意見がはっきりしない
  • でも意見がないわけじゃない
  • その時によってテンションがバラバラ
  • それを統一するのは不可能に感じる
  • 何キャラでいけばいいんだ…と思うときがある

私もずっとそう感じていました。同じように感じる人に自己分析の前に考えてみてほしいこと、考えたら楽になって、自分の取扱説明書がきっと手に入ると感じることを書いてみました。

この記事の目次

自分を説明する難しさ

自己分析って、その時は「そうそう!これ私!」って思っても、時間が経つと「やっぱり違うかも」なんて思ったりしませんか?同時に2つの相反する自分がいたり、1つのことに関して、いくつか感じていることが同時にあったりしてまとめられないことってありますよね。

よくあるのは内向的な自分と外向的な自分、楽観的な自分と慎重な自分という感じでしょうか。実際は簡単にまとめられないのに「自分はこんな人です」って説明するのってかなり難しいことなんだと痛感しています。

私もこれまでは「だいたいこんな人だと説明できるだろう」とどこかで思っていました。それが混乱の原因だったようです。「だいたいこんな人だ」と説明するのは不可能で自分は何人かで構成されていると思う方がいいのかもしれません。

相反する感覚が同時に存在する

自分の中で意見が分かれることってないですか?

私は、ひとつの物事に対して意見が分かれることってよくあります。

例えば混乱していたのは対人関係でした。「人が好き」「目の前の人が笑ってくれたら無条件に嬉しい」という感覚がある一方で「人が怖い」という感覚を同時に持ち合わせていました。

何年か前にヒーリングを受けてから人間関係はかなり変わりました。人前で自分らしくいられることも増えました。だから、きっとインナーチャイルドが癒されていけば「人が怖い」と思うことはなくなって、純粋に人の幸せを願える自分になれるのだと思っていました。でもなんだかそういう単純な話でもないのかもしれないと思いはじめました。

人間関係だけじゃなく、本当は好きだけど、本当は嫌い、やりたいけどやりたくない、相反することを感じることがやけに多いからです。

だんだん自分の感じていることに自信がなくなってしまうこともありました。でも最近は別の考え方を採用するようになり、なかなか楽です。

いくつかの性質を持っている

ひとつにまとめずに、自分の中にいくつも性質があるとしたらどうでしょうか。どうやら私の中には3つくらい性質があるようです。性質というより人格といった方が近いかもしれません。

対人関係でいうと、1つめの性質は楽しそうな人が好きです。好きなことを好きだという人を見るとなんだかワクワクします。例えば映画は内容よりも演技をしている人が楽しんでいるかどうかの方が重視されます。映画よりも試写会見の出演者のインタビューを見るのが楽しかったりします。

2つめの性質は驚くほど他者に対して肯定的です。何をしていても、何をしていなくても関係なく相手の存在価値を感じます。一方で怖がりでもあって少しでも危険を感じるとフリーズします。

3つめの性質は他者に対して想いを馳せることがありません。自分ができることは他人にもできると思っているちょっと厳しい人です。

ものごとの進めかたも大きく違います。1つめはとにかく何も考えていません。思いついたら何かをやっています。順番とか適当で、やろうと思った順に進めていくので「あ、これがない!」「あ、先にこれやらなきゃいけなかった!」など非常に効率が悪いです。計量しようとして米粉を手に取ってからはかりが手元にないことに気がついたりします。やばいですね。お菓子を作っていると全ての材料や道具が中途半端に作業台の上に並んでしまい、いくらスペースがあっても足りません。

2つめの性質は地味にコツコツやる方が向いていそうです。私の中にある3つの性質の中では唯一物事を順序立てて考えているかもしれません。でもとにかくスローです。

3つめの性質はなんだかバリバリしています。全力投球で、なかなか厳しいです。効率にうるさく、すぐに結果が出ないと不機嫌になります。無理なことも可能にしようとするエネルギーが半端ないので正直、自分でも怖いです。笑

こんな感じで3人でひとりという気がします。これだけ意見の違う性質が同時に存在するって考えたら意見がまとまらなくても仕方ないですよね。

いくつかの性質が引き起こすカオス

この3つの性質は放っておくとよく喧嘩をします。よくよく聞いているとカオスです。例えばお菓子を作るときを例に見てみるとこんな感じです。

ひとつめの性質は思いついたままに色々作りたくなります。アイデアもよく思いつくし、夜中に急にお菓子を作りたくなることもあります。「色々試作してみて結局形にならなかった!」なんてこともあります。もちろん作業台はぐちゃぐちゃ、洗い物は山積みです。

一方で、早く結果を出したい、効率重視の3つめの性質は散らかった作業台を見て否定的になります。「計量しようとしてはかりが手元にないとかありえない!」とキレます。結果も出てないとお怒りです。

楽しかったのに、急に自己嫌悪に陥ったり、楽しかったことが帳消しになったりします。自己否定です。

3つめの性質が登場したときは、順序立てて進めようとするのですが、ひとつめの性質がめんどくさがる、2つめの性質も不確実なことはやってらんない、という感じで結果的にはお菓子を作るのが嫌になります。

こうなると表面的には「お菓子作りたいと思うのに、作り始めると嫌いになっちゃう。悲しい。自分のことってよくわからない。好きなことがない。」という気分になってきます。

でもここで自分の中にいくつも性質があって実はもめているんだということが分ければ結構楽になります。

自分を知る

いくつか性質があると仮定して自分を知ろうとすると、仮定しないよりうまくいくと思います。まずはわかりやすく説明することは諦めて、内的会話に細かく耳をすますとなんとなくわかってきます。

性質がいくつかあるというのは、自分の中に何人か人がいるくらいの感覚です。何人かで協力してひとりを生きている感じです。だから日によってテンションが違くても、人に対する感覚や態度が変わっても、意見が変わっても仕方ないと諦めてしまった方がいいかもしれません。混乱しても、多少気持ち悪くても仕方ありません。

1つのことに対して感じていることを細かくみていくと、少しづつ、どんな声が自分の中にあるのかわかってくると思います。とりあえずいくつの性質が自分の中にあるのかは気にせずに感じてみるのがいいと思います。

感じているか感じていないかわからないくらいのものをキャッチできた時はチャンスです。その小さな声は今まで知らず知らずのうちに無視されてきた自分の性質かもしれないからです。

いくつかの性質が自分の中にあった場合、それらが本当はうまく協力できるといいようです。それにはまず認識する必要があります。相反する性質は否定し合うことがあるので、なかったことになっている性質を掘り起すところからはじめないといけないようです。だから受容的に自分の小さな本音を聴くことが有効です。

 

まとめ

自分の中の性質を知るには、まずは「こんな感覚もあって、別の感覚もあって…」と認識を繰り返すのが良さそうです。意見がバラバラになってもあんまりに気にせず、小さな感覚も大切にするうちに抑圧されていた性質が顔を出したり、バランスが取れてきたりするものなのかなという気がしています。

これは自己否定が緩まるということでもあります。私もだいぶ楽になりました。続けていったら相反する性質もうまく協力し合ってくれそうです。私の中の3つある性質がうまく協力する日はいつくるのか…こうご期待!(笑)

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この記事を書いた人

Shioriのアバター Shiori ヒーラー/感情カウンセラー/ヴィーガンパティシエ

何をやっても「なんか違う」
自分の道を見つけられずにいた私が、本当の自分に出会うまでに体験したことや気づいたことを書いています。

ちょっと長いプロフィールはこちらから
https://atelier-umi.net/mystory/

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