母親が嫌いと思ってしまう時には

皆さんはご自分のお母さんについてどんな気持ちを抱いていますか。自分をここまで育ててくれてことへの感謝でしょうか。小さい頃は、厳しくされて辛かったこともあったけど、今は感謝しているでしょうか。

 

あるいは、未だに大人になった自分にも、細かいことをいちいち心配したり干渉してくる母親がちょっと面倒臭いでしょうか。

 

あるいは、母親と話したり接していると、なんだかわけがわからないけど、イライラしたりモヤモヤしたり嫌悪感が湧いてくるでしょうか。または、もう絶縁したいくらい、母親のことが大嫌いだと思っているでしょうか。

 

母親のことをどう思っているかは、本当に人それぞれだと思います。しかし、嫌いと思ってしまう方は案外実は多いのかなと思うことがあります。

 

実際私も、結婚した時には、両親に感謝の気持ちを抱いていました。

 

しかし、その後子育てなどで母親と再度関わるようになると、色々な問題や喧嘩が起こり、母親に対してネガティブな感情がかなりあるんだということに気がつきました。

 

離れて暮らしている間は、見なくてもよかった問題が、子育てを通して再び母親と関わるようになると、見て解消していかなければならない問題なのだと思うようになりました。

 

色々なカウンセラーやリーダー、ヒーラー、セラピストのような専門家の方々に助けをかりながら、解消できるようにしてきましたが、まずは自分でどのようにその思いに対処すれば良いのか、自分でできそうな対処法を書いてみようと思います。

 

1.母親を嫌ってもいい

母親を嫌ってもいい

まずは、母親のことが嫌いだと思う自分の気持ちがあるんだということを、認識してあげることです。

 

案外、母親に対しては、感謝しなければいけない、とか、育ててくれた親に対してそんなことを言うもんじゃないと思い込んでいる自分がいるかもしれません。

 

実際、母親は生まれてから大人になるまでほとんどの食事を作ってくれたり、赤ちゃん時代は自分の生きるすべの全てを母親の手に委ねていたかもしれません。

 

小さい時に、怪我をしたり、風邪をひいた時は、優しく看病してくれたかもしれません。

 

学生時代は、自分たちの教育費や塾や習い事のために、母親は自分の好きなものを買うことを我慢して家計をやりくりしてくれたかもしれません。

 

してくれたとことをひとつひとつ考えただけでも、感謝しきれないと思ってしまうのが普通かもしれません。

 

ところが、もしかしたら、そういった一面があるために、母親に対するネガティブな感情や気持ちは抱いてはいけないと思っていることはありませんか。

 

母親が嫌いと思うことがあれば、まずは嫌いだ、本当はすごく怒りまくっているなどの、自分の気持ちを認めてあげることが、まずは第一歩となります。

 

2.母親が嫌いという気持ち

母親が嫌いという気持ち

母親が嫌いだという気持ちはどこから来ているのでしょうか。

 

おそらくこれは、小さい頃のなんらかの出来事によって、子供時代の自分が傷ついたり、満たされなかった(=インナーチャイルドとも言います)という経験が根っこにあるはずです。

 

それを一つ一つ思い出して行くことは、時間もかかるしなかなか大変な作業かもしれません。

 

しかし、ひとつくらいは何か自分の中で、あれは悲しかったとか、あれは怒りが湧いて来たとか、何かあると思います。

 

兄弟と比較され、自分は認めてもらえなくて悲しかった。

可愛がってほしかったのに、可愛がってもらえなかった。

自分が大好きだったことを、軽く流されたりけなされた。

気持ちをわかって欲しかったのに、わかってくれず、むしろ怒られた。

悪気はなかったのに、ひどく責められて悲しかった。

などなどです。

 

これらはあまり具体的ではありませんが、たとえば、兄弟喧嘩した時に、たとえば、ご飯を残して怒られた時に、または、遊んでいて物を壊してしまった時に、家に帰るのが遅くなって叱られた時などなど、何か出来事があったはずです。

 

日常のあらゆる場面でこういったことは起こりそうです。

 

何かひとつでも少し思い出せそうなエピソードがあれば、思い出そうとしてみるということが大切です。

 

3.その時の気持ちを思い出してみる

その時の気持ちを思い出してみる

さて、ではそのエピソードが何かでてきたとしましょう。そんな時には、まずは辛いかもしれませんが、その時の辛かった気持ちを思い出してみましょう。

 

辛い感情というものは、だいたいにして抑圧したり感じないようにすることも多いです。

 

難しいと感じる人もいるかもしれません。

 

怒りや悲しみだとやっかいな感じがするかもしれません。

 

しかしこれは、完全に個人的な作業です。人目を気にする必要はありません。一人になれる空間で感じてみようとすればいいのです。

 

その時の怒りを紙に書き出してみる。

その時の悲しみを思い出して泣いてみる。

 

親に伝えなくても、まずは自分が安全と感じられる範囲で自分で感じたり表現してみましょう。

 

最初はうまくできなかったり、思い出すのも辛かったり、難しければ無理をする必要はありませんが、できる範囲で紙に書いて見るなど、トライしてみてください。

 

4.できれば母親に伝える

できれば母親に伝える

 

そして、その出来事が思い出せ、自分がどんな気持ちだったのかわかって来たら、それを母親に話して自分の気持ちを伝えてみる、というのができれば良いかもしれません。

 

電話をして伝える。

手紙を書いて伝える。

会った時に伝える。

もう会えない状況だったら、心の中で親を想像して伝える。

 

突然、昔のこと話し出したりして勇気のいることかもしれません。抵抗感がかなりでてくるかもしれません。

 

冷静に伝えられなさそうで不安になるかもしれません。

 

または自分も泣いてしまいそうで、怖くなることもあるかもしれません。

 

しかし、親がどんな反応をするのか、例えば、謝ってくれるのか、それとも全く、そんな昔のことといって聞いてくれない、とか、もう忘れたといってしらばっくれられたり、いろんなことが考えられます。

 

しかし、もし真剣に話せたなら、相手は自分の親ですので、何らかの反応があるはずです。

 

謝ってくれなくて、その時は親は自分のしたことを認めないかもしれませんが、何かしら心にインパクトは残るはずです。謝ろうという気持ちになる親御さんもいると思います。

 

実際に謝罪してもらって、泣いて、スッキリした!という結果になることだってあるのです。

 

5.母親も一人の人間

母親も一人の人間

小さい頃の辛かった出来事を思い出すのはある意味しんどいことだし触れたくないことかもしれません。

 

しかし、こうして思い出していく過程で見えてくるものもあると思うのです。

 

おそらく、赤ちゃんを産んだ母親はきっとまだ若く、経験も少ない未熟な母親だったと言えることもあると思います。

 

最初から完璧な親なんてほとんどいません。

 

赤ちゃんだったあなたを育てるのに、必死で訳も分からず、とにかく頑張ってきたかもしれません。

 

そんな母親ですから、子供に対する接し方が不適切なことは、多々あるかと思うのです。

 

ヒステリックに感情的に怒ったり、子供を頭から否定してしまったり、怒りすぎたり、つい手が出たり、、、

 

母親もそうしたくてしていたわけではないかもしれません。

 

そうしてしまった状況というのがあるかもしれないのです。

 

もし、自分が母親からされて嫌だったことや、辛かったことを少しでも思い出し、感情を感じて少しでも理解することができたなら、当時の母親がそうしてしまった状況というものに、心を馳せることができるかもしれないのです。

 

そうすれば、少しは母親が許せる気持ちになるかもしれません。

 

完全に許せるまではいかないかもしれないけど、その時の母親のことを理解できるかもしれません。

 

6.まとめ

まとめ

昔の辛いことを思い出すのは大変なことではありますが、もし、母親が嫌いという思いをどうにかしたい、と思われることがあれば、無理のない範囲で挑戦して見てください。

 

また、自分では到底できそうもないと思えば、誰か専門家の力を借りることもおすすめします。

 

母親との関係をよりよくすることは、自分の子供やパートナーとの関係改善にもつながります。また、自分がより安心して穏やかな心で生きていくためには必要なことかと思うのです。

 

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