時間の流れがますます速くなる2020年 その原因と対処法

令和2年が明けたらと思ったら、もう3月中旬です。

もうすでに1年の6分の1が終わりました。

なにか異様に時間が速く過ぎ去る気がしませんか?

「一月往ぬ、二月逃げる、三月去る」とはよく言ったもので、年が明けて3月まではあっという間の感覚は昔の人にもあったようです。

とはいえ、この1、2年、特に、昨年後半からの時間の経過は、これまでとは明らかに違っている気がします。

でも、1秒は1秒だし、1日は1日のはず。

だから、やっぱり気のせい? 気持ちの問題?

と、釈然としないまま、気がつくとまた日が経って焦ることの繰り返しかもしれません。

そこで、どうしてそう感じるのかという個人的な仮説と、それに基づく対処法を書いてみます。

 

この記事の目次

1.時間はない

スピリチュアルの世界では、よく時間はないと言われたりします。

人により理解はさまざまでしょうが、過去、現在、未来は同時に存在するという言い方もされます。

私もそんなふうに捉えています。

意識という乗り物で、同時に存在する世界にそれぞれある自分の肉体をジャンプして移動していくようなイメージです。

その世界は、地球の場合、因果関係という糸でお互いに割りとしっかりつながっています。

なので、原因と結果の結びつきがはっきりしていて、その経験が現実は変わりにくいという意識を生み、また現実を強固にするというように循環しています。

この移動の順番で、現在いる世界からみて前の世界を過去、後の世界を未来と呼びます。

例えるなら遊園地のアトラクション

割とわかりやすいかなと思える例えとして、遊園地のアトラクションで、乗り物に乗り小間の展示をみて回るタイプのものがあります。

ディズニーランドでいえば、カリブの海賊、イッツ・ア・スモールワールド、ホーンテッドマンションみたいなやつです。

本当は一つずつの小間は小規模の方がぴったりくる感じですが、有名なものがないので。

小間の壁には時計が掛かっていて、今の小間(A)が12時00分00秒だとすると、次の小間は12時00分01秒、その次が(B)02秒、、、という感じです。

実際には、1秒に1つどころか、膨大な数があり、高速で移動しているから、ずっと存在しているように意識されています。

蛍光灯が実際は点滅しているのはご存知だと思いますが、あれも高速だから人間にはずっと点いているように感じられますね。

この世界も同じように、そんな感じで生成と消滅を繰り返しているという宗教だか哲学の考え方もあったと思います。

私たちの顕在意識は、その世界しか認識できない仕組みですから、時間を知る際は、その世界にある時計だけが頼りです。

ということで、小間(A)から小間(B)まで移動すると2秒経ったと認識します。

ここで、乗り物のスピードをたとえば2倍にしたらどうでしょう。

同じ小間の数を体験するのにかかる時間(小間の中の時間ではなく外の時間(いわば神の時間))は半分で済みます。

けれど、同じ小間の数なので、小間にある時計では同じ時間経過したようにしか思えません。

これと同じことが現実の世界で起きているのではないかと思うのです。

神の時間では乗り物のスピードが上がった分、多くの小間を体験しているわけですが、顕在意識的にはあくまで同じ時間経過に思えます。

顕在意識は小間の仕切りで制限されているためですが、これに対し、潜在意識は自分が乗り物に乗っていることやそのスピードをわかっています。

両者の感じの違いを、私たちが違和感として感じているように思います。

 

2.時間の流れが速くなった原因

もしそうだとして、なぜ「乗り物」の速度が変化したのでしょうか。

たしかなことはもちろんわかりませんが、ひとつには、科学技術の発達により大量の情報が行き交うようになったことが影響しているという説を聞いたことがあります。

江戸時代に地方で暮らす人と、現代の東京に住む人が一定期間に浴びる情報量を比較すると、想像できないほどの差があると思います。

江戸時代なら、京都で起きたことが江戸に届くまで何日もかかりました。のんびりしたものです。

いまや通信の発達で地球の裏側の情報が瞬時に届きますし、数十時間で現地に行けてしまいます。

そして扱う情報の量も紙に筆で書いていた時代とは比較になりません。

人の意識のなかでの情報処理も高速化を迫られるわけで、「乗り物」の高速化と何らかの関係があるのかもしれません。

もう一つは、創造主や神が存在するとして、その意図が影響していることも考えられます。

あるいは、宇宙法則のようなものがあるとして、人の行動の結果として起きたのかもしれません。

そうなると、たとえば地球環境の破壊やエゴの増大など人類の生き方に対する何らかのメッセージかもしれません。

いずれにしても、この変化が一時的なものにはならないかもしれません。

5Gによる通信、気象変動の頻発など、推測される原因の元となる基本的な条件に変化はないからです。

 

3.時間経過高速化の影響

原因はさておくとして、このような時間経過の高速化が実際に起きていたとしたら、私たちの生き方にどう影響するかが重要です。

影響としては、潜在意識の世界では、より体験の密度が上がっていることがあるでしょう。

つまり、ボーッとしてるとあっという間に多くの小間が過ぎ去ってしまい、あまり印象に残らないということになりそうです。

体験を受け取り損ねるというか、せっかくの体験を無駄にしてしまうことになりかねません。

また、小間から小間への移動ルートは一本なわけではなく無数に分岐しているわけですが、これも今までみたいに無意識で過ごしていると、あっという間に蓋然性の高い流れに持っていかれてしまうでしょう。

つまり、現実が今までどおりのシナリオで勝手にどんどん進んでしまうということです。

いい流れに乗っている人はますますよくなるし、そうでない人はますますそうでなくなります。

ただ、いい流れにのっている人も、油断していると、ちょっとした間違いの影響があっという間に大きくなってしまうことには注意する必要があります。

 

4.留意点と対処法


もしそうなら、一番重要になるのはなんでしょうか。

上述の影響に対処するには以下のようなポイントがあると考えます。

○密度を増した体験からどのように感受するか。

○行きたい方へ行くためにどのような選択をするか。

両方に共通する大切な要素、それは「主体性」です。

自分の人生を自律、自発的に自分で決めていくことが今まで以上に重要になります。

言い換えると、流されて、ボーッとして生きていてはまずい、ということです(そういう選択もありますが)。

このような大前提のもと、具体的に取り組んだ方がいいこととして、次の5つを挙げておきます。

(1)今ここにいる

スピリチュアルで、よく言われることですね。

むずかしいことは抜きにしても、考えに耽っていたり、上の空ではせっかく体験したことが身につかないのは明らかです。

マインドフルネスでいるという言い方もあります。

マインドフルネスの定義は、「今この瞬間の体験に心を集中させ、評価・判断をしないでありのままを観察すること」です。

コツは、自分の五感の感覚を意識すること、言語で確認すること(思考に耽ることではない)と言われます。

(2)目的地をより意識する

ありたい自分、実現したい未来、そうした目標なり目的地なりが意識から抜けてしまうと、途端に流されやすくなります。

ですから、自分がどちらに向かっていくのか、どうなっていきたいのかを、短い頻度で確認するのがよいかと思います。

以前であれば、一週間ごとでもよかったかもしれませんが、今だと一週間でかなりずれてしまいそうです。

できれば毎日見直す方がいいかもしれません。

ちなみに、未来をあれこれ考えすぎて、今にいなくなるのは本末転倒です。

方向を定めたら、今に意識を戻して、今取り組んでいることにしっかり注力することが大切です。

(3)感受性を高める

体験から得られるものをしっかり受け取るうえで、感受性はとても大切です。

感情や物の見方など心が閉じていては、体験から十分に学びを得ることはできません。

また、自分がどこに向かっているかも、口で言うほどわかりやすくはありません。

自分の内面との対話を通じて、感覚で掴み取るしかないのが実際のところです。

このように、感受性が成否をわけるといっても言い過ぎではないのです。

(4)手放す

感受性を高める上で、不要なものを手放すことが欠かせません。

今の自分にとって要らないもので溢れかえる雑駁な環境で感受性を磨くことはできません。

自分を研ぎ澄まして自分の本質や大切にしているものだけを残すことは、自ずと向かうべき方向へ進路をとることにもつながります。

(5)がんばらない

これまで書いてきたとおり、現状が油断のならないかなり厳しい環境であることはたしかです。

ですが、だからといって、がんばろうという意識は様々な弊害をもたらします。

がんばると、真面目な人ほど、どうしても無理をしてしまいがちです。

無理は抑圧につながり、感受性を閉ざしてしまいます。

また旧来の価値を握り締めやすく、昔は必要だったけど今は要らなくなったものを柔軟に手放すこともできにくくなります。

必要なことはやるけど、がんばらず無理をしないで淡々とやることは可能です。

 

5.まとめ

上記は個人的な仮説ですし、死後の世界みたいなもので今の科学で証明できるものではありません。

ただ、時間の流れが早いと感じるのであれば、そんなはずはないとすぐ否定するのではなく、自分の感覚を大切にして欲しいのです。

感覚的な人はいいのですが、理屈にこだわる人は(私もそうですが)、いろいろ前提を置けば「そういうこともあるかも」と思ってもらえたらと思います。

「主体的に生きる」こと、そのために留意すると良い以下の5つの点は、時間の流れがどうであれ、役に立つものです。

  1. 今ここにいる
  2. 目的地をより意識する
  3. 感受性を高める
  4. 手放す
  5. がんばらない

主体的に、がんばらずに楽しく取り入れてみてもらえたらいいなと思います。

以上

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この記事を書いた人

京都市出身。
京都大学法学部卒業。
大学卒業後、現在のメガバンクに入社、26年間勤務。

ビジネスの現場で産業調査や大企業の事業再生、富裕層取引等を担当、多くの企業経営者、富裕層顧客と接する中で、世の中の流れ、リーダーシップ、お金の本質等について考察を深める。

少年期より「人はなんのために生きるのか」「人はどこから来てどこへ行くのか」を自らに問いかけてきた。バブル世代でいったんは世の中の価値観に染まるが、会社オンリーの人生に生きる意味を見失って挫折を味わう。

魂が震える生き方を追求する中でエネルギーヒーリングに出会い、自身や周りの体験から、自己成長の最高のツールという確信に至り、独立起業を果たし、誰もが物心共に幸せになれる方法として「悟りを目指す生き方」を伝えている。

豊富な社会経験、懐の深さから、経営者、投資家、コンサルタント、カウンセラー、コーチ、医師、作家、セミナー講師、会社員、主婦など、多くのクライアントから支持されている。

著書「先行きの不安から自由になる『お金と心の法則』」(フォレスト出版)

HP:https://fillz.biz

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