一悟術

敏感で繊細な子ども(HSC)の人生を左右する「自尊心の育て方」 

自尊心とは、「自分を誰より大切に思う気持ち」のことです。

ひといちばい敏感で繊細と言われるHSC *タイプの子どもに限らず、子どもの自尊心を育てることは、子育てにおいてもっとも大切な要素です。

*HSC(Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子)は、臨床深層心理学博士であるエレイン・N・アーロンが提唱した概念で、5人に1人の子どもが当てはまるとも言われています。

子どもの自尊心が高い状態、つまり自分の生きている価値をしっかり感じられて、誇りを持って生きられる場合においては、子どもは自分を信頼し、多少のことでは折れないしなやかな心で、自分の思い描く人生を安心して生きることができるでしょう。

逆に子どもの自尊心が健全に育ちにくい環境のもとでは、子どもは心の中に生きることへの不安を持ちやすく、親や周囲の人の顔色を伺いながら育つこととなり、自分に対する誇りや価値を感じにくい生きづらさを、人生において抱えることになります。

特に感受性の高いHSCタイプの子どもに関しては、他の子にとってなんでもない刺激(匂いや音、触感、他人の感情)に対する反応が大きいというだけでなく、些細なことで自尊心が傷つきやすく、インナーチャイルドなどの深い心の傷も作りやすいため、より丁寧な配慮が必要となるでしょう。

HSCの子どもの子育てについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

ひといちばい敏感な子ども(HSC)の子育てに大切な5つのこと

この記事では、子どもの自尊心が健全に育つために大人が配慮すべきポイントについて、まとめています。

1、子どもの自尊心が育つために必要なこと

子どもの自尊心が育つために必要なこと

自尊心とは、無条件に自分の価値を認められる心のあり方です。

親から子どもに「どんなあなたでも大好きだよ、大切だよ」というメッセージが届いていると、子どもは自然と「自分は大切な存在なんだ」と感じながら成長していくことができます。

逆に「親や周りの大人が望むような自分にならなければ愛されない」といった不安を持っていたり、そもそも自分が愛されている存在だと感じにくい環境で育ってしまうと、自分のことを「無条件で価値がある存在」という肯定感を持つことは難しくなります。

親が本当は子どものことを無条件に愛していたとしても、親自身が健全な自尊心を持っていることばかりではないため、気づかないうちに子どもに条件付きの愛をほのめかしていたり、子どもの自尊心を傷つけてしまう言動を取ってしまっていることが、実際には少なくありません。

  • 「あなたはどうしていつもそうなの」
  • 「いい加減にして。そんなわがまま言うなら〇〇するからね」
  • 「いい子だったら(良い点数を取ったら)、〇〇をしてもいいよ(買ってあげるよ)」

など、子育てをしながら大人が軽い気持ちでかけている言葉が、「自分はありのままで大切にされる存在だ」という子どもの自分に対する肯定感や誇りを削いでいってしまうのです。

子どもに以下のような行動が見られる場合は、何らかの体験によって心が傷つき自尊心が低くなっているサインかもしれません。

  • 親が心配するような問題行動を繰り返す
  • 兄弟や友人との間で競争意識が必要以上に強い
  • 嘘をつくことが多い
  • 自分の主張をしないで人に迎合しやすい
  • 行動に裏表がある

2、低い自尊心を持って成長するとどうなるか

自尊心が低い状態のまま成長した場合、子どもにとって人生はどんなものになっていくのでしょうか。

以下、自己イメージが低く悩んでいる大人の方が自尊心を高めるための方法について書いた記事からの抜粋です。

自尊心が高い状態では人は安心して生きられるわけですが、逆に自尊心が傷ついて自分の生きている価値を自分で認められていないと、外側に「自分が生きていていい理由」を求めるようになります。

  • 世の中に認められたい
  • 誰かに自分だけを愛して欲しい
  • 特別な存在として周囲に承認されたい
  • 自分を犠牲にしても誰かの役に立ちたい

心の中にこういう欲求が強ければ強いほど、自尊心が傷ついた苦しい状態で生きていると考えられます。

なぜなら、心の傷からくる「自己否定」が少なく、自分の価値を当たり前のものとして感じられていれば、他の人に何かを求める必要もなく、周りがどうであれ自分として安心して生きていられるからです。

逆に言うと、自分が自分を本当には好きになれないから「誰かに嫌われている」ように感じるし、自分が自分のことを認められず責めているから「誰かに責められること」を恐れたり、それを現実化してしまったりするのです。

自尊心が高い人は感情的にも安定し、自分を大切にするのと同じように相手を大切にできるので、包容力があり一緒にいる人を本当に安心させる力があります。

引用:「つい、いい人になってしまう」低い自尊心を高めるセルフ・コンパッションのすすめ

記事にも書いていますが、自尊心が低い状態では人生において本当に自分が欲しいものを手に入れることも、自分の本当の才能や魅力を発揮しながら「自分らしく」生きることも難しいものとなります。

自尊心が育っていないと、心の深い領域では自分が人生の幸せや豊かさに見合う価値があるとは思うことができず、どれだけ頑張っても最終的には人生で本来手に入れるべき「幸せ」や「豊かさ」を遠ざける生き方をしてしまう傾向にあります。

次の項でも触れますが、子どもの自尊心や肯定感を高めるためには、親自身がまずは高い自尊心を持って生きていることが、とても重要な要素です。

インナーチャイルドなどの心の傷と同様に、親自身の「自己イメージの低さ」もまた世代間で連綿と引き継がれていくのです。

引用元の記事では、すでに大人になった自分が「自己否定」の少ない状態に近づく方法を提案していますので、ぜひ参考にして下さい。

「つい、いい人になってしまう」低い自尊心を高めるセルフ・コンパッションのすすめ

3、子どもの自尊心を育てる環境

子どもの自尊心を育てる環境

子どもの成長過程において健全な自尊心が育つか否かは、子どもに関わる大人がどのように子どもを扱うかが、大きな影響を及ぼします。

虐待やいじめなどの大きなトラウマを残す出来事だけが、子どもの自尊心を傷つける訳ではありません。

先に述べたように、HSCの子どものような繊細な性質を持っていると、他の人にとって何でもないような些細な刺激に圧倒される自分を親に理解してもらえないことや、自分が人と違うこと自体を否定されるような大人の言葉によって「深い心の傷」を負ってしまうこともあります。

また逆に、子どもを大事にしすぎて、親がいつでも子どもに迎合するようなあり方や、子どもを守ろうとしすぎる過干渉なあり方も、子どもの自尊心を傷つけることに繋がります。

大切なことは、子どものどんなあり方も受け入れようと努めつつ、子どもを「1人の人間として」対等な立場で接することです。

具体的には以下のような要素が、子どもの自尊心を高めるポイントとなるでしょう。

  • 子どもが感じているどんな感情も受け入れるオープンな態度
  • 子どもの不安に丁寧に寄り添うこと
  • 子どもの好きなことや興味を持つチャレンジをできる限り尊重すること
  • 子どもの考えや主張を自由に表現させられること
  • 「どんなあなたでも価値のある大切な存在だよ」というメッセージ
  • 人間同士としての本質的な対等性

もしこのような理想的な環境で育つことができたのであれば、子どもの「自尊心」は自然と高くなり、大人たちがそうしてくれたように、自然と自分のことを価値ある人間として尊重して生きることが可能になっていくでしょう。

また特に敏感で繊細な子どもの場合は、以下のようなことにも留意できると理想的です。

  • 人より繊細であることが「弱いことではない」という認識を本人が持てること
  • 繊細さゆえの行動や、本人なりのペースを大人が待って見守れること
  • 本人が感じていることを自由に表現できるようにすること
  • 人と違っていることが決して悪いことではないという認識

まとめ

以上見てきたように、子どもが幸せな人生を送るためには、健全な自尊心が心の中に育っていることが欠かせません。

とはいえ親もまた1人の人間で、どんな親でも多かれ少なかれ「心の傷」を抱えたまま子育てをしていることが普通でしょう。

そういった意味では、長い子育ての期間中に一度も子どもの心を傷つけることなく、親としての役目を終えることは不可能ともいえます。

子どもの自尊心を傷つけてしまったと気づいたら、その何倍もの「無条件の愛情を伝えるメッセージ」を送り続けることを、ぜひ意図してみてください。

つい感情的になって怒ってしまったら、気持ちが落ち着いてからで良いので素直に謝ってみましょう。

そして「本当はどんなあなたでも大好きだよ、大事だよ」というメッセージをあなたなりに伝えてみてください。

(言葉で伝えられることがベストですが、それが難しい場合は態度や気持ちのこもったスキンシップでも大丈夫です)

親は子どもを無条件に愛すると言いますが、子どもこそ親がどんな状態であっても無条件に頼り許し、愛してくれる貴重な存在です。

子どもについ感情的になるたびに、自分自身の心の傷に気づいて、子どもとともに癒していけるような子育ての時間を持てると良いですね。

「子育て親育ち」という言葉のように、親が子育ての中で自分の傷に真摯に向き合う態度もまた、子どもの自尊心を自然に育むことに繋がっていくのだと思います。

 

MUERA

ヒーラー・カウンセラー
石垣島在住。

日本古来から伝わるエネルギーヒーリングを用いて「自分らしくラクに生きて、ほんとうの幸せをかなえる」をテーマに、クライアントさんが自分だけの才能と魅力を開花していく人生をサポートしています。

石垣島にある「感じやすいエンパスさんがラクに生きれるヒーリングルーム」にて対面と遠隔でのヒーリングとカウンセリングセッションを提供するほか、石垣島や八重山諸島でのヒーリングリトリートを不定期に開催。

HP:https://muera.jp

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