一悟術

自己肯定感を高める「英語」活用法 

はじめに《英語はヘタでいい》


昔から英語にコンプレックスのある日本人は多いようです。

一般的なコンプレックスの理由の一つとして「学校の授業で英語を勉強したのに全く話せないことへの恥ずかしさ」というのがあるかもしません。

 

そもそも、どれだけ勉強したら英語は身につくのでしょうか?

アメリカ国務省の職員の外国語研修を行うForeign Service Instituteという組織が1973年にまとめた「外国語の研修成果と学習時間に関する資料」を参照すると、英語を母国語とするアメリカ人が日常生活レベルで使える日本語を習得するためには2400~2760時間必要とされています。

アメリカでも優秀な人が集まる国務省の職員でさえ日本語を学ぶのにこれだけの時間がかかるのです。

 

逆に、このデータが日本語を母国語とする日本人が英語を習得する時間にも当てはまるとしたら、どうでしょうか?

仮に日本の通常の学校教育で小中高大学で英語の授業があったとしても、その時間数は1000時間にも達しません。

つまり、学校の授業だけで日常会話レベルの英語を話せるようになるのは不可能に近いのです。

 

それなのに「自分は英語が話せない」とコンプレックスに感じているとしたら、とてもバカバカしいと思いませんか?

 

でも、学校でそれなりに頑張って勉強した英語が全く役に立たないというのも勿体ない話です。

そこで今回は、自己肯定感を高めるツールとして英語を活用する方法をお伝えします。

 

先にも書いたように英語にコンプレックスを持っていたり、苦手だなと感じている人は多いと思います。

でももし、苦手な英語が楽しく読めたり通じたりしたら、どう感じますか?

できないと思っていた事が「できる」と思えるようになるというのは自己肯定感が高まった証拠です。

 

今回は英語を使って「できる体験」をしてみましょう。

中学生レベルの英語力で十分です。

ヘタでいいのです。

ぜひ楽しみながらチャレンジしてみてください。

 

1.できる体験①:英語が読める~英語を音読する


まず最初は、短くてやさしい英語の文章を読んでみましょう。

 

All grown-ups were once children, but only few of them remember it.

「全ての大人はかつて子供だったが、それを覚えている人はほとんどいない。」

 

これは『星の王子さま』の名言の一つです。

意外と簡単に読めましたか?

全く馴染みのない言語とは違い、英語は学校でも勉強しましたし日常生活でも見聞きする機会が多い言語です。

音読を繰り返すうちに英語を読むことが楽しくなってきたらバッチリです。

 

英語を読む場合、せっかくだったら自分の好きな文章を読みたいですよね?

ネットで検索すると色々な英語の名言・名文が出てきますので、それを音読しても良いと思います。

 

また、発音の仕方が分からない単語がある場合は無料の読み上げアプリを利用する方法もあります。

以下のアプリは比較的ナチュラルな発音で英文を読み上げてくれて速度も変えられるのでおススメです。

iTextSPeaker – 多言語テキスト読み上げアプリ

https://apps.apple.com/jp/app/itextspeaker-%E5%A4%9A%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E8%AA%AD%E3%81%BF%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id935297933

わたしの読み上げ単語帳

https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E4%B8%8A%E3%81%92%E5%8D%98%E8%AA%9E%E5%B8%B3/id981129682

 

音読する際に注意することは、あまりうまく発音しようと頑張らないことです。

英語を上手に発音できた時は気持ちが良いものですが、今回の目的は英語が読めると実感することなのでうまく発音できなくて自己否定を助長しないようにしてください。

それでは本末転倒です。

自分なりに英語が読めるという感覚を掴んでもらうので十分です。

 

2.できる体験②:英語が通じる~チャンポン英会話


次に、チャンポン英会話という方法をご紹介します。

英語が話せないと思う一番の原因は「英語でどう言ったらいいか分からない」ことだと思います。

 

日本語だけが話されている環境で育った大人が英語を話す時、通常は頭の中で日本語を英語に翻訳してから話します。

そのため、翻訳できないと言葉に詰まってしまいます。

 

余談ですが、大人になってから長く海外で生活していると頭の中でも現地の言葉で考えられるようになります。

しかし、年を取れば取るほど子供の頃に習得した言語の影響が強くなり、大人になってから学んだ言語は使いにくくなるそうです。

長年アメリカに住んでいた私の叔父夫婦は死ぬまでアメリカで生活するつもりでしたが年を取ってから日本に帰国しました。

その理由の一つが「英語が出にくくなったから」だそうです。

「3つ子の魂百まで」ということわざは言語にも当てはまるんですね。

 

話を戻します。

英語でどう言うか分からないのであれば、分からない部分は日本語で話してみましょう。

それが英語と日本語のチャンポン英会話です。

 

日本の人は英語というとアメリカ人やイギリス人が話す英語をイメージしますが、本来、言語はその社会で話されている言葉のことです。

世界にはインド人の話す英語、中国人の話す英語、シンガポール人の話す英語というように色々な英語があります。

発音も様々ですし、現地ならではの造語もあります。

 

それなら、日本語の混ざった日本人が話す英語があってもいいわけです。

日本には英語と日本語の両方を使える人、理解できる人がたくさんいます。

そういう人たちとチャンポン英会話で話してみてください。

 

例えば、「今年の夏は暑かったので箱根に行きました。箱根は涼しくて過ごしやすかったです。いつになったら秋になるのか心配しましたが、最近は少し涼しくなりましたね。」をチャンポン英会話にしてみます。

 

“This summer was very hot. So, I went to Hakone. It was cool in Hakone and 過ごしやすかったです。I wondered when Autumn comes. But 最近、it is getting少しcool.”

 

ちょっとルー大柴みたいですが(笑)、英語と日本語が分かる人になら何とか通じますよね。

先にも書いたように言葉は通じることが大切です。

でも、話さなければ何も伝わりません。

 

ヘタでもいいから相手に伝わる言葉で話してみると、心が通じ合っていくのが分かります。

 

チャンポン英会話はアメリカで日系人の人達とお話している時に思いつきました。

若い日系アメリカ人の多くは日本語が話せませんが、単語や短い文章なら理解できる人も多いです。

例えば「我慢」という言葉は今でも通じます。

彼らの祖父や曽祖父がアメリカでの苦しい生活に耐えてきた過去があるからこそ今の自分達が幸せに暮らせるという感謝の気持ちが強いので、若い世代にも「我慢」という言葉は特別な意味があるようです。

 

私も彼らと話す時は彼らにとって特別な言葉は日本語で話すようにしていました。

その方が心の奥深くでつながれる感じがしたのです。

 

言葉が通じて心がつながるという感覚は自己肯定感を高めてくれます。

チャンポン英会話でその感覚を掴んでみてください。

 

3.できる体験③:英語で自分の魅力を発見できる~英語で自己紹介


英語が読める、通じるという「できる体験」が増えてきたら英語で自己紹介を考えてみましょう。

ちょっとハードルが高くなる感じがするかもしれませんが基本はチャンポン英会話と同じです。

 

まず最初に、日本語で自己紹介文を考えます。

それからそれをチャンポン英会話と同じ要領で英語と日本語の混ざった文章にしてみます。

自分のできる範囲で英語にしてみるのです。

その後、辞書などを使って全部英語の自己紹介文を完成させます。

 

英語はとても論理的な言語です。

論理的に自分のことを説明しようとすることは客観的に自分を見つめてとらえることになるので、今まで気づかなかった魅力を発見するきっかけにもなります。

 

この時も決して完璧な英文を作ろうとはしないでくださいね。

せっかく「できる自分」を積み重ねてきたのにできない自分にフォーカスが当たることで自己否定が膨らむ可能性があります。

 

今のままの自分で表現できる範囲の英語で構いません。

素直に表現してみてください。

 

おわりに《「自分英語」はあなただけの個性になる》


今回は自己肯定感を高めるツールとして英語を使う方法をご紹介しました。

この方法を続けていくとあなた独自の英語の使い方が見えてくると思います。

つまり、あなたの個性に合った英語が使えるようになってくるのです。

 

多くの日本人は上手に英語を話そうとします。

もちろん、仕事や生活で英語を使う場合はそれもとても大切なことです。

しかし、言語は人間に与えられた自由で使い道の多いツールだと思うのです。

ずっと日本に住んでいれば生きていくために英語は必要ないかもしれません。

しかし、使い方によってはより質の高い人生を送るためのツールにもなり得ます。

ぜひ、あなたの人生をさらに色鮮やかに輝かせる手段として英語を使っていただきたいと思います。

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