いちごんです。
皆さんは、職場で上司に言いたい事が言えなくて困った事はありませんか?
例えば、
- 上司がいつも理不尽な事ばかり言ってくる
- 上司が威圧的で意見を言い出せない
- 予定が詰まっているのに急ぎの仕事を頼まれた
- 仕事のミスを上司に報告する時に躊躇ってしまう
- いつも上司に振り回されている感じがしている
- 上司に理解力がなく、何度も同じ話をするのでうんざりしている
- 上司がいつも忙しそうにしている
等の場面を想像するかもしれません。
上司に対して言いたい事が言えないと、いつの間にかイライラも溜まってしまいますし、仕事に対して納得感も感じられなくなるのでモチベーションもなくなってしまいます。
しまいには仕事や会社が嫌になってしまう事もあるでしょう。
では、どうしたら上司に言いたい事が言えるようになるのでしょうか?
今回はその方法をご紹介します。
1.何を怖れているのかを明らかにする
上司に言いたい事が言えない、という裏には、もし上司に言いたい事を言ってしまったら何か嫌な出来事が起きるため恐れている、という事が考えられます。
例えば、
- 言いたい事を言ってしまうと上司から疎まれる
- 言いたい事を言ってしまうと会社内で孤立する
- 言いたい事を言ってしまうと上司からの評価が下がる
- 言いたい事を言ってしまうと「生意気」だと上司から否定される
- 言いたい事を言ってしまうと会社内でいじめに遭う
- 言いたい事を言ってしまうと上司から評価されて重い責任のある仕事を任される
等が挙げられます。
ここが漠然としか捉えられないために、なぜか言いたい事が言えない、という状態が続きます。
そのため、具体的にどうなるのを恐れているかを明らかにしましょう。
何を恐れているのかを明らかにすると、自分が理解できますので、「上司に言いたいことが言えない」自分に対して嫌悪感を感じる事が少なくなります。
2.恐れている嫌な出来事を先取りする
具体的に何の出来事が起きるのを恐れているのかが分かった後は、その出来事が起こった場面をイメージしてみましょう。
- 場所はどこでしょうか?
- 時間帯はいつでしょうか?
- その場面には誰がいるでしょうか?
- その場面では何が起きているでしょうか?(例えば、どんな言葉を掛けられているでしょうか?)
- どのくらい嫌な感じがするでしょうか?
- その場面に直面した時に嫌な感じがするのはなぜでしょうか?
- その場面に直面するのをどのくらい恐れているでしょうか?
このように、どんな場面か具体的にイメージします。
イメージする事で嫌な出来事を先取りできます。
実際にその出来事が起こったとしても、既に心の準備ができているため慌てなくて済みます。
もし可能であればその時の自分の反応を感じてみましょう。
自分の反応を感じる事で、嫌な感じだったり、恐れが軽減されます。
上手くいけば「上司に言いたいことを言ってもいいかな?」と気持ちの切り替えが起きます。
3.恐れている嫌な出来事への対処策を考える
恐れている出来事が具体的にイメージできた後は、その出来事への対処策を考えます。
あらかじめ対処策を立てておけば、実際にその出来事に直面しても安心して対処できます。
また、対処策があると、嫌な出来事を必要以上に恐れる必要がなくなるため、「上司に言いたいことを言う」事への一歩が踏み出しやすくなります。
手順2の場面をイメージして、どんな行動が取れるか探ってみましょう。
その際、「できる」「できない」にこだわると、途端にアイデアが出なくなります。
思いつきで良いので、どんどん紙に書いていきましょう。
もし、なかなか思いつかない場合でも、諦めずに日を改めて自分自身に問い続けましょう。
そこに意識を向け続ける事で、ふとした瞬間にアイデアが降りてきます。
4.上司に言いたい事を言った事へのポジティブな面を見る
ここまで、上司に言いたい事を言った事で起きる嫌な出来事に対してどう対応するのかを見てきました。
ですが、上司に言いたい事を言う裏にはネガティブな面だけでなく、ポジティブな面もあります。
例えば、
- 言いたい事を行った事で達成感が得られる
- 言いたい事を言った事で仕事が順調に進む
- 言いたい事を言った事で上司から評価される
- 言いたい事を言った事で自分に自信が付く
- 言いたい事を言った事で仕事への主体性が増す
- 言いたい事を言った事で上司と適切なコミュニケーションが取れるようになる
- 言いたい事を言った事で今までよりも一歩成長する
等が挙げられます。
上司に言いたい事を言った場合、どんなポジティブな事が起こりえるのかイメージしてみましょう。
上司に言いたい事を言う事への恐れが強いとネガティブな面ばかりに目が行きがちですが、ポジティブな面にも目を向ける事で、ネガティブとポジティブのバランスが取れます。
その結果、「上司に言いたい事を言ってもいいかな」という許容が生まれます。
5.上司に言いたい事を言わなかった事へのネガティブな面を見る
手順4まで進んできて、それでもまだ、上司に言いたい事を言えない場合、上司に言いたい事を言わなかったらどうなるか想像してみましょう。
言わなかった事への安堵感が出てくるかもしれませんし、それとは逆に、言わなかった事への不安が出てくるかもしれません。
その中でも、言わなかった事へのネガティブな面に注目しましょう。
例えば、
- 上司に言いたい事を言わなかった事で後になって後悔する
- 上司に言いたい事を言わなかった事でモヤモヤした気持ちが続く
- 上司に言いたい事を言わなかった事で仕事でトラブルが発生する
- 上司に言いたい事を言わなかった事で職場が嫌いになる
- 上司に言いたい事を言わなかった事で仕事がつまらなくなる
- 上司に言いたい事を言わなかった事でストレスが増える
- 上司に言いたい事を言わなかった事で自分はダメな奴だと落ち込む
等が挙げられます。
上司に言いたい事を言わなかった事へのネガティブな面に注目する事で、そんな面倒な事になるんだったら上司に言いたい事を言った方がマシだ、という気持ちの切り替えが起こってきます。
6.終わりに
上司に言いたい事を言えるようになる手順をご紹介してきました。
今回紹介した内容が、「上司に言いたい事を言う」一歩を踏み出すきっかけになったら嬉しいです。
ですが、ここまでは上司に言いたい事を言うベースを整える部分となります。
実際に上司に言いたい事を言う時には相手に配慮する姿勢が大事になります。
せっかく上司に言いたい事が言えるようになったとしても、喧嘩腰に話したり、上司に非がある立ち位置で話をしてしまっては最悪な結果を招きかねません。
上司が受け取りやすい言葉を使ったり、あいまいな言葉は極力使わないようにしたり、上司の発言の意図を意識しながら話す等、上司に自分の状況を理解してもらえるよう話す事が大事になります。
難しく感じるかもしれませんが、上司に言いたい事が言える状態になった今なら乗り越えられます。
是非、上司と良好な人間関係を築いて、日々の仕事を充実させていきましょう。