【不安の解消】就活の不安に親子で取り組む「不安から抜け出す4ステップ」

この記事でお伝えすること
  • 不安はあるのが自然、あるのが当たり前、あって良いもの
  • 不安から抜け出す4ステップの解説(親版)
  • 不安から抜け出す4ステップの解説(就活生版)
  • 企業側から最近の就活克事情を知る本を読もう

いくつになってもわが子のことは気がかりなものですね。
ちゃんと就職できるだろうか?
あの子はうまいことやれているんだろうか?
何か手伝えることはないだろか?

ご心配はわかりますが、親の不安は言動に現れ、余計な口出しとなってしまいます。
その結果、応援したいのに、子どもにウザい親、わかってくれない親と思われてしまいます。

親子関係が良好な場合は、親子で不安に向き合ってみるのも良いでしょう。
今回は、『不安から抜け出す4ステップ』を伝えします。

この記事の目次

不安の正体

そもそも不安とは何なのでしょうか。

私たちは生きていく中で様々な感情を感じています。
嬉しさ、楽しさ、怖れ、怒り、悲しみ…。
実はそれらの感情の元になるのが「喜び」と「不安」なのです。

喜びが高じて嬉しさや楽しさになり、不安が高じて怖れや怒りや悲しみになる傾向があります。
感情があることが人間らしいというのであれば、不安があるのもまた人間らしいことです。

不安には、自分を守るはたらきがあります。
不安だと失敗を回避するために物事をよく考え、行動は慎重になりますよね。
不安を持つことは悪いことばかりではないのです。

不安はあるのが自然、あるのが当たり前、あって良いものです。

不安はあるのが自然、あるのが当たり前、あって良いもの
不安に思っている自分を「これでいいんだ」とまず受け入れましょう。

不安が過剰にあって、親子間でネガティブな相乗効果を生み出してしまうのが問題なのです。

柴田ともみ

親子の会話がぎくしゃくするのは、どんなに言葉を尽くしても言葉の裏に不安やエゴ的なエネルギーが乗っかり、相手に非言語で伝わってしまうからです。

不安に向き合う方法

親子が自分の不安に向き合うメリット

理想的には親子双方が不安を解消できればよいのですが、現実的には難しい面があります。
そもそも不安の扱い方がわからないことがあるでしょう。

次の項で不安から抜け出す4ステップをご紹介します。

まずは親が自身のメンタルケアとしてやってみませんか。
親のメンタルが落ち着くと、子どもの話を聴く心の余裕が生まれ、感情的な言い争いは減ります。

次に、親子関係が良好なら子どもと一緒に作戦会議をするようにこの4ステップをやってみましょう。
不安で思考が停止したり、決断ができなかったり、行動できなかったりする状態から自分への信頼感が増し行動力が増します。

就活の不安から抜け出すメリット

親版『不安から抜け出す4ステップ』

STEP
不安であると認める

まず自分は不安であると認めてしまいましょう。

強がったりせず、素直に。
鏡を見ながら「私は不安です」と声に出して言ってみるのも良いでしょう。

不安のある自分を受け入れるのは、今の自分はこれでいいと自己承認する大切なポイントです。
これだけで落ち着きを取り戻すこともあるものです。

STEP
何に対して不安なのかを書き出す

何に対して不安を感じているのか、紙に書き出してみましょう。
例)子どもが就職できなかったらどうしよう。

次に、書き出したものひとつひとつをもう一段深く掘り下げて具体的に表現しましょう。
例)子どもが就職できなかったら世間体が悪いと感じている。

STEP
カウンセラーになったつもりで回答を考える

ステップ②で書き出したものに対して、カウンセラーになったつもりで回答を考えてみましょう。
ほんの一例ですが、次のような感じでしょうか。

  • 子どもが就職できなければ世間体が悪いのは本当のことですか。
  • 誰か世間体が悪いという人がいるのですか。
  • 世間体が悪いと言われたら何か困ることがありますか。

ステップ③では、自分の問題を他人の問題のようにして自分から切り離すことを目論んでいます。
自分事で考えるから答えが出にくいのですが、これを他人事で考えると客観的に物事を見ることができるようになります。

STEP
回答に納得感を持つ

仕上げは、ステップ③で考えた回答に納得感を持つことです。
例の続きでいうと、「子どもが就職できなければ世間体が悪い」のは案外、親の思い込みだったり、誰かから言われることを気にする親の気持ちが原因だったりします。

「ああそうか」とそこに気づけば、今まで抱いていた不安は実は子どもには関係のないものだとわかります。

子ども版『就活の不安から抜け出す4ステップ』

行動に移す

子どもにとって就活は初めての経験です。
就活することや面接に行くことが怖いと感じて緊張を生み出しているかもしれません。

そうなると、自己分析、企業・業界分析、エントリーシート作成、筆記試験対策なども手をつけにくい状態に陥りがちです。

面接につながっても、面接ではその人が内に抱えている不安は言動として表れ、面接官のキャッチするところとなります。
面接の場は、自分という商品を自分で企業に直接売り込む場でもあります。

不安から抜け出してリラックスした状態で、自分をアピールできたらいいですね。

子どもの『不安から抜け出す4ステップ』は、就活がスムーズに行動できることを意図してステップ③と④を変更しています。

それでは4ステップです。

STEP
不安であると認める

まず自分は不安であると認めてしまいましょう。

強がったりせず、素直に。
鏡を見ながら「私は不安です」と声に出して言ってみるのも良いでしょう。

不安のある自分を受け入れるのは、今の自分はこれでいいと自己承認する大切なポイントです。
これだけで落ち着きを取り戻すこともあるものです。

STEP
何に対して不安なのかを書き出す

何に対して不安を感じているのか、具体的に紙に書き出してみましょう。
例)

  • 自分の適性や適職がわからない
  • 面接が苦手
  • 内定がもらえるか不安
  • 就活の仕方がわからない
  • 自分に自信がない
  • 企業の実態がわからない
  • 周囲が順調でひとり取り残される など

次に、書き出したものひとつひとつをもう一段深く掘り下げて問題点を明確にしましょう。
例)面接が不安の場合

  • 緊張して心臓がバクバクする
  • 質問されてすぐに答えられない
  • 自己紹介がうまくできない など
STEP
ひとつひとつに具体的な解決策を考える

ステップ②で書き出したものに対して、具体的な解決策を考えてみましょう。
例)面接が不安なのは緊張して心臓がバクバクするのが原因な場合

  • OBやOGに面接の体験談を聴く
  • 面接の模擬練習を親子、友だち、先輩などを相手に練習する
  • 面接前に自分が一番リラックスできた状態をイメージしながら深呼吸をする
  • 緊張していることを面接官にカミングアウトしてみる
  • お守りなど成功のジンクスを持って心の支えにする

など自分でできる具体的な解決策が考えられたらよいでしょう。

できそうにない壮大な解決策より自分でできそうな小さな具体的な解決策の方が効果的です。

STEP
行動に移し大丈夫を積み重ねる

仕上げは、ステップ③で考えた解決策をできるものから実践してみることです。
解決策を考えたものの実践せずに放っておくと、自分はやっぱりダメなやつだと自己否定する方向に足を引っ張られ、不安が膨れていく可能性があります。
ですから、どんな小さなことでもよいので実践して、できた自分をほめて認めてあげましょう。

ここまでくると、できる自分が積み重ねられて不安が小さくなっていきます。

もし失敗したとしても、その失敗をステップ①~④に戻ってもう一度検証し改善していけば成功体験へとつなげていけます。
あきらめずに積み重ねてください。

採用担当者の裏事情を知る

親子の不安にフォーカスしてきました。
親にとって今時の就活が自分たちの頃とは全く違います。
子どもの取り巻く就活環境が理解できると、自身の不安も解消できる部分があります。

今時の就活を知らない、よくわからないから不安を感じるなら企業側の視点で書かれた本が参考になります。

採用担当者の立場で就活を眺めてみたらまた違ったものが見えてくるかもしれません。

情報戦を制し、新人採用プロジェクトを完遂せよ!採用者側から就職戦線をリアルに描いた新しい「就活」小説。
主人公の川俣志帆子は、新進IT企業「クレイズ・ドットコム」の来年度採用プロジェクト・リーダーに抜擢された。優秀な学生を獲得するため、ネット戦略を練り、裏工作や心理戦を駆使して成果を上げていく志帆子。一方、私生活では元部下の小説家志望の男と同居しながら「猫カフェ」に通い、満たされない心を愛猫ザビーとのふれあいで癒す日々。苛烈な採用戦線の果てに、彼女が得たものは――?

朝比奈あすか著『あの子が欲しい』(講談社、2015年)-講談社BOOK倶楽部より-

まとめ:就活の不安から抜け出したい親子へ

不安が不安を呼び就活がうまくいかない状況からいち早く抜けるために親子それぞれでできる『不安から抜け出す4ステップ』をご紹介しました。

親のメンタルを安定させ、子どもは具体的に対策を立てていくこの方法で就活を乗り切っていきましょう。

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この記事を書いた人

心の傷専門家
感情カウンセリング
薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は心の傷専門家として、ヒーリングやカウンセリングを提供しています。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、過去生など心の傷に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

アラフィフ女子が幸せに生きる方法 https://amenosoyokaze.com/

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