「なんでこんなこともできないの?」イライラしちゃう自分が嫌だった私の解決法

「なんでこんなに簡単なことなのにできないんだろう」
「自分が3人いた方が早い気がする」
そんな風に思うことはありませんか?
私は以前マネージャーをしていたことがあって、数人のアルバイトと一緒に働いていました。仕事を頼んでも自分の思う通りに進まないことも多かったです。その時、同じことを思っていました。
でも、こんな風に思うこともありました。
「みんなができるんだからこれくらいできなくちゃいけない」
「こんなのもできなくて、なんて自分はダメなんだろう」
同じように感じている方はたくさんいるんじゃないかなぁと思います。
いろんな会社で働いてきて、そういう人にはよく遭遇しました。
実はどちらも原因は同じです。「人と自分に違いがないこと」です。
ここでは相手のことも自分のことも責めない人になるための方法を書いてみようと思います。
この記事の目次
苦しみの原因は「人と自分の違いがない」こと
この苦しみの原因は「人と自分の違いがない」ことにありました。
「私」と「みんな」の境目がないので、「私のできること」=「みんなのできること」でした。私ができることはみんなもできて当たり前だし、みんなができることは自分も出来て当たり前だと思っていました。
それって苦しいことです。なんか孤独だし。
相手ができないときは相手を責めるし、自分ができないときは自分を責めるしで大変です。
でも「私とみんなは違うんだ、それでいいんだ」と思えたら世界が180度変わりました。
「なんでできないの?」ってイライラしていて、「こんなこともできない」って自分を責めていた私の世界は、他の人を責めないし、自分のことも責めない、イライラしない穏やかな日々に変わりました。
人と関わることがこんなにストレスなく、心地よくなるなんて以前の私なら想像できませんでした。
今思うと、当時のイライラは自分が変わるチャンスでした。
「なんでこんなこともできないの?」とイライラする時は私と同じように変わるチャンスが到来したのだと思ってみてはどうでしょうか。
誰も責めない人に変わるチャンスです。
ここではイライラを変わるチャンスにする考え方をお伝えできればと思います。
違いを認めるのが難しい?
結論を先に言うと解決方法は自由になるには「私と他人は違うんだ」と実感することです。
そうしたら自分ができることを他の人ができなくても、違うやり方をして効率が悪そうでも気になりません。逆にみんなができることを自分ができなくても同じように気になりません。
でも、それって案外難しいことかもしれません。
それは物事をありのまま見ることで、ありのままを見ることは自分が知らないうちに思い込んでいる「この世界はこういうものだ」という思い込みから出ることになるからです。
それは、多くの人にとって自分を否定したり、自分の嫌なこところを直視することに繋がります。
自分の嫌なところを見たくないから現実をありのまま見ないよう力をかけて、コントロールしてしているからです。
コントロールは現実の見方だけでなく、「相手の反応はこうであってほしい」とコントロールしたり、「状況がこうあってほしい」「自分はこうあらねばと」とコントロールしていることもあります。
コントロールをやめてこの世界をありのままに見て「私と他人は違うんだ」と認識することはこの世界を安心して生きることでもあるし、世界が広がることでもあります。
コントロールと無価値感についてはこちらの記事もどうぞ
相手に共感してみる
私はまず相手に共感することから始めました。
もし自分が相手だったら今の状況をどう感じるか想像してみます。「自分がこんな状況で仕事を任されて、相手(私や周りの人)にこんなこと言われたらどう感じるかな」とか「それならこの前の反応は納得いくかも」とか考えてみる感じです。
そうすると全然違った景色が見えてくることがあります。
相手に対する理解が深まったり、共感できる度合いが上がると自然とイライラしなくなるものです。
でも、最初は難しいかもしれません。
相手を理解できない感覚が強いと相手目線の発想が出てきずらいからです。そういう時は自分の内側に目を向けるのが近道です。
自分に共感する
相手に共感できないときは自分への共感が足りないときです。
相手を理解できないときは自分のこともよく理解できていないのかもしれません。
例えば、頼んだ仕事をスムーズにこなして欲しい理由はなんでしょうか。
相手が自分が頼んだ通りに仕事を進めて得られるものはなんですか。
イライラするときは何かを守りたいと思っているときです。何を守ろうとしているのか考えてみるとヒントが得られます。
自分の存在価値を守りたい
私の場合は、別に相手がその通りにやらなかったとしても大して問題はありませんでした。(後から冷静に考えてみると…。)
でも、自分が考えた最善の方法が現実にならないのはけっこう辛いものがありました。
イライラしているときに守りたいものは自分の存在価値でした。
もともと、私が仕事を頑張ったり、うまくいかせようとする原動力は自分への無価値感でした。
自分の価値を証明したくて仕事を頑張るので「周りが自分の思った通りに動いてくれないと自分の価値がなくなるようで困る」という感じでした。
「なんだ、自分の価値を守りたかったのか」と気がついたら「あんまり相手に求めても仕方ないか」と思ったのを覚えています。というか求められる方もいい迷惑かもしれません。(笑)
根本解決をしたいなら自分の存在価値自体を認めることが重要ではありますが、いったん何を守りたいのか気がつくだけでもイライラのボルテージは減ってくるものです。
守りたいものがあるなら、それが守れる方法を選ばなければ守りたいものは守れません。
私の場合だと、自分の存在価値を守りたいなら自分の仕事をしっかりするか、相手が働きやすい環境を整えて職場全体の仕事がうまくいくように考えないと自分の存在価値は上がりません。イライラしていたら逆効果でした。
こんなふうに視点をずらしてみるのもいいかもしれません。
あなたが守りたいものはなんですか。
相手に言いたいこと=いつも自分に言っていること
守りたいものに気がついても、今までと同じようにイライラすることがあるかもしれません。
そういうときは自分をどんな風に扱っているのかに目を向けてみてください。
「早くして欲しい」「ミスなくやって欲しい」「こういうやり方をして欲しい」相手に言いたいことはいつも自分自身に言っていることでもあります。
自分に「早く、ミスなく、こういうやり方で」と課しているということです。
相手に求めてイライラするのをやめたいときは、自分に求めるのをやめるのも効果的です。
相手にどうして欲しいかを書き出して、同じことを自分に求めていないか確認してみてください。
もし、求めているのなら、なるべくその度に気がつくようにしてみてください。気がついたらやめて、また気がついたらやめて、その繰り返しで自分への厳しさをマイルドにすることができます。
自分への厳しさをマイルドにできたら相手にも優しくできる時間が増えてきます。
その時、自分に厳しくしなくても自分に価値があると気がついてください。
正しさに多様性を持たせる
ここまで読んでみて、感覚に変化はあったでしょうか。少しは相手に共感できそうですか。
相手にイライラするときは自分のやり方だけが正しい世界に住んでいるときです。
確かに、自分のやり方や感覚は正しいです。でも、他にも正しいことはあります。正しいことは人の数だけあるからです。
そのことを心に留めて、もう一度状況を見つめてみてください。その時にたとえ自分のやり方が一番適していなくても、自分のやり方はそのやり方で価値のあるやり方です。
相手に共感したり、正しいことの数が増えてくると視野が広がります。
「いろんなやり方があってそれでいい」と思えた時「私と相手は違うんだ」と気がつくことができます。
そうしたら、相手ができないことも気にならなければ、逆に自分ができないことも気になりません。
正しさに多様性を持たせることができたら責める自分から卒業することができます。
正しいことをいくつまで増やせそうでしょうか。やってみてくださいね。
Shiori
一悟術ヒーラー/ヴィーガンパティシエ/英語学習コンサルタント
自分のことややりたいことがよくわからない、人前で自分らしくいられない、イライラに振り回されてしまう…など過干渉な親との関係で持った生きづらさから自由になるサポートをしています。
過干渉な母を超えた自身の経験を生かして、自由で素直な感性で描く「あなただからできるよね」と言われる人生や自分も相手も大切にした心地いいコミュニケーションを応援します。
暮らすように旅するノマド生活を経て東京で生活しています。
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