一悟術

想定される巨大地震に備え、よりよく生きるために今できること 

まず、今回の大阪での地震に遭われた被災者の皆様にお見舞い申し上げます。

そして、現在、今回の地震がさらなる大地震の予兆ではないかという専門家の意見が改めてクローズアップされています。

具体的には、西日本全域に甚大な被害をもたらすことが想定される南海トラフ地震や今回の震源近くに位置する上町断層をはじめとする直下型地震を指します。

とりわけ、南海トラフ地震は被害範囲が超広域にわたり、あの東日本大震災をケタ違いに上回る、悪い夢としか言いようのないほど大規模な人的・物的被害が出る試算が国によってなされています。

 

実際、被災地域において水や食料が店頭から消えるというのはおなじみの光景ですが、それだけに止まらず被災地域外でも店舗の棚が空になるという事象が発生していたようです。

このように社会に不安が広まるような状況でありますが、心ある一人ひとりの力は決して無力なんかではありません。

今自分たちが置かれた状況をきちんと受け止め、主体的に対応することは、自分や身近な人に安心と平安をもたらすだけでなく、日本全体、ひいては、将来の世界をより善き方に導く可能性さえ秘めていると考えます。

1.日本の置かれた状況

(1)地震の活動期に入った日本

現在、内閣府によって、南海トラフを震源とするM8〜9クラスの巨大地震が今後30年間で70〜80%の確率で発生すると予想されています。

地球のプレート境界付近で発生する海溝型地震は、その発生メカニズムから周期的に発生することが判っており、南海トラフでは、過去の記録から100〜150年周期で大地震が発生してきました。

今の科学では、いつ発生するかを特定することはできないけれど、30年間という期間をとった場合、相当高い確率で発生するということです。

「発生するかしないか」ではなく、「いつ発生するか」という問題ですから、今日起きなかったということは明日以降起きる確率が日々わずかずつ高まっているということなのです。

 

一方、首都直下地震は、陸地の地下にある活断層がずれて起きる「直下型地震」という分類になります。こちらは、南関東においてM7クラスの地震が発生する確率は今後30年間で70%程度と発表されています。

マグニチュードが1上がると地震エネルギーは30倍、2上がると1,000倍となります。直下型地震は海溝型地震に比べてエネルギーは格段に小さいものの、都市のすぐ近くの地下浅くに震源があるため、比較的狭い範囲ながら大きな被害をもたらすのです。

南関東にはたくさんの断層があり、どの断層が動くかはまったくわかりません。東京湾直下など人口密集地でないことを願うばかりです。

 

ところで、1923年の関東大震災をもたらした地震は海溝型地震でした。こちらは200年周期なので起きるのはまだ100年ぐらい先なのですが、安心はできない理由があります。

それは過去の記録から200年の折り返しを過ぎた後半100年には内陸での直下型地震が数多く発生しているのです。

海溝型地震の発生で大きなエネルギーが解放されると地震活動が収まり、静穏期となります。その後、プレート境界面にエネルギーの蓄積が進み、地震の活動期となる。その循環が繰り返されます。

ということは、近い将来南海トラフ地震が予想される東海以西も、地下にひずみによるエネルギーがたまっており、どこかの断層がずれて直下型地震が起きる可能性が高まっているということです。

つまり、東海以西九州まで、そして、東日本と、日本のほとんどの人口密集地は、いつ大きな地震に見舞われても不思議ではない地震の活動期に突入してしまったということなのです。

 

(2)被害の想定

最も大きい被害が懸念される南海トラフ地震をみてみると、死者数は32万3千人、経済被害は215兆円に上り、東日本大震災の10倍以上という気の遠くなるような数字です。

なかでも、津波による被害は甚大で、死者のおよそ7割23万人が津波によるものと考えられています。215兆円という額は大き過ぎてピンときませんが、実に国家予算の2倍以上の規模です。

 

生き延びたとしても大変です。内閣府では、超広域にわたる被害のため、

  • 従来の国や自治体、公共団体等による救援・支援のシステムが機能しない恐れがあること
  • けが人や病人などが同時に多数発生する一方で、医療機関の対応力が低下し、十分な医療が期待できなくなること
  • 避難所のキャパシティを超える避難者が発生するため、避難スペースや仮設トイレ等の確保が困難になること

などを理由に、被災者は劣悪な環境下での生活が続くとしています。

 

具体的な懸念の一端を紹介すると、上水道の使用不能者は最大3,400万人に対して、給水車は日本全国合わせても約千台にすぎません。下水道も同様の規模で使えない人が発生すると予想されており、トイレが深刻な問題となることは火を見るより明らかです。

避難者は停電や断水などの影響により、発災1週間で950万人発生、発災3日間でおよそ食料3,200万食、飲料水4,800万ℓの不足が見込まれています。

避難者の数が避難所の収容能力を上回るうえに、たとえ運よく入れたとしても、空腹に苦しむことも十分考えられるのです。

 

2.一人ひとりが行うべきこと

(1)一番まずいこと

上述のような国が行なっている想定を読むほどに、状況は絶望的という感さえしてきます。

わが国は歴史のなかで過去何度もこうした大災害を乗り越えてきたのはたしかです。しかし、現代のような過密な都市になってからの被災は初めての経験です。

大正12年の関東大震災の時でさえ、今ほど電気やガスなどの社会インフラに頼り切った生活ではなかったでしょう。

経済的にも国を揺るがすほどの大きなインパクトであり、それでなくてもバブル崩壊後凋落著しいと言われるわが国が世界における現在の地位を取り戻すことは容易ではないでしょう。

まさに一旦事あればあれば一夜にして亡国の瀬戸際に立たされると言っても過言ではありません。

 

そんななかで、一番まずいことは、迫っている危機に対し、目を背けること、思考停止になって、なにもしないことです。

不安におびえるばかりで無為無策のまま、いきなり災害発生の日を迎えたらどうなるでしょう。

落ち着いた冷静な判断や行動ができるとはとても思えず、被害は想定より拡大し、復興にはさらなる時間を要するでしょう。

事前の対策は決して無駄ではありません。内閣府の試算によると、建物の耐震化を進めることで全壊家屋を現状の2割に、津波による避難を徹底することで20万人以上の犠牲者を1割に抑えることが可能だそうです

まずは、事実をきちんと知ること。そして、考えることからはじめましょう。

 

(2)“死の使い”にならないこと

次に、不安や恐れ、絶望感を無意味に煽るような動きに乗らないことです。今回も6月21日に南海トラフが発生するという噂がささやかれ、ネット上で流布されていました。

行なっている本人たちは、世の中に対する警鐘のつもり、貢献と勘違いして行なっていることもあり、だからこそ始末に悪いのですが、本当は自分が怖くて仕方ないので、人を巻き込み自分よりも怖がる人を量産することで安心したいのです。

大切なのは、そうした動きに同調し有害な情報を広げることに手を貸すような言動に決して出ないことです。

恐怖心に飲み込まれてしまえば的確な判断ができなくなり、必要な備えをすることができなくなりますし、集合意識に大きくネガティブな影響を残すことになります。

悪気はなかったとしても蒔いた種は本人が刈り取らないといけません。みすみすそんな人たちの仲間になる必要はありません。

 

(3)できることで備えること

その上で、信頼できる情報をもとに、食料、水、簡易トイレの備蓄、家具の転倒防止など、できる備えをしっかりすることです。もちろん、短期的に右往左往するのではなく、中長期の備えとしてです。

東日本大震災の教訓があるのに、どうして何かが起きるといつもコンビニやスーパーから水やコメが消えると言ったことが繰り返されるのでしょうか。カゴいっぱいにそれらを詰め込んで買い占めに走る姿に他者への思いやりは感じられません。

そのような人は他責なので、国や自治体、公共団体などの公助をあてにしてなんら備えをしないのです。しかし、全てを公助で賄おうとすれば膨大なコストが発生します。それを賄うのは結局私たち自身の税金なのに。

 

南海トラフのような広域大災害に対しては、家庭や職場など普段いる場所で各自が仕組みとして備えをするのが最も効率的で有効です。

食料や水は備蓄分を順番に回して使っていけば無駄になりませんし、最初に備蓄分を買う以外のコストもかかりません。

家電や家具の耐震対策の費用も生命や身体を守ることに比べたら微々たるものです。命にかかわる重篤な負傷者が多数発生する大災害下では、骨折だって軽傷扱いです。

医療関係者だって被災します。人も資材も不足する状況でいつ診てもらえるか、治療を受けられるかなんてわからないのです。そんな時に大怪我してしまったら。。

しっかり生き延びて復興するためには、怪我をしない健康体でいることが大前提です。

 

(4)災害への見方を変えること

ここまでの対応ができたら、次にやることは心のケアです。

今日来るか明日来るかと、毎日毎日大地震を心配していたら、身がもちません。日々そればかり考えていたら、鬱になったり心身を痛めたりする可能性さえあるでしょう。

毎日が灰色に彩られ、ネガティブな気持ちでいるとしたら、しなくてもいい不幸の先取りであり、これはこれでつまらないことです。

今日ある平凡で穏やかな1日が、いかに当たり前のことではないのかに気づくチャンスかもしれません。むしろ、奇跡とさえとらえて、平穏な日々に感謝して毎日を充実して生きられたらいいですよね。

 

さらに、心を解放して視野を広げれば、この災害という歓迎すべからざる経験にポジティブな意味を与えることさえ可能です。

「そんなことは不可能」と思うかもしれません。

でも、東日本大震災で起きたことを思い出して欲しいのです。小さいけれど、数々の善きことがあったのではないでしょうか。

仕事から早めに帰って家族や身近な人たちとの時間を大切にする人が増えたこと。

地球のエネルギーを浪費して夜でも昼間のように煌々と明るくする生活への疑問が生まれたこと。

経済性のために、子孫にまで迷惑を及ぼしかねないエネルギーを使うことを見直し始めたこと。

非常時にあって他人を思いやる日本人が当たり前に身につけている心のありように世界が感銘を受けたこと。

 

その前提で、このタイミングでこのような危機がわたしたちの前に立ち現れた意味はなんだろうと考えてみます。

このタイミングというのは、人類が表面的なもの、物質的なものにとらわれ、自分たちさえよければ他人を踏みつけにしてもかまわないという利己的な振る舞いを続けた結果、生命体としての地球を脅かすまでになってしまったということです。

自然や他の生き物を人間が利用する対象、お金になるかどうかという目でしか見ず、好きなように侵し、奪い、壊し、コントロールする。

そのために、人間自身の生存が脅かされる事態になっても、まだまだ金儲けや自分の欲を満たすことしか考えない人々。

実は、地球のキャパシティからみて、人間の活動が持続可能な度を超していることは、すでに21世紀に入る前から、心ある専門家によって警告されていました。

それでも個人の目から見ると地球は大きいのでまだまだ大丈夫と、見て見ないふりを続けてきて今に至ります。

 

そんな時、国の半分が壊滅するような災害が、私たちの国に突きつけられている。

その意味するところは、人類が思い上がりや誤った考えを捨て、人間として一番大切なことを思い出すよう促すメッセージであるように思えてなりません。

やはり日本はその役割を担うにふさわしい国でしょう。

人類の目を覚まさせるか、それとも真っ先に滅ぶか。それが問われているのです。

 

(5)一人ひとりにできる最高の貢献とは

では、人として一番大切なこととは、なんでしょうか。

これは、人とは一体なんであるかという問いの答えでもあると思います。

地球における人の役割とは、生物進化の頂点に立ち、この星における全ての生物が調和を保って発展していけるよう適切なケアを行う管理人です。

ですから、人間自身は、自然と調和しながら自分の内面、精神に向き合い、成長し進化することが求められるのです。

心が進化するとは、宇宙の普遍の法である愛に近づくこと、各々が今いる場所で実践し、周りにもその考えを広げるということです。

 

エンリケ・バリオスの世界的ベストセラー小説「アミ3度めの約束 愛はすべてをこえて」の中に登場する、人類を見守る知的生命体がこんなことを教えてくれています。

“あなたたち一人ひとりには、あなたたちの種の進化のために割り当てられた責任があり、そのために、一人ひとりが自分の劣った部分を乗り越えることが、どうしても必要になってくる。

それはあくまで個人的な仕事で、個人が内的成長に努力することによってのみ、人類全体が進化していけるのだ

 

私たちが生まれて来た目的は、金儲けでも出世でもありません。美食の限りを尽くすことでも、見栄のために大きな家に住んだり、高級車に乗ったり、美しく着飾ることでもありません。

誰かと比べ、誰かと競い、その誰かに勝つことでも、際限ない欲望を満たすことでもないのです。

人が人である唯一最大の意味、それは、内的な成長であり、別の言葉で言えば、魂の成長です。

そして、魂の成長を人生における最高の価値と位置づけ、そのための努力を惜しまないことこそ、人類の集合意識を高めるという人類への最も崇高な貢献となるということなのです。

 

(6)そして奇跡を祈ろう

もしこれを読んでいる皆さんが、内面的、精神的の進化を自ら遂げ、その考え方を周りの人にも広め、人類の集合意識が少しでも良い方向に進化したとしたら。。

自分も他の存在も全ては一つであることへの気づきを深め、自分と周りさえよければいいという利己主義を捨て、自分と同じように他者を尊重し、自分の身に起きることを何一つ人のせいにせず、起きることを全てを受け入れて感謝できたとしたら。

ひょっとして、大災害が起きなくなったり、小さなもので済んだりという可能性はあるのでしょうか?

それはわかりません。

 

わかりませんが、関係ないとは決して言い切れないと思うのです。

人類が鼻にかけている子供騙しの“科学知識”で汚染された思考では理解不能でしょう。

それをいったん頭から追い出し、生まれながらに持っている感覚で捉えてみてください。

人類の集合意識が、私たち自身と本質では一つである地球の挙動(地震だって地球の生命活動の一つ!)に何ら関連していなんて、その方がどうしたって不自然に思えるのです。

上述のように、大きな災害は人の意識の進化を強制的に促すために起きるものかもしれません。

ということは、先んじて人類の意識が成長することによって、起きる必要がなくなることがあり得ないとは言い切れません。

自分の魂の成長が、すなわち、人類全体への貢献に直結しているなんて、なんてすばらしいことでしょうか!

 

3.まとめ

こうしている間にも海の底では大地震に向けて地球の活動が続いています。

それが避けられないとしたら、わたしたちはいかにしてその日を迎えるべきなのでしょう。

その日がいつであったとしても、つまるところ、私たちはできるだけの備えと心の準備をし、それができたら、思い煩うことなく、一日一日を大切に生きる。

それを上回る対処法はないように感じます。

 

これまでは本質的なものに目を向けなくてもなんとかなってきましたが、これからはそうはいかないようです。

わたしたちに無駄にする時間はないのです。

雲が立ち込める梅雨空ようなこの国の先行きに、わたしもふと閉塞感を感じることがないとは言いません。

しかし、危機で人は磨かれるといいます。

そしてなによりも、愛が宇宙の基本法であること、これはまぎれもない真実です。

こんなときだからこそ、未来への希望を信じてともに歩みましょう。

以上

祇場駿矢

京都市出身。
京都大学法学部卒業。
大学卒業後、現在のメガバンクに入社、26年間勤務。

ビジネスの現場で産業調査や大企業の事業再生、富裕層取引等を担当、多くの企業経営者、富裕層顧客と接する中で、世の中の流れ、リーダーシップ、お金の本質等について考察を深める。

少年期より「人はなんのために生きるのか」「人はどこから来てどこへ行くのか」を自らに問いかけてきた。バブル世代でいったんは世の中の価値観に染まるが、会社オンリーの人生に生きる意味を見失って挫折を味わう。

魂が震える生き方を追求する中で一悟術に出会い、自身や周りの体験から、自己成長の最高のツールという確信に至り、独立起業を果たし、誰もが物心共に幸せになれる方法として「悟りを目指す生き方」を伝えている。

豊富な社会経験、懐の深さから、経営者、投資家、コンサルタント、カウンセラー、コーチ、医師、作家、セミナー講師、会社員、主婦など、多くのクライアントから支持されている。

著書「先行きの不安から自由になる『お金と心の法則』」(フォレスト出版)

HP:https://fillz.biz

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