あなたの中で「自己否定」が起こっている理由はいくつか考えることができますが、
根本的な要因の一つに「親子関係」があります。
自己否定があなたの中で起こっているのは幼少期の親子関係が原因です。
なので、
自己否定が起こっているのは【親のせい】と言うこともできます。
あなたの中で起こっている自己否定を
【親のせい】だからと諦めてしまうのも一つの方法ですが、
今回の記事を通じて
【親のせい】という自己否定の根本的な要因を知ることによって、自己否定を改善するプロセスを一緒に感じ取ってもらえると嬉しいです。
自己否定は【親のせい】だと諦めたくない人に
親のせいで起こっている自己否定
あなたの中で起こっている「自己否定」
その要因は【親のせい】
と言われたら、どんな印象を受けるでしょうか?
わたしの中ではこんな反応が起こりました。
- そんなことはない
- 親は関係ない
- 自分の問題だ
- 親からそんな影響は受けていない
このような
「そんな事実は受け入れられない」という非常にネガティブな反応が自然と起こりました。
親の影響を受けて、自分に自己否定の反応が起こっているとは
思いたくないし、受け入れたくもない
認めたくなかったというのが正直なところです。
あなたはどうでしょうか?
幼少期の親子関係が大きく影響
一般的には
幼少期に虐待や育児放棄といったような、心身に傷を受けたという過去がある場合
自己否定が強くなる要因になると言われています。
また、過保護や過干渉な親に育てられることでも自己否定が強くなる要因にもなります。
どのような環境で育ったにせよ、誰もが親、または親に近い存在の人の影響を受けて成長します。
それはあなた自身にとってプラスに働く影響もあれば
あなた自身にとってはマイナスに働いている影響もあるでしょう。
例えば、
親はいつも
わたしに愛情をかけて育ててくれた
という場合。
適度で適切な愛情であれば自己否定への影響は少ない可能性がありますが
「愛情」という言葉で考えた場合、
親と子の双方にとってちょうど良いバランスの愛情というのは難しいものです。
親の愛情が強ければ強いほどに、子供は「過保護で過干渉な親」と感じてしまうかもしれません。
親の愛情がどれだけ強くても、子供が望む愛情でなければ「親には愛されなかった」と感じるかもしれません。
例えば、
親に「よく頑張ったね」と認めて欲しいのに、成績表を見せた後はお小遣いをたくさんくれて「好きなもの買ってきていいよ」と言われる。
本当は親が僕を褒める言葉を言ってくれて、よくできたねって頭を撫でて欲しかった。
また、他の人はこのようにも感じるかもしれません。
成績表を見せた後は「よく頑張ったね」と頭を撫でてくれるのは嬉しいんだけど。それはいつもやってもらっていること。
他の子はみんな、良い成績を取ったらお小遣いをもらったりしているのに。
お小遣いをもらえない僕は親から見放されているのだろうか?
同じような状況にあったとしても、子供によって感じ方、捉え方は違います。
子供が望む愛情を受け取れなかったことで「自分は愛されなかった」と思ってしまうことで、あなたの中に自己否定のタネのようなものが熟成されていきます。
子供の頃の親子関係が、現在の自己否定に大きな影響を与えている
![](https://www.ichigojyutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/220215-kan01-1024x682.jpg)
あなたの自己否定は「親のせい?」
あなた自身の中で起こっている「自己否定の原因」が
ほとんど全てにおいて「親のせい」とすることは簡単です。
最初に書いたように
ほとんどの人は「親の影響」を受けて育っていますので、親からの影響の一つの結果として「自己否定」が強くなったと考えられます。
では、
「親のせい」だから、
「親のせい」にして自己否定をする自分を続ける
ということにしてしまっても良いのでしょうか?
それって、なんか悔しくないですか?
きっと、あなたが求めている答えにはならないと思います。
「親のせい」だからと、嘆いても解決することではないからです。
自己否定が強くなってしまったのは「親のせい」ではなく
「自分のせい」だというように。
「自分のせい」だとすると、さらに自己否定が強まってしまう人もいるかもしれませんが、少し落ち着いて状況を確認することが大事です。
先ほど、自己否定が起こる要因として「親からの愛情」ということを書きました。
親から与えられる
- 愛情表現
- 愛情の量
- 愛情の伝え方
- 愛情の質
- 愛情のタイミング
これらはすべて「親」がコントロールしています。
あなたがコントロールできることではありません。要望を出すことはできるかもしれませんが、最終的に愛情をあなたに示すのは親自身です。
親がどれだけあなたに対して一生懸命に誠意を持って「愛情を示した」としても、受け取り側の子供であるあなたの望む愛情でなければ、愛情が示されことにはなりません。
大人になって、冷静にその時の状況を観察するとわかることも
子供のあなたにはわからなかったのです。
- 本当に親から愛されることはなかったのしょうか?
-
愛されていないと感じた時のことを少し思い出してみましょう。
- 親はあなたとどう接していましたか?
-
子供の頃の親との関係を思い出してみましょう。印象的な出来事はありますか?
- 親に無視されたと感じたことがある
-
その時の親の状態はどうだったでしょうか?
子供の頃のことを
大人になったあなたが思い返してみるだけで、解消することがあります。
多くの場合は
思い違いだった
というパターンです。
親に無視された、相手にしてもらえなかった
親に認めてもらうことのできなかった自分は「何をやってもダメなんだ」と思い込んでしまっていた時のことを思い出してみましょう。
実は親が無視していたのではなく
他のことに夢中になっていたり、他のことで大変だったので
子供であるあなたのことに気をかけている余裕がなかった。
ということかもしれません。
当時の子供であるあなたにはわからない事情があったのかもしれません。
大人になったあなたであれば、
その頃の親の事情が理解できたり、納得できることもあるでしょう。
親には親の事情があったかもしれない
可能なら親と直接対峙してみる
親からの愛情をうまく受け取れなかったり、
親に愛されていないと感じた当時のことを思い出すことができたのであれば、
次のステップとしてオススメしたいのは
可能であれば親と直接対峙する
という方法です。
簡単にいうと
事実確認をする
ということです。
あなた自身の中で印象に残っている「親に愛されなかった」出来事が思い出せたのであれば
可能であれば親に直接、その時のことを聞いてみましょう。
例えば、こんな感じで。
幼稚園の頃、一度だけ泣きながら帰ったの覚えてる?
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そんなことあったかな?
年長さんのお遊戯会に見に来てくれなかった時
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そんなことあったね〜
すごい寂しくて、不安で、自分には本当は親がいないのかと思ったんだよ
*その時の本当の気持ちを伝えてみましょう。
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確かあの時は・・・・
もしかすると、子供のあなたは「泣くこと」に精一杯で
気づくことができなかった事実が判明するかもしれません。
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親と直接対峙するのができない場合
人によっては
親とは直接対峙することができない、難しい。という方もいるかもしれません。
また、親と話しをすることはできるけれども、いまさら恥ずかしくてできない。
そんな方はイメージの中で親と話しをしてみてはどうでしょうか?
先程の事例のように
子供の頃にあった「具体的な体験」をイメージしてみて
その頃のあなた自身と
その頃の親の気持ちや考えを想像してみるのです。
もしかすると、事実とは違う解釈や自分勝手な想像になるかもしれません。
それでも、
実際に起こった過去の出来事をイメージして、整理することによって
今までにはアプローチできなった部分への影響が与えられます。
具体的にイメージする
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自己否定を「親のせい」で終わらせない
今回の記事でお伝えしたいのは
あなたの中で起こっている自己否定を「親のせい」で終わらせてしまわないことです。
確かに、
自己否定を引き起こしている大きな要因として「親子関係」が影響しています。
親の影響はありますが、その事実を知った上で
今のあなたはどうするのか?
ということがとても大切になります。
もしかすると今のあなたは
子供だった頃のあなたの親と同じくらい、もしくは近い年齢かもしれません。
もしかすると子供を持つ親という、似たような環境にあるかもしれません。
何よりも、
子供ではない大人になったあなたには
冷静に状況を判断できる思考能力と
これまでに培われてきた「経験」があることでしょう。
具体的に
今のあなたに大きな影響を与えていると思われるような子供の頃の出来事を思い出してみてください。
- 苦しくなったり
- 悲しくなったり
- 見たくなかったり
- 嫌なこと、辛いこと
- 寂しい気持ち
いろんな感情や思い、当時の感覚が思い出されるかもしれません。
素直に
子供の頃のあなたの気持ちを
大人になったあなたが受け止めてあげてください。
これまで、あなたの中にあった苦しみや痛みの一部が少し和らぐかもしれません。
今、できる一歩は何だろう?一歩を踏み出して、変える。