2017年も2か月を切りました。
毎年、激動の1年だったと振り返るくらい世の中はいろんなことがありました。
皆さんもそろそろ1年の振り返りの頃でしょうか。
「一年の計は元旦にあり」と、今年の抱負をお正月に挙げた方もいらっしゃるでしょう。
でも、その抱負、達成できているでしょうか。
あれほど気合を入れて掲げたのに、日常に埋もれていつの間にか忘れてしまっていませんか。
実は、挫折している人が圧倒的に多いのです。
何故挫折してしまうのかを知って、2018年こそ自己実現してみませんか。
一年の計は元旦にあり
意味
故事ことわざ辞典によると「一年の計は元旦にあり」の意味は次の通りです。
【意味】計画は早めにしっかりと立てるべきだという戒め。
【注釈】一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということ。
『月令広義・春令・授時』に「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」とあるのに基づく。
「元旦」を「元日」「正月」と言い換えることもある。
「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」と続けてもいう。【出典】月令広義
「晨(あした)」は朝、「春」は陰暦の1月を指します。
「月令広義」は「げつりょうこうぎ」と読みます。
新年の抱負挫折率
株式会社マクロミルの市場調査レポート(2016年)によると、20代~50代の男女に過去に新年の抱負を挙げて挫折したことがある人は約88%、挫折したことはない人が約12%という結果でした。
抱負としては次が挙げられています。
- ダイエット
- 運動
- 貯金・倹約節約
- 仕事
- 健康
海外での調査をネットで検索してみても、同じような結果が出ていました。
新年の抱負を挙げたものの、挫折率は9割というのが実態です。
子どもの頃、こんな挫折をしませんでしたか
小学校の頃、冬休みの宿題で今年の目標を書くというのがありました。
「毎日、朝早起きをする」とか「毎日、勉強する」とか「テレビを見る時間を少なくする」といったことを書いた記憶があります。
意気揚々と目標を挙げたものの実行できたのは最初の数日で、だんだんモチベーションが下がり、何かの拍子に1度つまづくと諦めてしまうパターンでした。
三日坊主とはよく言ったものですね。
「毎日、朝早起きをする」と決めた時の気持ちの移り変わりはこんな感じだったと思います。
はじめの第一歩は、【スタートは成功】
朝早く起きると決めた
↓
寝る前に「よし!起きるぞ!」と意気込んで寝た
↓
朝、起きた!
↓
できた!
2~3日後、【ちょっとくじけた】
朝、寒かった
↓
寒い~、布団から出たくないなあ
↓
もう少し寝たい
↓
う~ん、ちょっとだけ寝たら起きよう
↓
眠てしまった
↓
起きられなかった
↓
また明日頑張ろう!
そして翌日は何とか起きたが、翌々日、【やってしまったを繰り返した】
朝、寒かった
↓
起きたくないなあ
↓
う~ん、う~ん
↓
あと5分だけ、5分だけ
↓
寝てしまった
↓
ああ、まただ
↓
や~めた
一週間もせぬうちに挫折。
このようにして、どうせできっこない、自分はダメなやつだなあと自己否定に陥るのに、翌年、懲りもせずにまた新年の抱負を掲げ、同じパターンで挫折することを繰り返していました。
一般的な挫折しない方法
多くの人が経験している新年の抱負の挫折。
毎年、挫折しないようにする方法がネット上でたくさん見られます。
- 小さな目標にする
- 目標を具体化する
- 誰かに進捗状況を報告する
- 計画を立てる
- 途中で計画の見直しをする
- 定期的に振り返る
- 習慣化する
- 3週間続ける
- 目標を目にし続ける
- 抱負を掲げた時の気持ちを忘れない
多くの方法が丁寧に詳しく述べられていてよく書かれています。
その通りに実行すればできそうな気がします。
しかも、子どもの頃から学校でも折に触れて教育されてきた内容です。
でも、挫折率は9割。
多くの人は挫折してしまうのです。
それでも挫折する理由
方法論は、教育現場でも、ネット上でも書籍でも出尽くしている状態から、方法の問題ではないようですね。
方法論だけでは実行できないということなのでしょう。
では、何が問題なのでしょうか。
理由1.自分の気持ちを無視している
やりたい気持ちとやりたくない気持ち
新年の抱負、それをやりたい気持ちがどれくらいありますか?
同時に、やりたくない気持ちがどれくらいありますか?という問題です。
一番大切なポイントといえます。
人は何かをやろうと思う時、やりたい気持ちだけではなく、反対にやりたくない気持ちを持っているものです。
それを無視して、いや私はやりたいと突っ走っても、やりたくない気持ちがブレーキになります。
やりたい気持ちをプラス方向、反対のやりたくない気持ちをマイナス方向としたらプラスマイナスで相殺されて進めなくなります。
だから、やりたくない気持ちをちゃんと分かって理解しておくことが、やる方向へ向かうために自分を説得する後押しとなります。
また、やりたくなるような工夫もしやすくなります。
突っ走ることができるのは
例えば、テレビでよく見るダイエット。
恋する人に告白するために一念発起してダイエットを成功させるような話がありますね。
やりたい気持ちが圧倒的に大きいので、その推進力で進むことができる訳です。
突っ走ることができるのは、やりたい気持ちがやりたくない気持ちよりずっと大きい時。
多くの場合、ここまで大きなやりたい気持ちにはなりづらく、結果、挫折してしまいます。
理由2.意識的な休みが入っていない
誰しもいつも同じモチベーションで物事を続けることは難しいものです。
計画を立てても、先ほど述べたやりたい気持ちとやりたくない気持ちのバランスは日々違うものです。
やりたい気持ちの時は良いですが、やりたくない気持ちが勝ってしまうと挫折に近寄ってしまいます。
やりたくない気持ちがあっても構いません。
ただ、それが大きくなり過ぎず、少しでもやりたい気持ちが勝つように整えることができれば進み続けられます。
そのために意識的に休む、意識的に中断することがスケジュールの中に入っているかどうかが次のポイントとなります。
挫折とは、やろうと思っていることをやれない、やることができない状態に陥り、諦めてしまうことです。
「意識的に休む」「意識的に中断する」は、やるかやらないかを自分のコントロール下に置くことであり、自分の状態を自分で選ぶことです。
つまり、挫折ではなくコンディションの調整になります。
例えば、三日坊主でも「休む」を1日加えた4日間のサイクルを90回達成すれば360日、ほぼ1年です。
どうですか。
「休む」1日で状態を整えれば、気持ちも楽に続けられそうではありませんか。
まとめ
新年の抱負を挙げる人はたくさんいますが、その達成率は低く、挫折する人が9割です。
挫折しない方法もたくさん世に出ていますが、相変わらず多くの人は挫折してしまいます。
挫折の理由として、①自分の気持ちを無視している、②意識的な休みが入っていないの2つを挙げました。
この2点を取り入れて、2018年こそ、やりたいことをやり切ってみてください。