一悟術

心境把握がポイント 

「幸福」という形を目に見ることはできませんが、誰もが抱いたことのある願いのひとつといえるでしょう。一般的には、現在に至るまでの自分の境遇に十分な安らぎや精神的な充足感を覚え、あえてそれ以上を望もうとする気持ちを抱くこともなく、現状が持続して欲しいと思う心の状態を「幸福」と定義されているようです。

日常を振り返ると、様々なことが凄まじい速度とともに流れるように現象化し、その現象によって私たちの心は揺れ動いています。そうした心の揺れが激しくなれば不安を感じ、緩やかであれば安心するようです。

心の揺れを感じ、観察しながら生活することは可能な範疇と言えますが、何もせずにいれば、周囲で起こる現象に振り回される生活になり、次第に不安一色の生活に陥ってしまう可能性があります。

今回を機に、日々の生活を受け止めるだけの生活を送ることから抜け出して、積極的に行動しつつ、安心した生活を掴むことに意識を向けてみてはいかがでしょうか。

そのためには、自分自身の“心境把握”につとめる時間を作ることが求められますが、どのような行動をしていくことが効果的な結果を引き寄せることになるのかをご紹介していきたいと思います。

 

1、相手の思惑を考えない

相手の思惑を考えない

「相手の思惑を考えない」とかかげましたが、「相手が迷惑しようが、どうなろうが関係のないことだ」という意味ではありません。人間は相手の思惑を考えすぎると、自分の意志が弱くなってしまうので加減が難しいところです。

天候の良し悪しや、相手の都合云々と考えれば考えるほど、私たちは行動しない理由を見つけてしまいます。これは行動することで、現状が変化してしまうことを無意識に拒否しようとする力が働いている部分があるからでしょう。

これまでの人生の中で“行動しない理由探し”を経験したことのある人は少なくないかもしれません。こうしたことは、何かしら新しいことに挑戦しようと考えた時によく起きる現象として捉えておくべきでしょう。

このような時には、何もせずにその場にとどまることが求められる場合もありますが、何かを実行すると良いことが浮かんできたのであれば、多くの場合、行動を起こす時です。それは、行動を起こす最良のタイミングであるからです。

私たちは人と触れ合いながら生活を送り、家庭や会社においても人と関係性を持って行動しています。そのような中で浮かんできたアイディアやひらめきは、相手にとっても自分にとってもこれからよりよくなる情報のひとつであることがほとんどといっても過言ではありません。

躊躇せず積極的に働きかけた時、必ず何かが動き出します。それをしっかり掴んでおきましょう。そのアイディアやひらめきは、相手の思惑や機嫌を伺って踏み出せるものではないのです。

回りくどい言い回しや、いい訳は時としてあらぬ誤解や混乱を招きます。そのため、単刀直入に物事を伝え、次の手を打っていくといったシンプルな行動がベストでしょう。

このような働きかけをすることで”積極性“が養われることになります。より具体的な方法は後にご紹介しますが、端的に表現するならば《気づいたらすぐする》ことが重要です。

なかなか難しい行動ではありますが、繰り返していくことで自分自身の心は純粋無垢な状態に昇華されていくことでしょう。

では、その純粋無垢な心境を作っていくためのポイントを、日常生活に添ってご紹介するとしましょう。

 

①朝起きする。

朝起きする

1日に必ず1度やってくる目覚めの時、私たちはどのように目覚めているでしょうか。気が付いても「あと5分…」「あと10分…」と起きる時間を、先送りにしていないでしょうか。

最悪な場合、約束の時間に遅れたり、大切な取引に遅れたり、処理すべき案件が書類に埋もれてしまったりということになりかねません。

「目がさめると同時に飛び起きる。」少し大袈裟な表現として“飛び起きる”との言葉を使いましたが、このくらいの意識で朝起きに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

②気がついたらすぐする。

気がついたらすぐする

あの事をしようと気がついたら、すぐ行動に移す。ある人を訪ねようと考えついたら、すぐに訪ねることができるように行動に移す。これ以上労力をかけてはいけないと気が付けば、すぐに止める行動を起こす。

日常的な行動のすべては、行動の前に必ず“気づき”があって行動に移しています。では、気がついても行動に移すことができないことがあるのはなぜでしょうか。それは、“やりたくない”という感情が働いているからではないでしょうか。

苦手なことだから、意味がないことだから、無駄かもしれない、責め立てられるかもしれない等々の余計な考えに支配されることで、行動に移すことができないと考えられます。

そのような考えが浮かんでくる前に、行動に移す。つまり、気がつくと同時に行動に移すことで、余計な考えや思い込みを制御できるのです。

何もできずに悩むのであれば、何かしら出来ることから取り組み、調整を重ねながら、行動に起こしていく方法も効果的です。まず、動いてみましょう。

 

③一息にやり抜く

一息にやり抜く

一旦始めたことは、脇目も振らずにグズグズせずに、やってやってやり抜くことが大切です。全身全霊をかけて、やり遂げることが大切になります。小さな火が、大きな炎となって燃え上がるように、猛烈果敢な勢いと行動でやり抜いていきましょう。

 

2、妥協をしないこと

妥協をしないこと

妥協とは、意見が対立した場で、互いに折れあって穏やかに話をまとめる事を言いますが、相手の権力などに屈して、いい加減なところで自分の主張をごまかすことという意味で使っている人が多くいるようです。この事から、妥協という言葉に対して、「相手にひきずられる」といった印象を持つ方が多くいるのではないでしょうか。

家庭という場では、母が子に引きずられているケースが多く見られるようです。そうして、ついに妥協して子供の個性を摘み取りダメにして、抑えつける事で心境が歪められたりしていることがあるようです。こうした場合、子供に対する妥協は、親の正しい愛情とはとは言えず、歪み曇った愛情を注いでいることになるでしょう。

また、夫が妻に、妻が夫に妥協する場合も少なくありません。線引きするには難しいところかもしれませんが、相手をコントロールしようとする意識が働き始めたら、要注意です。度を超えた妥協をしていないか、振り返ってみましょう。

我々は人や自分に対して妥協することが非常に多いです。職場や社会においても同様のことが言えるでしょう。なかでも、金銭にまつわる出来事において、数多くの妥協があるようです。

金銭にまつわることは、非常にデリケートな内容なだけに、ついつい話題にしないように避けてしまい、相手も自分も不幸になる結末を迎えたことはありませんか。そうした経験を振り返れば、妥協が不都合を呼んでいることがふえるでしょう。

 

3、適度に緊張した生活

適度に緊張した生活

緊張とは、好ましくない結果にならないようにするために、一瞬たりとも気を抜かずに、精神を集中することをいうようですが、一方だけに力をかけるような偏った考えかたとして捉えることもできそうです。

「適度に緊張」と取り上げたのは、緩みきった心でもなければ張りすぎた心でもなく、程よくバランスのとれた状態に意識を向けていくことが重要であるためです。ゆえに「不必要なものは一切持たず、無駄なことを考えず、今を精一杯に働き抜く」という角度で展開していきます。

例えば、雨に濡れて放置された服、乱雑に散らかった部屋等々を見ると、決して緊張状態にあるとは感じることができません。どちらかというと、気が抜けてやる気のかけらもない、緩みきった堕落状態といったところでしょう。

こうした怠けた状態を改善するためには、濡れたものはしっかりと干し下げ、部屋は綺麗に片付け整った状態を作ることが大切です。なぜなら、ものが本来の状態で決まった位置に配置されている姿が、緊張状態と言えるからです。

また、生活に張りを持つということは、準備万端に整えられた中にも“ほどよい緊張感”や“ほどよい余裕”といったものが存在しているものです。反対に、昼と夜のけじめがつかずにモゾモゾと動くようであっては、必要な時に動くことが出来ず、周囲に出遅れてしまうことでしょう。

今すぐできる効果的なことに、「相手の話を懸命に聴こうとする」ことが挙げられます。日常的に相手の話を聞くことが出来ていると思っても改めて、自分自身の状態を客観的に観察してみてはいかがでしょうか。「聴こうと意識して、耳をそばだて、心を澄ませて、一言も漏らさず聴こう。」と意識が働いているでしょうか。

案外できていないことも多いので、まずは相手に心を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。次第に、“ほどよい緊張感”を持てるようになります。同時に、積極性も磨かれていきますので、挑戦してみてください。

 

最後に

最後に

日常の生活において、受け止めるだけの受動的な毎日だけでは、不安が積もり積もって、いざという時に動き出せないものです。逆に、発信してばかりだと、どんなに正しいことを言っても周囲からは煙たがられ、受け入れてもらえないことも多いものでしょう。

つまり、どちらに偏るわけでもなく、バランスを保つことが大切になります。このバランスを取るために自分自身の “心境把握”が必要となってくるのです。

先述では、いくつかの行動について提案しました。どのようなことであっても、一日や二日の行動や心がけでは変化することは難しく、継続的な行動が必要となります。

先人は、バランスの取れない、気が抜けた状態を「空気の抜けた鞠、破れた太鼓、気の抜けたビール」と表現しました。張りすぎず、緩みすぎない、バランスの取れた状態が望ましいのですが、はっきりイメージできない人もいるかもしれません。そのような時は、「朗らかに、力一杯に働けているかどうか」という点で注目してみると良いでしょう。

“朗らかに”という言葉の中には、気持ちが明るくて、少しのわだかまりもなく、空が晴れ渡り雲ひとつない状態のことを意味しています。そして、自分自身の心の中に恐れ・心配・急ぎ等の不安要素がなく、気持ちよく行動している様子であるか、自己確認をしながら日々の生活を送ってみてはいかがでしょう。

そうすれば、心の揺れは次第に緩やかになり、今まで気がつくことができなかったことが目に止まるようになってきます。ひとつひとつは、小さいものかもしれませんが、“気がつくことができた自らの心境変化”を楽しみつつ、自己成長に繋げていってはいかがでしょう。

飯田一生

1980年11月、千葉県生まれ。

1999年4月、建築設備業(空調設備・給排水衛生設備・修理、保守管理)の会社に入社。在籍中は、現場監督・営業職・社内経理等を担当。専門技術者として経験を積む。

2010年4月、民間の社会教育団体に入所。前職の経験を活かしつつ、”心の働かせ方”について学ぶ。さらに、「心の働かせ方・考え方」に関するセミナーを全国約1,200会場、講師として経験する。同時に、企業向け情報誌の執筆や経営者を対象に心の経営指導にも従事した。

2017年6月、これまでの経験を活かしつつ、多くの方々と共に”心”の勉強をしていく為の場所として「NextStage(ネクストステージ)」を立ち上げる。現在の活動拠点は、神奈川県三浦市、千葉県南房総市、熊本県菊池郡に置いている。また拠点に関わらず、連絡を受ければ全国何処にでも行動する瞬発力をもって、活動展開をしている。

HP:https://nextstage-iida.amebaownd.com

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