あなたはポジティブ?ネガティヴ? 本当のポジティブへ近づくヒント

こんにちは。
あなたは物事に対しポジティブですか?それともネガティヴでしょうか?

前向きで明るい印象もあり、出来ればポジティブになりたいという人は多いかもしれませんね。 ただ、無理してポジティブになろうとすると返って苦しくなることもあるようです。

今日は本当の意味でポジティブになっていくヒントを少しでもお伝え出来ればと思います。

1)その明るさは本当?ポジティブシンキングの弊害

私の世代では、昔「ネアカ・ネクラ」という言葉がはやりました。根っから明るいか暗いかを指していて、根暗な人は嫌がられていました。

今でも、暗くて後ろ向きより、明るくて前向きな人の方が好かれやすいと思いますが、好かれようと無理してポジティブに振る舞うのは注意が必要です。
本当は悲しい、嫌だ、腹が立つetcネガティヴな気持ちを抱えていたとしましょう。でもネガティヴな人は嫌われるからと明るく楽しく振る舞い続けるとどうなるでしょうか。

本当はあるのに無視され続けると感情は行き場を失います。

本当はあるのに無視され続けると感情は行き場を失います

感情自体はどんなものでも感じ尽くせば消えますが、感じないままでいると、どんどん溜まっていきます。さらにネガティヴな感情を出すのを禁じていくと、次第にネガティヴな感情が出てこないように、心の表面に蓋をするようになるのです。(この状態を隠れネガティヴと呼ぶことにします。)

一方、心の底にある感情の方は、感じて欲しいがために、ネガティヴな事象を引き起こします。それでも感じたくないとネガティヴを否定し無視すると、どんどん蓋を分厚くするようになり、嬉しい、楽しいと言ったポジティブな感情さえ感じられなくなってしまいます

また、たくさん溜まった感情の爆発力は凄いので、感情が脅威になります。そうして、ますます自ら感じなくしていくのです。

ますます自ら感じなくしていくのです

元は前向きな気持ちでいたいがために始めたポジティブシンキングが、返って喜びや楽しいと言う感情も感じさせなくなるなんてなんとも皮肉ではありますが、こういったことが起きてしまうのです。それでは、どうしたら良いでしょか?

2)隠れネガティヴから、脱出するには?

ネガティヴな感情が溜まっているのに、ポジティブに振る舞っている場合、どうしたら良いでしょう。

この記事の目次

① ネガティヴな感情が出ることを許す

ネガティヴな感情が出ることを許す

まずは、ネガティヴな感情が出ることを許してあげましょう。

感情には本来、良い悪いはありません

不安、怖れ、怒り、悲しみ、寂しさ、悔しさと言った感情は大事なメッセージ。あなたの本音を教えてくれています。
例をあげてみます。

例) 週末にマラソンに出場する
ポジティブにだけ見ると

・体が鍛えられる
・持久力がつく
・痩せられる

etcが出てきたとしましょう。

ここでネガティヴな面も出してみると

・膝が痛い
・疲れやすいので、走れるだろうか
・週明け、忙しいのにやっていけるだろうか…

などが出たりします。

こういった不安要素は大事な情報であり、無視してポジティブに走り続けたら、いつか体を壊すとも限りません。

ネガティヴな面を見ることは、心理面だけでなく、現実的なリスク管理の上でも有効なのです。

② 出しやすい感情から小出しにだす

とはいえ、これまで感じていなかった感情を感じるのは不安だし、難しく感じるかもしれませんね。なので、感じやすいものから感じるようにすると良いでしょう。

「怒り」の気持ちが出しやすい人はまずは「怒り」を、「悲しみ」を感じやすい人は「悲しみ」を感じてみてください。

自分は怒っているんだ (または悲しいんだ)と認めてあげるだけでも、気持ちは和らぎます。

怒り(悲しみ)の感情が減ってきたら、別の感じやすい感情を感じてみるようにして、少しずつ無理なく進めるといいですよ。

③ 過去のネガティヴなことを思い出して感じる

過去に腹が立った(悲しかった)ことを思い出して感じるのも有効です。
なるべく簡単なもの(感じやすいもの)から、具体的な過去の出来事を思い出し、感じてみましょう。

ネガティヴな気持ちは、とても人間らしい感情です

ネガティヴな気持ちは、とても人間らしい感情です。

ネガティヴが出るのを許し、溜まっていた感情を感じることで、気持ちがスッキリするだけでなく、周りの人の気持ちを理解しやすくなり、人間関係も柔らかさを増すことでしょう。

3)ネガティヴ思考から脱出するには?

一方で、ポジティブに捉えられず、ネガティヴにばかり考えてしまう場合はどうしたら良いでしょう。

①紙に今の気持ちをつらつら書き出す

ネガティヴばかり考えてしまう場合は、ネガティヴな面ばかりを見る思考回路にはまっている時。想いを紙に書くことで、考え方の癖が見つけやすくなります。

例) 彼に振られた

もうダメ→私に魅力がないからだ→やっぱり私は幸せになれない→落ちこむetc

こんな感じで、ネガティヴ思考にはまっているとダメな方、ダメな方に目が行くようになってしまうのです。

ダメな方、ダメな方に目が行くようになってしまう

私もネガティヴ思考は得意技だったのでよくわかるのですが、頭だけで考えているとネガティヴまっしぐらになりやすいので、紙に書き出すのが有効です。

②出てきた気持ちを感じる

例にあげた「彼に振られた…」の場合は、悲しみ、寂しさだけでなく、悔しさ、怒りも湧いてくるかもしれませんね。

また、楽しかった記憶が蘇り寂しさを倍増させたり、1人になることの不安や怖れもふいに顔を覗かせるかもしれません。

こういった様々な感情が出るのはとても自然なことです。

責めたりせず、自分の痛みに寄り添う気持ちで優しく感じてあげてくださいね
感情を感じきると、心が軽くなり、他の見方もしやすくなりますよ。

③その出来事のポジティブな面をできるだけ書き出す

その出来事のポジティブな面をできるだけ書き出す

例) 彼に振られた

・悲しい、寂しいと言う気持ちをたくさん感じることができた。
・彼のことが本当に好きだったことに気づけた。
・彼に依存していたことに気づいた→もっと自立していこう。
・自由になれた。
・新しい出会いがあるかもetc
第3者になったつもりで、気楽に出してみてください。

難しい場合は、他の人の意見を聞いたり、過去、ネガティヴに感じた出来事を思い出して、メリットを出してみるのもいい練習になりますよ。

4)まとめ〜 本当のポジティブに近づくヒント〜

本当のポジティブに近づくヒント

ポジティブ、ネガティヴのそれぞれの方向から本当のポジティブに近づくヒントを書いてみました。いずれにしろポイントは

①感情を感じながら行う
②ポジティブな面もネガティヴな面も両方見る

になります。

物事をポジティブ、ネガティヴの両面から見られる状態というのは、より物事をありのままに見られていることです。

さらに溜まっている感情や不安や怖れが減り、思い込みも減っていくと、より一層対象をありのままに捉えられるようになり、ポジティブやネガティヴを超えあるがままを肯定しているのが自然な状態になっていきます。

本当のポジティブとは、全ての物事をよりありのままに捉えていく中で、起きてくる全ての物事を肯定して進む在り方のように思います

私自身もまだ偏りも多く、本当のポジティブへは遥か遠い道のりのように感じていますが、ここに向けて1歩でも近づいていけたらなぁと思っています。
ご興味ある方は、ぜひ一緒に歩んでいきましょう。

少しでもお役に立てることができましたら、幸いです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

イチゴリズムのマスコットキャラクターです。

この記事の目次