【自己否定が止まらない】病気じゃないのに強い自己否定感で「自分はもうダメだ」と思った時に読むべきこと!

人生に生きづらさを感じる人のほとんどは自己否定の中にいます。

自己否定をする自分を病気じゃないかと悩んでいる人もいます。
確かに強い自己否定はうつ病やパーソナリティ障害などが考えられます。

一方、健常者においても、自己否定していることに気づかないまま自分はダメな人間だからと人生を諦めてしまっていることもあります。

私もヒーリングを受ける前は、ダメな自分、できない自分、足りない自分であることが当たり前すぎて自己否定をしていると指摘されても何を言われているのかわからない状態でした。

今ではヒーラーとしてクライアントさんが自己否定から抜け出すのをお手伝いしています。

自己否定のループから一歩外へ出るためにはコツがあります。
ちょっとしたことなのですが、続けてみると効果があります。
自己否定がなかなかやめられない方にはぜひそのコツを試してみてください。

この記事の目次

自己否定があると自己不一致になる

自己否定があると自己不一致になる

自己否定をすると、自分はこういう人間であるという「こういう」に本来の自分らしさが入っていません。
そのため、自分はこういう人間だと思っている自分(自己否定の自分)と本来の自分(自己肯定の自分)にズレが生まれてしまいます。
自己不一致な状態です。

例えば、平均点が50点のテストで60点を取ったとしましょう。
自己否定は、60点しか取れなかった(主観的)。
自己肯定は、60点が取れた(客観的)。

自己肯定の場合は、点数を客観的に評価して淡々としています。
平均が60点で自分は60点。
今の自分は60点が取れる学力なのだ。
さて、じゃあ次はどうするかな。ここができていないから勉強しておこう。
というように、自分の状態を受け入れています。

自己否定の場合は、平均点より高い点数でも満足できません。
上には上がいるとばかり、60点しか取れない自分はもっと頑張らないといけないのだと自分を追い込んでいきます。
時には自己否定が勉強の原動力となって点数を上げることがありますが、その時でさえ、自分はまだまだダメだと思い、自分を責め続けます。

自己一致していない状態がわかりますか。

自己否定を生み出すインナーチャイルド

インナーチャイルドが自己否定を生み出す

自己不一致を生み出す自己否定に私たちはいつからはまり込んでしまうのでしょうか。
原因のひとつに主に親子間での体験があげられます。
幼少期の満たされなかった欲求や傷ついた心の傷がインナーチャイルドというトラウマです。

欲しいおもちゃを買ってもらえなくて傷ついたといった体験で考えてみましょう。

買ってもらえなかった理由は、子どもには直接関係のない親の都合が大半です。
親としては買ってあげたいが持ち合わせがなかったから買わなかったとか、直ぐに買うと甘やかすことになるとか、今すぐではなく、誕生日プレゼントにしようとして今すぐでなかった、あるいは、子どもがおもちゃにすぐに飽きると思って買わなかったなどなど。

親は親の都合で買わなかっただけで子どもを愛していないわけではないのですが、子どもにしてみれば買ってもらえなかった悲しみや怒りで心が傷つき「自分はおもちゃを買ってもらえないのだ」「買ってもらえる価値がないんだ」となってしまいます。

この体験から「どうせ自分は」「どうせやっても無駄」「どうせ無理に決まってる」という自己否定が生まれてきます。

自己否定を強化していくループ

最初は小さな自己否定だったとしても積み重なっていくと自己否定を強化してしまいます。

もっとやらなければ→やる→できたと評価できない→自分なんかやっぱりだめだ→自己否定を強化→もっとやらなければ→・・・

このループに入ってしまうと、グルグル回ってしまい、外に抜け出すことが難しくなります。
自己否定が固着化し、がんばり続けるのが当たり前になって心身共に疲弊していきます。

自己否定を改善するための一般的な方法

ネット上では自己否定を改善する方法がたくさん挙げられています。

  • 自分のできたところ、長所をピックアップし認めようとする
  • 自分はダメだいう思い込みを書き出し反論してみる
  • 自分を大切に扱う
  • 子どもの頃の嫌な体験を思い出し、意味づけを変える
  • 完璧主義を手放す
  • 他人と自分を比べないようにする
  • カウンセリングで手助けを受ける など

これらの方法を実際にやってみてうまく自己否定が減った方はそのまま続けていきましょう。
あとひと息です。

これらの方法が長続きしなかったり、諦めてしまったりして行き詰まりを感じた場合は次の「うまくいかない時に知ってほしいこと」を読んでみてください。

自己否定が止まらない時に読んで欲しいこと

うまくいかない時に知ってほしいこと

生きづらさを感じて、自己否定をやめたいと思ってもやめられない人は残念ながら多いです。
自己否定が強いと、自分に対して肯定的な意見を言われても素直に受け取れません。
肯定的な意見が耳に入っていきません。

肯定的な意見は、自己否定している自分とは正反対の意見です。
そのような意見をいくら言われても、そもそもが「そんなことはあり得ない」と否定し切っているので肯定的な意見を受け入れる余地がなく、シャットアウトしてしまいます。

さらには「どんなにやっても私は変わらないのよ!」と肯定的意見を言ってくれる人や出来事に怒りを感じて逆切れをしまう方も実際にはいらっしゃいます。

自己否定は改善しにくい

自己否定は改善しにくい

自己否定をする思考は習慣化しているので、改善が難しい面があります。

自己否定は自分で自分にかけた魔術みたいなものです。
誰か第三者が自分を否定している訳ではありません。
他ならぬ自分が作り上げた、自分に対する誤った認識です。
「ダメな自分」「できない自分」と自分で思って自己否定になったのです。

思っちゃったのです。。。
習慣になっちゃったのです。。。

自己否定は実体のない幻のようなもの

自分でかけた魔術は自分で解くしかありません。。。

自己否定で固まった自分

自己否定を改善する方法に取り組んで効果を感じられない方は、自分が作り上げた自己否定の自分があまりにも当たり前過ぎて、これが自分そのものだと思っています。
うまくいかない自分が固まっている状態です。

言い換えれば、「自分には変わる可能性があるんだ」ということに全く気づいていない状態です。
自分のありように疑問を持っていない」状態です。
その硬さは、ちょっとやそっとでは壊れないダイアモンド級かもしれません。

この状態を少しでも崩すことができれば、一般的な自己否定を改善する方法も生きてきます。

固まった自分を崩すのは自分への疑問

固まった自分を崩すのは自分への疑問

凝り固まった自分への認識「自己否定」を崩すには自分へ疑問を発し続けることが最大にして最高のアプローチだと私は思っています。

自己否定のループから抜け出せないクライアントさんに私がお伝えするのが「それは本当か?」という問いです。
自己否定をしているけれど、その自己否定は本当か?と自分に問うのです。

例えば、私は役立たずという自己否定があるとしたら、役立たずは本当か?と自分に聞きます。

どんな答えが自分から返ってきますか?

いや、何を言ってる、役立たずだよ。
役立たずに決まってるよ。
あるいは、無言で何も返事がないこともあります。

この時点で無理に反論する必要はありません。
疑問を持つことに意味を見出せず、さらなる自己否定に落ち込むこともあるでしょう。

それでも「私が役立たずなのは本当か?」という疑問を常に自分の中に置き続けください。
頭の隅にただ置き続けるだけ。
忘れてしまったら、気づいた時に意識し直します。

自分への疑問が潜在意識を動かす

自分への疑問が潜在意識を動かす

人の意識は顕在意識5%、潜在意識95%といわれています。
顕在意識は頭でわかっている自分、潜在意識は頭ではわからない自分と思ってください。
人生を作り上げているのは、圧倒的に潜在意識の力によります。

ならば潜在意識を動かしてみるのも悪くはないですね。
むしろそちらの方が早いです。

先ほどの自分への「それは本当か?」という疑問。
疑問を自分の中に置き続けると、潜在意識は答えを探そうとするのです。

あら、私、こんなことを疑問に思ってるのね。
答えはえ~っとえ~っと。
と潜在意識が思っているのかどうかは知りませんが、とにかく答えを探そうとします。

頭でわかっている自分(顕在意識)がどれほど自分を否定していても、潜在意識の動きにはあらがえません。
なんたって意識の95%を占めるのですから。

潜在意識が答えを探し始めると現実が変化してきます。
誤った認識を書き換えるような出来事や自己肯定への気づきが起きてきます。

この時に、頭(顕在意識)を使って誤った認識をひっくり返すと良いのです。

例)私は役立たず→私は役に立っているんだ!

まとめ

自分らしさを軸に生きたいと思う時、誰しも自己否定の問題にぶつかります。
自己否定をしていると本来の自分らしさとがズレがずれて生きづらさの原因になります。
改善方法は様々ですが、それを実践しようとしても続かなかったり、効果を感じられず諦めてしまうことがあります。
そんな時は、まず自分に対して「それは本当か?」と疑問を投げかけてみてください。
答えは自分の中にあるのですから。

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この記事を書いた人

心の傷専門家
感情カウンセリング
薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は心の傷専門家として、ヒーリングやカウンセリングを提供しています。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、過去生など心の傷に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

アラフィフ女子が幸せに生きる方法 https://amenosoyokaze.com/

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