一悟術

”きく”を意識して、レベルアップしよう! 

日常生活の中で“きく”を意識して捉えようとすると、多くの人が耳から入る“きく”を連想することでしょう。

これから展開していく「きく」も耳から入る“聞く”から始めていきます。

パソコン・スマートフォン・タブレット等の端末が発達する中で、改めて辞書を紐解いてみると様々な「きく」に出会えます。さらに今まで気がつかなかった文言に出会えるものです。

今回は5つの「きく」をキーワードに、日常実践的に使える“きく”を取り上げてみました。表記の都合で1段階〜5段階表記で進めていきますが、どの段階においても意識を向けるだけで多くの情報が手にすることができると思います。

日常生活の中で少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。

 

“五感”に含まれている聴覚

“五感”に含まれている“聴覚”

我々に備わる五感には「視覚」「聴覚」「触手」「味覚」「臭覚」があります。全ての感覚を覚醒することによって、多くの情報を分別し判断することが出来たら素晴らしいことです。しかしそれはなかなか難しいことのようです。

五感を覚醒させるためには、まず心を磨くとともにそれなりの経験を積み重ねなければと想像されるでしょう。すると「あっ無理だ」と投げだしてしまう方もいるかもしれませんが、今回注目するのは困難な修練を積むのではなくて少し意識を持つだけで掴むことができるきくに注目してみたいのです。

 

第1段階目の聞く

【聞く】…音や声を耳で感じる(知る)。または情報を確認すること

(『新明解国語辞書』第6版)

音や声を耳で感じるとのことは非常に興味深いですが、「情報を確認する」ことに注目してみましょう。

日常生活の中で活用している“情報を確認する”ことは、「報告・連絡・相談」事項の中にあります。そして日常的に活用しているツールです。

そして“報連相”のひとつひとつは、その時その場で情報を確認していることに他なりません。以下「報告・連絡・相談」について確認しておきましょう。

「報告」であれば、過去のことを確認します。ある任務や業務を与えられた人がその経過や結果を述べることを捉えます。

「連絡」であれば、現在のことを確認します。気持ちや考え方などを知らせること、情報などを互いに知らせることを捉えます。

「相談」であれば、未来のことを確認します。視点は「これからどうしたら良いのか」という点に注目し、問題解決のために話し合ったり他者の意見を聞いたりすることを捉えます。

過去(報告)、現在(連絡)、未来(相談)を確認し、それぞれについて「承認」を得るということがわかれば、自分勝手な私情雑念を挟んで情報を提供することは不要であることがわかります。

はじめに「聞く」ということは「確認すること」だと伝えたように、家庭・職場・地域等の場面で、人との繋がりを持つ私たちにおいて重要なことだと捉えることが出来ます。

つまり“聞く”の段階で意識するのは「相手の求めていることを確認すること」が重要なのです。自分の都合の良い回答をするのは、私情雑念を織り交ぜて弁解や弁明、ゴマすりのような回答にしかならないのです。さらに誤った情報でトラブルが起こる元はここにあったりします。気をつけたいものです。

 

第2段階目の聴く

第2段階目の“聴く”

【聴く】…聞いた内容を理解して、それに応じる

(同前)

相手(発信者・話し手)の情報や想い、考え方を自分なりに理解して受け止め、それを相手に確認し、承認を得た状態を“聞いた”と定義するとどのように動き働きかけていくのか。ここが第2段階のポイントになります。

そして「聴く」という漢字が含まれる「傾聴」「拝聴」「聴講」等の熟語は日常生活の中でよく活用していますが、その時の心の様子はどうでしょう。

実は心の中で「聴くにあたいしない」などという心が動き出すと厄介なのです。相手が発している言葉が全く記憶に残ることがありません。

自らの心に邪魔なフィルターが出現して捉えるべき情報を掴むことができないという現象を引き起こしてしまうのです。

そうした現象を引き起こさない為に、相手の話を“聴こう”とする「意識」が必要になるのです。つまり聴く「目的」を明確にすることです。

そして「ついでに」という話だをださないことです。話が重要であればあるほど戒めたほうがいいのです。厳しい表現をするなら“無駄な時間”となるでしょう。なぜなら“きく”ための心の準備がなされていないからです。もし、ダラダラとした時間を使うことなく、目的を達成することができたのであれば、そのままさっぱりと終わらせることが大切なのです。

聴く「目的」を明確にすることで心構えはできました。次はひとつの技術として「訊く」ことに注目していきましょう。

 

第3段階目の訊く

第3段階目の“訊く”

【訊く】…相手への質問、問いかけという意味

(同前)

仕事でもプライベートでも「あの人と、もっとコミュニケーションが取れたらいいのに…」と思う相手はいないでしょうか。

頭で分かっていても、そうしようと思っていても、いったい何から始めていったらいいのかよくわからない…。

話しかけてみてはみるものの、そして何となく会話をしたものの、でもその人との距離が縮まったとは、あまりに思えない……。

そんなふうに思うことはないでしょうか。人間関係を構築していくことは非常にむずかしいと感じている人は少なくないようです。


自分の事を知ってもらいたい。

相手のことが知りたい。

仲良くなりたい。

仕事をスムーズに進めたい。

契約をもっと取りたい。

プライベートをもっと充実させたい。


色々な場所で聴く目的を持ちコミュニケーションを図りますが、自分本位になりすぎてはいないでしょうか。

「訊く」段階でのポイントは「本気で訊く」ということになりますが、質問をぶつけることだけが「訊く」ではありません。

気ごころしれた仲であれば、好きに質問をしてもいいでしょうが、そうでもないことも多いかと思います。例えば相手が上司であったり、お客様であったりする場合があります。その時その場でいろいろな方と出会って生活している私たちなので、使い分けが必要です。

その時にあった言葉を選ばなければ、相手からは「問いただされている」と印象を抱かせてしまいます。相手の居心地を悪くしてしまっては意味がありません。

そんな時には、普段の会話に「?」をイメージして、話してみてください。自分の頭に上に「?」というマークがついている様子を想像してもいいでしょうし、頭の中に「?」を浮かべてみてもいいでしょう。

とても不思議ですが、この「?」を頭の中にイメージするだけで、自然と相手の話を訊く流れになるうえ、言葉尻がやわらかくなり、話の雰囲気が優しくなります。


例えば「職場で」

「まだ出来ないの!」

「まだ出来ないの?」

または

「わかった!」

「わかった?」


という具合に、コミュニケーションを取る時に「?」を浮かべるか、それとも「!」を浮かべるか。これだけで、大きく雰囲気が変わります。もちろん相手への伝わり方も変わります。

相手の喜ぶような、センスのいい質問を考え抜くこともひとつですが、日常生活の中に「?」をイメージして話してみてください。より自然な「訊く」が出来るようになります。

そしてもう一つの技術がアクティブリスニングです。


「笑顔」

「うなずき」

「視線を合わせる」

「あいづち」

「メモ」

「ボディランゲージ」


技術を使いながら互いの信頼関係も深化させていきます。そしてその話が仕事やプライベートに大きく影響を及ぼしていきます。

金銭的な利益はまだ生み出してはいませんが、これから「利益」につながるものも出てくることでしょう。そこから第4段階の「利く」に繋がっていきます。

 

第4段階目の利く

第4段階目の”利く”

【利く】…期待されるいい結果が得られる

(同前)

第1段階「聞く」では「確認 」。第2段階「聴く」では「目的」。第3段階「訊く」では「技術」の事を話してきました。これまでの段階をフル活用して手にしたものが、この第4段階の「利く」です。

「期待されるいい結果」を得る為には、これまでの人生に於いての経験から掴むべき情報というものもあります。その情報を引きだす為に目の前の話し手を利用することです。話し手の「本心」を引きだすことです。

これには「技術的」な第3段階での「訊く」ということが効果的に思えますが、これだけでは不十分です。自分の心の中にある「目的」つまり第2段階での「聴く」という事を念頭に置いて活用していく必要があります。

そうしたことで、周囲に溢れた何気なく聞いた情報を、キャッチすることになります。これを生活に生かしてほしいのです。その掴んだ情報は「利益」となります。

この「利益」をここでは「利く」と表現しています。これは掴んだだけでは意味がありません。「活かさなければ」ただの情報にすぎず、そうなれば「良かった」という言葉とともに、消えてしまう情報となるのです。ですから実際に活用していただきたい。ただ座って聞いているだけでは何にも役に立たないのです。

そして行動に結びつけることで、最終段階の「効く」に繋がってくるのです。

 

第5段階目の効く

すべての「きく」をまとめて、日常の生活にあてはめて活用したときに、思いもよらない“奇跡”と呼ばれるような結びつきに恵まれてきます。これは多くの体現者の話を耳にしている方でしたら、気がつくことができるでしょう。

 

行動の指標となる5つの感情スパイス

行動の指標となる5つの感情スパイス

最後にその行動に対する指標として、行動に伴う「さ・し・す・せ・そ」を紹介して終わりにしたいと思います。

料理をされる方でしたら調味料を入れる順番の「さ・し・す・せ・そ」はご存じでしょう。ご存じの通り「砂糖・塩・酢・醤油・味噌」ですが、行動の指標となる5つの感情スパイスもあるようです。


さ=させられて

し=仕方なく

す=好きになる

せ=積極的に

そ=率先して


「さ」「し」という心持ちであるならば、人生にとって効果的な「効く」には結びつけることは難しいでしょう。もし結びつけようと考えているならば、同じ職種の方や近しい方の話を「聞く」ことも意識してください。さらに細かく「聴く」となれば「魅力」や「喜び」について掘り下げると効果的です。

「す(好きになる)」という心持ちであれば、情報はそのまま受け入れやすくなっていることでしょう。そしてすぐに行動に移りたくなる感情を呼びます。

そこに「せ(積極的に)」「そ(率先して)」の思いをもつことで、情報収集をしている方々の行動力がより輝いて見えますし、達成も早くなります。

まず何よりも興味をもって「知る」ために「きく」から始めてみてはいかがでしょうか。きっとこれまでの日常がさらにすばらしいものになることでしょう。

 

 

汪夕龍
1980年千葉県生まれ。建築設備業界で10年間、専門技術管理者として働く。
その後、企業経営者を対象としたセミナーを、7年間で約500会場経験。同時に執筆・指導に従事した。

2017年6月新たな可能性を見出し、一悟術ヒーラーとして活動を開始。
これまでの経験を活かし、多くの方々と共に心の勉強をしていこうと現在模索中。

HP:https://wangxilong.amebaownd.com/

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