アラフィフ女子の美と健康。ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、マクロビオティクのエッセンを食生活に取り入れてみよう。

アラフィフ女子の皆さん。
老いていくのは仕方ないとしても、美と健康は何とかして守りたいですよね。
その基礎となるのが「食」。
何をどう食べるのかは体を作る上で重要なことです。

 

子どもの頃、私はお野菜をほとんど食べない子どもでした。
でも、今ではお肉よりも美味しい野菜をいっぱい食べたいと思うようになりました。

子どもの頃は成長期なので、それに見合ったお肉や魚(たんぱく質)が欲しかったのかもしれません。
でも、体の成長が止まり、加齢によって代謝も落ちてくると、日々の食事はカロリー的には過剰となりがちです。

過剰なら量を減らせばいいかというと話はそう単純ではありません。
体に必要な栄養のバランスが大切なのです。

 

バランスの良い食事とは?
これからの美と健康のために考えてみましょう。

この記事の目次

食生活の変化

アラフィフの皆さんが子どもの頃、どのような食生活だったか覚えていますか。

これは農林水産省の平成18年度食料・農業・農村白書のデータ「国民1人1年当たりの品目別消費量の推移」です。

この推移について、日本女子大学家政学部食物学科 教授 丸山千寿子先生がわかりやすく書いておられます。

日本では終戦直後の食糧不足の時期を過ぎると、欧米の食文化が一般庶民にも紹介され、体格の向上を図るために、動物性食品である肉類や乳類の摂取と油脂類の摂取を増やすことが薦められてきました。
その結果、米の消費が減り、パンや麺などの小麦製品の消費量が増えるとともに、魚介類や豆類、海藻などの植物性食品の摂取が相対的に減少しました。

丸山千寿子「日本人の食生活における野菜の重要性」野菜情報 101,34-38,2012-08 農畜産業振興機構

日本食、和食が長寿食、健康食といわれますが、それは実は昭和50年くらいまでの食事のことです。
これを伝統的な和食としたら、今の私たちの食卓とはちょっと事情が違いますね。
肉や油の多い洋食中心の和食になってきています。

 

昭和50年くらいまでの和食は、魚、野菜、豆や海藻などがふんだんに取り入れられていました。
外食するにもお店がなかったですよね。
デパートの食堂でお子さまランチを食べたら、それはもうご馳走だったでしょ?

私は小学校の低学年の頃、エビフライを初めて食べて感動しました。
こんな美味しいものがあるんだ!って。
今ではエビフライはありふれたものになってしまいましたが。。。

子どもの頃を思い出してみてくださいね。

 

それに比べて、日々の食卓には何が並んでいますか。
ご飯、汁物、主菜(肉や魚)、副菜(野菜など)がそろっていますか。

それとも、ワンプレートにまとまるカレーやパスタなどにスープとサラダといった感じでしょうか。

簡単にできる炒め物、揚げ物が多く、時間のかかる煮物は少なくなっていませんか。

一週間のうち、お魚が食卓の上る日は何日ありましたか。

お野菜をしっかり食べていますか。
サラダの生野菜はたくさん食べられたように思っても、茹でてみたらほんの少しの量しかありません。

 

進化から考えたら必要なのは肉より野菜や豆類?

そもそもヒトは雑食です。

この地球の進化の中で、ヒトは雑食で生きながらえ、その体を進化させてきました。
ヒトの歯は奥歯(臼歯)20本、前歯(門歯)8本、糸切り歯(切歯)4本の計32本。
穀物をすりつぶす臼歯、果物や野菜をかみ切る門歯、肉を切り裂いたり繊維質を切る切歯という役割です。

歯の数の比からヒトは植物性の食べ物を多く食べてきたことがわかります。
お肉はゼロじゃないけど少なかったのです。

 

長い長い年月をかけてこうなったのですから、戦後の日本の食生活が急激に変化したことに体は追いついていません。
そのため、食による生活習慣病が問題となるのです。

前述のデータでわかるように、肉類の増え方は異常といえます。

 

ミスインターナショナル、ハリウッドのセレブたちは、美と健康のために食への関心が高いといわれています。
お肉もりもりの食生活ではないんです。
日本の伝統的な食事がアンチエイジングにもよく、お肌の老化にも良い影響があることを知っていて積極的に食べているそうです。

 

伝統的な和食は「まごわやさしい」

バランスの良い食事としてよくいわれるのが「まごわやさしい」食材を献立に取り入れたものです。
伝統的な和食によく使われてきた食材の頭文字を並べたのが「まごわやさしい」です。
その内容は次の通りです。

 

【ま】・・・豆腐・大豆・納豆などの豆類
【ご】・・・ごま
【わ】・・・わかめなどの海藻類(昆布、ひじきなど)
【や】・・・野菜(特に緑黄色野菜や根菜)
【さ】・・・さかな
【し】・・・しいたけなどのきのこ類
【い】・・・いも類

 

ただ、いくら「まごわやさしい」が良いとわかっていても、一度習慣となってしまった洋食中心の和食を簡単には変えられないと思います。
お肉を止めて魚にしましょうといわれてもできないでしょ?

食生活とは習慣です。
慣れてしまっているのはなかなか変えることができません。

 

洋食中心の和食なんだから洋食っぽくアプローチしてみよう

本来の和食に転換するのが難しいなら、ちょっとした工夫をしてみませんか。
洋食中心の食卓なのだから洋食っぽく「まごわやさしい」を取り入れるのはいかがでしょう。

最近の食のトレンドは、ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、マクロビオティック。
野菜や豆類が中心の食です。

 

油やお肉が多く野菜が少ない食卓にこれらを取り入れてみるのです。
相対的に野菜や豆類が増えます。
そして、お肉を少し減らすとバランスが良くなると思いませんか。

 

作り方も見栄えも案外洋食っぽいので取り入れやすいと思いますよ。

外食はベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、マクロビオティックにして、家ではいつも通りというのもいいですね。
その逆も。

 

ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、マクロビオティックを簡単に説明すると次のようになります。

ベジタリアンとは

ベジタリアンとは菜食主義をいいます。
完全な菜食(ヴィーガン)、乳製品はOKとする菜食、さらに卵や魚もOKとする菜食(ペスカトリアン、ペスカタリアン)があります。

ヴィーガンとは

ベジタリアンの中でも厳格に動物性のものを食べないのがヴィーガンです。
健康を志向するところから進んで、「動物を搾取して生きることを避ける」考えが出てきてヴィーガンへと発展しました。完全菜食主義。

グルテンフリーとは

小麦、ライ麦、大麦などの穀類にはたんぱく質成分グルテンが含まれています。
グルテンが体の不調を引き起こすといわれており、グルテンを除いた食事、食品をグルテンフリーといいます。
菜食主義でもあってもそうでなくても、グルテンを含まない食品、食事であればグルテンフリーとなります。

マクロビオティックとは

マクロビオティックは日本発祥の菜食主義です。
玄米菜食。

 

体に良い食生活を続けるコツは

食べることは生きていく上で欠かせないことです。
食べることで、幸せや喜び、豊かさをを感じることができるものです。

決して苦しんで続けていくものではありません。
体のことを考えて、食べたくないものを食べ、食べたいものを食べられないのは悲しくもあります。

体に良い食生活を続けるコツをいくつか挙げてみます。

力を抜いて気楽に楽しく続ける

100%を目指さないこと。
60%できたら良しとすること。

テストでも毎回100点を取るのは常に頑張っていないといけないからしんどいです。
次に80点取れても全然できた気がしなくなります。

食は楽しく食べる、喜びを感じて食べるほど、体にも良いのです。
気持ちですね。

がんばって100%頑張るより、気楽に楽しみながら60%でもできたら良かったと思うゆるさで続けていきましょう。

自然な欲求に罪悪感を持たない

たまには羽目を外すのもありです。
お肉をダメと言われても、たまには食べたくなりますよね。
それは自然な欲求です。

食べたい自分をダメな人間だとか、食べてしまう自分に罪悪感を持ちがちです。
でも、食べたいものを我慢し続けることは、自分の欲求を無視することです。
ストレスがたまります。

そんな時には、食材に感謝して、生産者に感謝して食べましょうよ。
ありがとうって。

足りない栄養は補助も考える

いくら気をつけても食事から摂る栄養が足りないということがあります。
例えば、野菜の栄養価はアラフィフ世代が生まれた頃に比べるとずっと低下しています。
量をたくさん食べても栄養が足りないことがあります。

そう思う時は栄養補助食品を取り入れるのも良いと思います。
基本は食事。
足りないところをうまく補いましょう。

 

まとめ

伝統的な和食は長寿食、健康食といわれます。
ところが、最近の私たちの食卓は、洋食中心の和食になっています。
油やお肉が多く、野菜や豆類が少ない食事です。

バランスの良い食事にするためにベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、マクロビオティックを取り入れてみましょう。

 

少しの工夫も続けていけば効果的です。
気楽に楽しんで美味しくいただきましょう。

 

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この記事を書いた人

心の傷専門家
感情カウンセリング
薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は心の傷専門家として、ヒーリングやカウンセリングを提供しています。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、過去生など心の傷に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

アラフィフ女子が幸せに生きる方法 https://amenosoyokaze.com/

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