一悟術

肺もお肌も粘膜も「潤い」が大切!秋に免疫力がアップする食べ物は? 

暑かった!
とにかく暑かった!
コロナウイルス感染も心配、熱中症も切実だった2020年夏。
体調はいかがでしたか?

 

夏の養生が秋の体調につながると前回お伝えしました。
上手く体調管理できた方、そうでない方いろいろだと思います。

 

もし、夏バテが続いているようなら今からでもケアしていきましょう。
今回は、秋に免疫力をアップする食べ物を漢方の視点からご紹介します。

 

前回のコラムは、このコラムの最後にリンクがあります。
まだの方は合わせて読んでみてください。

 

猛暑の夏でお疲れな胃が秋にひびく

漢方の基礎理論「五行説」では、木火土金水の5つの要素を体の部位や季節、感情などと結びつけて考えます。
木は火を生じ、
火は土を生じ、
土は金を生じ、
という変化を自然の営みにみていきます。

 

「土」というのは「脾・胃」に当たり、「土」を母として子の「金」が生じます。
「金」は「肺・大腸」、季節は「秋」に当たります。

 

そんなわけで、夏に冷たい物を飲み過ぎたり、夏バテして胃の調子を崩すと、秋の「肺」に大きく影響を及ぼします。
疲れたお母さんから元気な子どもは生まれないということです。

 

今回のコラムで重要視しているのは、秋冬に流行する感染症に対して免疫力をアップすることです。
肺は鼻や気管支などの呼吸器系につながっていて、まさに風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの感染に直面します。

呼吸器の主役である「肺」の養生は大切ですね。

 

五行で秋は、肺、大腸、金、辛味、白色、悲しみがキー

 

秋風が身にしみる

秋は、夏の熱を含んだ湿気の多い風からさわやかな湿気の少ない風に変わり、冷気や寒気を感じます。

 

前回のコラムで、夏には体の表面に水が移動してきて汗をかきやすくなっているお話をしました。
秋になると、夏は表面にあった水が体の奥深くに潜り込んでいき、冬を迎える準備をします。
と同時に、秋風によって乾燥と冷えがやってきます。
その結果、体は燥(かわ)く方向へ向かいます。(※漢方では、乾くを燥くと書きます。)

 

冬は肌が乾燥しますが、秋に始まっているのですね。

「秋風が身にしみる」とはよくいったものです。

 

肺は皮毛を主る

漢方でいう肺は、呼吸器系、鼻、咽喉、皮膚、粘膜などに相当します。
古来から肺は皮毛(ひもう)を主る(つかさどる)といわれています。
皮毛とは皮膚、粘膜、体毛(産毛)などを指します。

秋に

  • お肌が乾燥して・・・
  • 気管支炎になるの・・・
  • 咳が出て・・・
  • 鼻炎も・・・なんていうのは、肺の調子が崩れているのですね。

 

漢方的には、肺が整っていれば、お肌も潤います。
つまり、肺が整っていれば、皮膚粘膜が健やかになり、病原菌、ウイルスの侵入を防ぐことができるということになります。

 

2020年を騒がしているコロナウイルスはどこから体内に侵入するか覚えていますか。
目、口、鼻の粘膜でしたね。

粘膜を整えるには肺から整えるといいわけです。
その季節が、秋。

秋は、肺を整えて病原体の侵入に備える季節です。

 

肺を潤す白い食べ物

秋に関係深い肺は、五行では白色
そこで古代人は、白い食べ物を食べると肺が潤うという考え方をしました。

どんな食べ物があるでしょうか。

  • 大根
  • 白菜
  • 白ねぎ
  • れんこん
  • じゃがいも
  • 山芋
    ⇒乾燥させたものは漢方では山薬(さんやく)
  • かぶ
  • もち米
  • 百合根
    ⇒漢方では百合(びゃくごう)
  • くわい
  • 白キクラゲ
  • 白ゴマ
  • 牛乳
  • はちみつ
  • 豆腐、豆乳
  • あんずの種
    ⇒漢方では杏仁(きょうにん)
  • 鶏肉
  • 白身魚
  • いか など

 

白い食べ物を使った献立

白い食べ物を見て献立を考えると…

主菜なら、筑前煮、白身魚や鶏の鍋

副菜に、白ごまを使ったお浸しや白和え

スイーツは、杏仁豆腐、牛乳寒天、梨のコンポート

お茶に、はちみつ豆乳ティー(生姜をちょっと入れても)といったところでしょうか。

くわいは市場に出回る時期が限られて食べる機会が少ないですね。
百合根は茶わん蒸しくらいしか思いつかないです。
何かいい献立があったら教えてくださるとうれしいです。

 

辛味もいいけど気をつけて!

肺に該当する味に辛味があります。

辛味の食べ物は次の通りです。

    • 大根
    • ねぎ
    • 玉ねぎ
    • にんにく
    • 紫蘇
    • 生姜
    • 山椒
    • 唐辛子
    • わさび
    • シナモン など

と書くと、じゃあ辛味のものも食べると肺に良いと思いますよね。
確かにおススメではありますが、逆効果ということがあるのです。

例えば、肺が弱い人が、辛味のものを食べ過ぎると、逆に肺を傷つけることになって咳が出たりします。
色白で肺が弱い私は、辛い大根おろしは、頭の毛が逆立つような、針が刺さるような痛みを感じて苦手です。

 

唐辛子は消化せずに大腸まできて、大便にそのまま出ます。
食べ過ぎると大腸の粘膜が唐辛子で炎症を起こしますよ。

 

何でもほどほどがいいですけれど、実はほどほどが難しいです。
皆さん、健康のためにとか免疫力アップとか聞くとつい頑張って食べ過ぎちゃいますから。

 

旬のものをプラス

体に良いといわれる食べ物も、過ぎたるは及ばざるがごとし。
極端にならないようにしましょう。

 

考えてみてください。
日常生活で白い食べ物ばかりを食べるのも大変で、毎日続かないでしょう?

 

そこで、提案したいのが、前述した白い食べ物を食卓に取り入れながら、他の旬のものもしっかり食べることです。

旬のものは多くは栄養価が高く、値段はお安くコスパのよい食材になります。
旬のものは天からの恵みで、基本的にはその季節のものをいただくこと自体が自然な体のケアになり、健康にとって優しいといえます。

 

私のイチ押し献立は?

ここで私のとっておきをご紹介しますね。
それは、参鶏湯(サムゲタン)
熱いスープは冬のものと思いがちですが、韓国では夏バテからの回復に食べられているそうです。

 

参鶏湯は、鶏、高麗人参、もち米、大棗(なつめ)、栗、松の実、にんにくなどから作られています。
鶏、もち米、にんにくと白い食べ物が入っています。
鶏のコラーゲンは、女性に人気のお肌プルプル成分ですね。

最近ヴィーガンに傾いてきた私は参鶏湯から遠ざかっていますが、以前は夏バテした時や冬の滋養に食べていました。
近所の韓国食材店に自家製参鶏湯の冷凍が売られていたのでお手軽でした。

 

あと一息、肺と胸郭をストレッチ

免疫力をアップする食べ物のほかにおススメしておきたいことがあります。
それが呼吸
猛暑で体力が消耗した夏。
呼吸が浅くなってしまいます。

 

呼吸が浅くなるのが常となると、肋骨まわりの筋肉も固まってしまいます。
横隔膜も固まってしまいます。
呼吸した時の肋骨の開きも悪くなります。

 

使わないと退化するのが体。
固まると、深く呼吸することが難しくなります。

免疫力をアップするために、呼吸を深くして全身の循環をよくしたいものです。
潤いを取り戻し、胸郭がストレッチされた肺は、呼吸も楽になりますよ。

 

腹式呼吸、胸式呼吸。
どちらでもいいですから、深く大きい呼吸をしてみましょう。
吸ったら、できれば、あと一息空気を肺に入れてみましょう。

人によっては背中や胸を引き伸ばされるような痛みを感じるかもしれませんが、これは内側からのストレッチです。
しっかり呼吸するとすぐに体が温まってきます。

 

肺は潤いが大切な部位なので、空気が乾燥している時は気をつけて。
口呼吸は乾燥しやすいので鼻呼吸がいいですね。

 

肺疾患、肺に既往歴がある方、高齢者は、肺を鍛えるぞ!なんて頑張らずに、いつもよりほんの少し多め、ほんの少し深くを心掛けてください。

まずは1日5分からやってみませんか。

 

まとめ

秋は冬に向けて夏に疲れた体を休ませ、栄養やパワーを蓄える季節です。

この秋の養生で冬の体調が決まるといっていいくらいです。
一つ前の季節をどう過ごすかは体調管理の肝なのです。
漢方の基礎理論「五行説」から秋の食べ物を食卓に取り入れて、きたる冬の感染症に備えましょう。

 

前回のコラムはこちら
腸活も温活も続けてみてくださいね。

夏に食べたい!秋冬に備えて免疫力を高める食べ物。鍵は温活と腸活。

 

 

 

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