一悟術

世の中のために何かしたいけど何をしていいかわからない人へ 

世の中が良い方向へ向かっているか、その反対に悪い方向へ向かっているか、いうまでもなく感じ方は人それぞれ、実際どうかわからないというのが正直なところではないでしょうか。

自分と接点がない広い世界のことは実感できなくて当り前ですが、実は案外シンプルで、自分が体験する身の回りのことがその人にとっての真実であるように思います。

たとえば、30〜40年前まで、一家の家計は一人の働き手、つまり、夫や父である男性が支えているイメージがありました。一家の大黒柱というやつです。それが今では夫婦共働きが普通という状況になっています。

より豊かな暮らしを目指しての行動という見方もできますが、正社員でも経済的な理由で結婚できない若者が増えている現実もあります。そうしなければやっていけないため止むに止まれぬ選択であるようにも思えます。

街を歩けば、微笑んだり和やかな表情で歩く人はあまり見かけません。何人かで連れ立っている人は別にして、一人で歩いている人は、たいてい不安そうだったり、無表情で不機嫌そうな表情です。

もしあなたが同じように感じているとしたら、そうした直感はむずかしい理屈を振りかざすまでもなく、案外正しい気がします。

なんでそんな社会になってしまったのか?自分にできることはないのか?それ以前に、そもそも自分はどう生きたいのか?

社会のために何かしたいけど、何をしていいかわからない人がまず知っておくべきものの見方、心の持ちようについてまとめてみました。

 

1. ポジティブ思考の弊害

ポジティブ思考の弊害

今の社会で、会社にせよ、ご近所のコミュニティにせよ、社会の問題を真面目に考えましょうと正面から提案したら、まず浮いてしまうでしょう。

世間話、評論家的に政府や社会に批判することはあっても、真剣に改善方法を考えて行動に移すことを考える人は、身の回りにはほぼいません。

この1ヶ月、今週、今日明日、人によって切迫度に差こそあれ、みんな自分のことで精一杯で、あくせくと動き回っています。

とても世のため人のためになにかする余裕も時間もないし、第一、自分にそんな大層なことなんてできるはずがない、というところではないでしょうか。

世の中的にはポジティブ思考が大流行りで、楽天的、何事も考え過ぎないのが一番といった風潮が支配していて、このような傾向を助長しています。

大事なことを真面目に話そうものなら、重い人、暗い人、あげくに変人などというありがたくないレッテルを貼られるのがオチなので、空気の読める常識人であるほどあえて火中の栗を拾うような愚を犯しません。

当たり障りなく、周りのポジティブさに身を任せている方が明らかに楽だからです。

 

 

しかし、ポジティブ思考にはよいことばかりでなく、弊害があります。一つは、心の深いところで感じていることが、きちんと受け止められないまま蓋をされることになります。

感情、感覚など、自分が感じていることは自然に湧いてくるものでもあり、思考と同様かそれ以上に自分そのものです。

蓋をした感情は実はなくなっていません。ネガティブな感情に蓋をし続けると、内圧は高まり続け、いつか爆発します。具体的には、心身の不調として現れることになります。

この他にも、ポジティブ思考には、本来見るべきこと、向き合うべきことから目を逸らすというマイナス面があります。

側からは調子よく見えますが、足元がおろそかになるので油断した足元を救われて大きな失敗をする人は、有名な人で思い当たる人も多いのではないでしょうか。

世の中、IT化が進んで便利で豊かになっているはずなのに、冒頭書いたように人々の暮らしは忙しく慌ただしくなるばかりです。素朴に不思議だと思いませんか。

少しうがった見方かもしれませんが、そこに一部の力を持った人々や超大企業の思惑が働いているとしたら、大多数の人々が社会の問題に無意識で無関心でいてくれるほどありがたいことはないのかもしれません。

 

2. ネガティブ思考は役に立つ

ネガティブ思考は役に立つ

一方、ネガティブ思考は役に立つ面もあります。それは、「あるもの」を「ある」と認めるからです。

少子化による人口減少、高齢化による社会の機能低下、医療費、年金の問題、巨大地震、高温化、豪雨や台風などの自然災害など、日本の社会は数々の問題に直面しています。

そのなかで、個人も余裕を失っていて、そのしわ寄せが社会的弱者に付け回されています。こうした状況をみるにつけ、心がネガティブに寄りがちになることは仕方がないと思います。

人生にはつらいことや苦しいことがたくさんあります。残念ながらそれは事実です。目を背けてもあるものはなくなりません。

そして、目を背けてないことにしている限りいかなる対応もできません。だって、問題はないことになっているのですから。

むしろ、きちんと正視することで、見えてくるものがあります。それはどんな問題も自分に責任のないものはないということです。

 

ここで「責任がある」を「非難されるべき」と一緒にしないでくださいね。

「責任がある」を、英語でresponsibleと言いますが、response(対応)+able(可能である)、つまり、自分が「対応できる」ということです。

責任があるとは、自分が対応できるし、本質から言えば、自分もそれを作り出した一人であるということです。

ここに至ってはじめて、一人一人が、されるがままの被害者であることを脱し、責任を取り戻すと同時に自分の本来のパワーを取り戻すことができるのです。

 

3. 本当のポジティブ思考とは

本当のポジティブ思考とは

以上のようなことから、今求められるのは、本当の意味でのポジティブ思考です。本当のポジティブ思考とはどんなものか考えてみようと思います。

第一は、見たくないものから目を逸らさないということです。目を逸らすとは、自分だけの思考の世界、つまり、妄想に入り込むことです。

ある人はポジティブ思考を使ってバラ色の未来に耽溺します。別の人はネガティブ思考を使って、将来の不安を言い立てます。

どちらも今現実にないこと、妄想であり、今の現実に直面しなくて済みます。未来や過去にエネルギーが漏れる結果、今がおろそかになって、欲しくない未来を見ることになります。

そうなりたくないなら、妄想に入るのは避けるということです。そうすると、よりありのままの現実が見えてきます。

 

その上で、自分の主導権を渡さないことが大切です。

前の項で述べたとおりresponsible(対応可能)でいる、つまり、自分に起きるどんな出来事にも責任を持つということです。

受け身、被害者的な立ち位置で本来の力が発揮されることはあり得ません。

「戦わない経営」の著者であり経営コンサルタントの浜口隆則さんは、以前天気に業況が左右されるビジネスをされていた時、天気さえ自分の責任だと考えることで逆境を乗り越えたという話をされていました。

「雪が降っても自分のせいと思え」

 

ある事象には、ポジティブとネガティブ必ず両方の見方が存在します。事象は一つの事実であり、意味づけは見るもの次第ということです。

両方の見方がある中でどちらを選ぶかということです。

先ほどの例で言えば、雪が降ったら客足が遠のき、売り上げが減るというネガティブな解釈は普通の見方でしょう。

天気のせいにして、自分ではどうしようもないとあきらめてしまったら、何も改善はないでしょう。

普通の人がなかなか気づけないポジティブな意味を見出し、その考え方を選択して行動する。それが本来のポジティブ思考です。

 

4. 仲間の力

仲間の力

とはいえ、前の項で、普通の人にはなかなか気づけないと書いたとおり、言うは易く行うは難しで、そう簡単なことではありません。

そんな時、ぜひ考えたいことがあります。それは人の力を借りるということです。
そう聞いて抵抗を覚える人もいると思います。

なぜなら、今の社会では自分の力でやることが美徳とされているからです。反面、他人に頼ることは、依存でありしてはいけないこととされています。

学校教育の刷り込みもあります。試験は一人で受けねばならず、カンニングは不正行為で恥ずかしいことであり、厳しく罰されましたから。

しかし、実社会は違います。ビジネスや家庭生活などの現場、すなわち、本番で人に教わることは恥でもなんでもありません。

聞かれる方だって、依存されたらうまくいきっこないし時間や労力の無駄になってそりゃ嫌でしょう。でも、きちんと自立した人から礼儀正しく教えを乞われて、おかげでうまくいきましたと感謝されたら、うれしいのではないでしょうか。

それでも遠慮してしまう人は、自分がその立場だったらと考えてみてください。さらに、そうやって自分がうまくいったら、その人にお礼することもできるし、その人が受け取らなくても、ペイフォワードで他の誰かを助けることもできると考えてはどうでしょうか。

***

そして、大きなことで貢献したいなら、一人でできることに限りがありますが、力を合わせることでできることもあります。

効果の点でも、人の力を借りたり、人と力を合わせたりすることは有効です。

船井総研の創業者である船井幸雄さんに「百匹目の猿―『思い』が世界を変える」という著書があります。

宮崎県の離島の猿の群れにおいて、海辺で芋を洗う猿の数が閾値を超えた際、種の集合意識を通じて、交渉のない別の群れにもその習慣が伝搬したというものです。

現在ではこの説の科学的信憑性には異論があるようですが、個体同士がそれぞれ顕在意識や潜在意識のさらに深層にある集合意識をとおしてつながっているというのは、宇宙全体が一つであるというワンネスの考え方からすると、言わずもがなでごく当たり前と感じます。

他にも、人口割合の閾値以上の人がある瞑想法を行うことで、そのエリアの犯罪が減少したことが統計学的に裏付けられているそうです。

ほとんどの人が受け身的で自分の選択に無意識な中にあって、主体的に生きている人の明晰な意識が大きな影響を及ぼすのは十分あり得ると納得がいくように思います。

 

5.まとめ

僕は集合意識の広がりや人類が変われるかどうかという話をするとき、いつもこの歌を思い出します。

ジョン・レノンの「イマジン」という歌です。

You may say I’m a dreamer(君は僕を夢想家と言うかもしれない)
But I’m not the only one(でも僕は一人じゃない)
I hope some day you’ll join us(いつか君も仲間になって)
And the world will be as one(そして世界はひとつになるんだ)

自分が創りたい世界を目指して今ここの地点からできることをする。

それも一つの選択です。

本当のポジティブ思考を使って主体的に生きていきたいものです。

そんな仲間が集って、世界をよりよい場所にしていきましょう。

以上

祇場駿矢

京都市出身。
京都大学法学部卒業。
大学卒業後、現在のメガバンクに入社、26年間勤務。

ビジネスの現場で産業調査や大企業の事業再生、富裕層取引等を担当、多くの企業経営者、富裕層顧客と接する中で、世の中の流れ、リーダーシップ、お金の本質等について考察を深める。

少年期より「人はなんのために生きるのか」「人はどこから来てどこへ行くのか」を自らに問いかけてきた。バブル世代でいったんは世の中の価値観に染まるが、会社オンリーの人生に生きる意味を見失って挫折を味わう。

魂が震える生き方を追求する中で一悟術に出会い、自身や周りの体験から、自己成長の最高のツールという確信に至り、独立起業を果たし、誰もが物心共に幸せになれる方法として「悟りを目指す生き方」を伝えている。

豊富な社会経験、懐の深さから、経営者、投資家、コンサルタント、カウンセラー、コーチ、医師、作家、セミナー講師、会社員、主婦など、多くのクライアントから支持されている。

著書「先行きの不安から自由になる『お金と心の法則』」(フォレスト出版)

HP:https://fillz.biz

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