『子供のことで相談したいのになかなかちゃんと話を聞いてくれない』
『「疲れた、疲れた」といつも自分のことばかり。私だって疲れているのに…』
『「いつならいいの?」と聞いてもちゃんと答えたくれた試しがない。』
もしかすると、こんな「話を聞いてくれない、気持ちをわかってくれようとしない」自分勝手な夫に、嫌気がさしていたり、抑えきれない怒りの感情が芽生えているかもしれません。
けれど、『もし、この感情を全て夫にぶつけてしまったら、一体どうなるのだろう?』
そんな不安感から『怒ってはいけない』と我慢したり、押し殺していませんか。
抑えきれないイライラや怒りは我慢したり、押し殺してしまうとかえって増長させてしまいます。
このコラムでは、『夫へのおさまらない怒りを爆発させてしまう前に、やるべきたった一つのこと。』をお伝えしていきます。
とにかく今抱えている”感情”を一旦吐き出す
なぜ、あるとき突然”おさえられないイライラや怒り”が自分の中から湧いてくるか。
それは『普段からイライラや怒りを我慢したり押し殺すことが無意識にクセになってしまっている』からです。
抑圧したネガティブな感情は知らず知らずのうちに心の奥底に蓄積していき、ある時突然、噴火するように爆発を起こします。
その”ある時”というのは、仮に感情を溜めておける器のようなものが自分の中にあったとしたら、それがもう溢れかけて、これ以上溜めておけない状態になったときです。
今一番わかっておいてほしいのは、あなた自身がこれ以上感情を自分の中に溜めておけないいっぱいいっぱいの状況にあるかもしれないということです。
それはある意味、感情を抑圧した状態にあるので、日常的に様々なストレスを引き起こしている可能性があります。
この緊張した状態を少しでも緩和させるためには、日常的に大きなストレスと抱える原因の一端となっている溜め込んでしまった感情をまず吐き出す必要があります。
次に、とにかく感情を吐き出すための対処策をお伝えしますのでぜひ実践してみてください。
感情を吐き出すための3つ方法
方法その1:とにかくノートに自分の気持ちを書きまくる
思いついたことから罵詈雑言など、とにかく思うまま存分に自分の気持ちを書けるノートを作りましょう。
感情を我慢したり、押し殺すことに慣れてしまっている分、普段、自分の感情を感じ取りにくいと思います。
このノートは、自分の感情を感じとるためのトレーニングだと思ってください。
思いついたこと、感じたこと、素直に思ったことをそのままノートに書き出すだけでも、随分と気持ちがラクになります。
私も以前は、自分の気持ちを表に出したり表現したりするのがものすごく苦手でした。
だから、このノートを作って怒りがおさまらない時やストレスが溜まった時は存分に書き殴っていました。
実際、やってみて頂ければどれだけスッキリするのか感じてもらえると思います。
方法その2:泣く
感情を我慢したり押し殺したりする癖のある人は、その感情が知らない間に心の奥底に溜まってしまっています。
普段は何とも感じなかったとしても、何か刺激が入るとイライラしたり怒りの感情が湧いてきたり。
感情が溜まっていれば溜まっているほど、自分ではコントロールできない抑えきれない感覚に陥ります。
「泣く」というのは、その溜まった感情のガス抜きに繋がります。
できれば、自分が泣いても支障が無い環境を作ってから「泣く」ようにしてみてください。
例えば、悲しい映画をみる・とても悲しかった体験を思い出すなど。
感情を押し殺すことに慣れてしまっている分、自分で「泣ける」ようなきっかけや状態を作らないと「泣く」こと自体難しいと思いますので、少し手間はかかりますが時間をとってぜひやってみてください。
おもーくのしかかったような感覚を普段から感じている人はたくさん泣いた後、とてもスッキリできると思います。
方法その3:プロのカウンセラーに相談する
自分で対処するのが難しいようであれば、専門のプロに頼むというのも一つの手です。
両親や友人など近しい間からの人に相談するのではなく、なぜ、プロのカウンセラーに頼んだ方がいいのか?
それは、”客観的に第三者であり彼らが相手の話を聴くプロ”だからです。
近しい間柄の相手に相談することが決してダメなワケではありませんが、だいたい、相手は自分の主張や指摘をすることがあるでしょう。
となると、話を聞いてほしいのはこちらなのに、いつの間にか相手の主張や指摘を聞かされたりすることもあり安心して自分の気持ちを話せなくなってしまします。それでは余計にストレスを感じてしまいかねません。
そういったことを回避するためにも、話を聴くプロである専門のカウンセラーに相談したほうが良いでしょう。
私自身もカウンセラーでありますが、オススメなカウンセリングは感情カウンセリングです。
このカウンセリングの手法の特徴として、相談者の話を聴くことに徹する・余計なアドバイスはこちらからはしないといった徹底的な傾聴を行う点です。
実際、体験してみられれば抱え込んでいて気持ちがゆるゆると解けていく感覚がわかっていただけると思います。
感情を溜めてしまう原因
少し話は変わりますが、小学校、中学校と自分がどんな性格だったか覚えていますか?
・自分より他人を優先する
・人に自分の意見を合わせる
・言いたいことやりたいことを我慢する
このような行動をとりがちではなかったでしょうか?
成長過程ではある程度、我慢したり自分を抑えるという体験があって当然ですが
いつも我慢したり自分を抑えることが当たり前になっていたとしたら
それは小さい時からの親とのコミュニケーション上でそういったクセが身についてしまったと考えられます。
夫への怒りがおさまらなかった私の体験談
ここで私の体験を少しお話ししたいと思います。
10年ほど前の子供を出産した前後の話です。出産前から些細なことで夫によくイライラしたり、怒ってしまうことがありました。
産後の急激な自分を取り巻く環境が変わったことやホルモンバランスの関係などで情緒も不安定になっていたこともイライラや怒りやすくなっていたことの大きな要因の一つだと思います。
けれど、夫はどちらかというと育児や家事をよく手伝ってくれていたので、なぜ自分がイライラして怒ってしまうのか?不思議で仕方がありませんでしたし、そんな自分がイヤでよく自己嫌悪に陥ったりしていました。
なので、怒りが湧いても決して『怒ってはいけない』と我慢するようにしていました。
けれど、我慢しようとすればするほどどこかで必ず爆発してしまい、結局、家族に怒ってしまう…そんなネガティブなループが何年も続きました。
なぜそんな状況に陥っていたかというと、やはり、私自身も『普段からイライラや怒りを我慢したり押し殺すことが無意識にクセになってしまっていた』からでした。
ちょうど子供を出産した頃が『もうこれ以上が我慢できない』と、自分の中に今まで溜めてきた感情が溢れた状態になりだした頃だったのだと思います。
私が感情を自分の中に溜め込むきっかけとなった出来事
そもそも私自身の自分の言いたいことや自分の気持ちを押し殺してしまうクセが身についた大きなきっかけは、小学校高学年の時に体験したイジメでした。
何を言ったりやったりしても、文句を言われ悪口を言われ、あることないことを言いふらされました。
そんな体験をしたことから「自分を出してはいけない。自分を出すと攻撃される」そんな恐怖心が無意識に私自身に常に付きまとっていました。
次第に、自分の言いたい事、感じた事、思った事はほとんど表に出すことなく、押し殺したり我慢する癖が身についていました。
しかし、出産後の「怒りが抑えられない自分」を体験したことをきっかけに、少しずつこのクセをやめるようにしていきました。
時間はかかりましたがその改善方法は功を奏し、現在は怒りを家族にぶつける事もほとんどなく、日常生活を心穏やかに楽しく過ごしています。
私のように子どものころ、自分の気持ちを押し殺してしまうクセが身についてしまうきっかけとなった出来事として何か心当たりはありませんか?
それを思い出すことは、今の現状を根本から変えていくための大きな手助けとなります。
まとめ
私の体験談を通して、抑えられない怒りの根本原因は、幼少期から我慢するクセや自分の感情を押し殺すクセに関連していることが少しわかって頂けたでしょうか?
夫に対する怒りはあくまでも表面的な部分であり、本当に気づいて欲しいことは、あなたが長い間我慢し続けて頑張りすぎて心が疲弊してしまっているということです。
いつも頑張っている自分を労わり、自分の感情を出していい。
そんな風に少しでもあなたの毎日が今よりラクなることを心より祈っております。