セックスレスが寂しい 夫婦関係を破局から救う起死回生のセックス観

カウンセリングのなかで、クライアントさんからセックスレスの悩みを耳にする機会がそれなりにあります。

日本の夫婦全体の半分以上、40代では6割がセックスレスという調査もあるようです。

仕事で疲れているからと夫がたびたび拒否、心が折れた。

出産を機になんとなく疎遠に。

どうしてもその気になれないのに、責められてつらい。

立場や状況によって、お互いにさまざまな思いや言い分がありそうです。

セックスレスがなぜ辛いのか、その理由はもちろん人それぞれですが、ここでは夫婦関係の危機という視点にフォーカスして解決法を探ってみました。

 

この記事の目次

1.セックスレス が問題となる状況

セックスに関わる悩みは、なかなか人には相談しづらいデリケートな問題です。

特に、日本ではそうかもしれません。

巷でいろいろ言われていますが、やはり一番大切なのは当事者である夫婦二人の主観的な思いです。

つまり、どのような形であれ、本人たちが満足であればそれでいいということです。

何が普通とか正常とか、いいとか悪いとかは、一切関係ありません。

ということは、問題となるのはひとえにお互いのセックスに対する考え方が不一致である場合です。

たとえば、夫は別にセックスがなくてもいいと考え、妻はそうではないといったケースです。

このような不一致が深刻化すると、夫婦関係が危機に陥ったり、破綻に至ったりとなるのはご承知のとおりです。

 

2.セックスレスが辛い理由

では、夫がセックスに興味を示さない場合、妻が辛さを感じる理由はどのようなものでしょうか。(基本的には、男女が逆の場合も同じ)

愛情が感じられない

セックスを愛情表現と捉える人は多いと思います。

それがないことで、妻は夫から愛されているとい

う実感が持ちにくくなります。

拒絶されることが続いたり、ムードづくりや話し合い等、様々の努力が報われなかったりして、寂しさや悲しさで心が折れたという訴えを耳にします。

女性として見られていない

セックスレスになることで、夫から女として見られていないことに傷つく妻も少なくありません。

年齢を重ねても、女性として魅力を持ち続けたいという願いは当然だと思います。

人生はまだ道半ば、なのに女性としてこのまま枯れていくのかと思うと、やるせなく、いたたまれない気持ちになるのも理解できます。

性欲を満たせない

次は直接的な理由です。

生理的欲求である性欲、ムラムラやモヤモヤを満たしたり、解消したりできないことは、いうまでもなく辛いことです。

世の中に男性向けの性的サービスは数多く存在しますが、女性の場合、そうもいきません。

かといって、夫以外の男性に関係を求めるのは、大きなリスクを伴いますし、子供のことを考えると選択できないと考える人は多いでしょう。

喧嘩の原因になる

セックスをするしないが、夫婦喧嘩の原因となります。

一方は拒否されて傷つき、もう一方はセックスに応じない罪悪感から、互いに相手を責め、攻撃してしまうパターンです。

愛情をたしかめるはずのセックスが、パートナー間の争いの原因となるのは残念なことです。

 

3.セックスレス を辛くしている考え方

このように見てくると、セックスがないという事象それ以上に、セックスに対する意味づけが、問題を大きくしていることに気がつきます。

セックスに対する意味づけとは、たとえば、

「セックスは愛情を確かめる最高の手段」

「セックスのあるなしが女性としての魅力を示す」

「セックスがないということは、自分への愛が冷めたことを意味する」といったものです。

どれも聞いたことがあると思いますが、実は、これらの考えには、議論さえされない共通の隠れた前提があります。

なんだと思いますか?

それは、「成熟した大人はセックスをするのが当然」という考え方です。

セックスレスを問題として論じたものは多くありますが、ここに疑問を呈しているものは見たことがありません。

そこで、試しに違う前提を置いて考えてみましょう。

もし仮に、「子供を作る目的がないなら、セックスをしないのは当たり前(してもいいけど)」が常識だったとしたら。

前項で挙げた理由を順にみていきましょう。

セックスレスだからといって、相手の愛情がないとは感じないでしょう。

また、女性として見られていないとも思わないでしょう。

そして、喧嘩のタネにもなりにくいことでしょう。

それよりも、お互いにとって何が心地いいのか、どうすればハッピーなのか、冷静に話し合うのではないでしょうか。

となると残る問題は、(セックスしたい側の)性欲をどうするのかということに絞られてきます。

実はこの点に関しても、セックスを女性としての価値や愛情の有無と結び付けたりしなければ、解決を探るのはより簡単です。

セルフプレジャーで解消することは、有力な選択肢となり得るでしょう。

愛情をもらえなくて惨めだとか、女性としての価値がないからか悲しい、といったマイナスの思いが付きまとわないからです。

他の生理的欲求である、食べることで食欲を満たし、眠ることで睡眠欲を満たすことに近いイメージかもしれません。

セックスにまとわりついている恥や罪悪感、価値証明などを取り除いたなら、案外単純なことだったりします。

 

4.人間を自由にする新しいセックス観

「セックスをしなくても当たり前」

前項では、このように考えることで得られるメリットを述べました。

「それはたしかにそうかもしれない・・けど、それじゃ味気ないし、物足りない」と思った人も多いことでしょう。

たしかに、自然界を見ると、動物は発情期以外は異性に見向きもしないと言われています。

年中発情している人間は、例外的な存在です。

でも、「そうは言っても、したいものはしたい」わけですから、仕方がありません。

それはある意味当然で、セックスには生殖や性欲の充足以外にも意味があるからです。

その意味とは、互いの愛情表現や絆を深めることなどです。

話の流れからは「セックスは最高の愛情表現」に異を唱えましたが、正確に言えば、否定しているのは「最高の」という部分です。

つまり、相手に愛情表現し、パートナー間のつながりを強くするなら、もっといい方法がありますよということです。

(1)セックスのマイナス面

もっといい方法とは何かを紹介する前に、セックスにまつわるマイナス点に触れておきましょう。

そもそも人間以外の動物にとって、交尾などの生殖行動は大きなリスクを伴います。

体力を著しくを消耗したり、外敵に対して無防備になったりするためです。

海から遥々と生まれた川に遡上する鮭のように、生殖を終えると力尽きて死に至る動物も少なくありません。

哺乳類の場合、代償として神は性行動に快感を与えたと言われていますが、その快感も生命と引き換えだとしたら、割が合わないわけです。

それでも動物が生殖行動を行うのは、種の保存という目的のためです。

つまり、個体にとっては大きなマイナスだけれども、種の存続という要請がそれを上回るわけです。

翻って人間は、天敵に襲われるわけでも、死ぬわけでもありません。

だからこそ、年中セックスを楽しめるわけです。

しかし、実は個体として消耗する、すなわち、生命力を毀損することは否めません。

肉体的、体力的にはもちろん、創造性やインスピレーション、思考力、意欲など精神的にもかなりの悪影響があります。

成功哲学の祖として名高いナポレオン・ヒルは、「悪魔を出し抜け」という著書の中で、成功を遠ざける最も危険なもの(悪魔の武器)として、セックスの誘惑を挙げています。

また、セックスにまつわる固定観念も、シンプルに性を楽しみ、愛情表現するのをむずかしくしています。

西洋のキリスト教的価値観では、性を穢らわしいもの、罪深いものとして否定し抑圧しているため、多くの人がセックスに関連して心に傷を追っているからです。

 

(2)現代人が知らない男女の性の役割

このように、取り扱いが厄介で、マイナス面が大きいのがセックスであり、男女の絆を強める目的であれば、よりよい方法があります。

前提として、以下のような男女の身体面の性の機能、役割を理解しておくことが必要です。

女性は常に環境からエネルギーを取って、エネルギーが高い状態にあることができます。

一方、男性はそれができないため、エネルギーが不足する状態にあります。

一般に男性は女性を通さなければ、エネルギーを取ることができません。

足りないものの充足を求めて、そこから男性の性の衝動が生じてきます。

 

こうした男女の差は、感覚的に理解できる人も多いと思いますが、具体的に以下のような事例に示されます。

事故等で大量に出血した場合、より多く血液を失っても生存できるのは女性である。

高齢の夫婦で、どちらかが先立った場合、より長生きするのは女性である。

そもそも女性の方が長命である。

痛みに強いのも女性である。男性なら出産の痛みに耐えられないという話を聞いたことがあると思います。

それもこれも、要するに、女性の方が生命力が強いことの現れなのです。

それもそのはずです。

女性の方が宇宙から直接的によりたくさんのエネルギーを取り入れられるから、という確固とした理由があったんですね。

これは私が勝手に言っているのではありません。

ここでは長くなるので詳しく触れませんが、数万年前の日本に存在したとされる文明が伝えている性のついてのサトリ(物理)なのです。

 

(3)セックスよりベターな方法とは

そして、女性から男性がエネルギーをもらう方法は拍子抜けするぐらいとても簡単です。

自然の理に生きている動物は、本能のままそうしています。

それは、オスとメスが仲良くくつろいで一緒にいることです。

生命エネルギーとは電気の一種なので、手をつないだり、マッサージなどで直接肌を触れ合うとより効果的です。

男性は女性からエネルギーをお裾分けしてもらうのですから、感謝しつつ首や肩を揉んであげたり、足をさすってあげたりするとよいのです。

お互いがお互いにとって大切な存在であることを伝え合い、愛情を表現し、絆を強くするのに、セックスが介在する必要はなかったのです。

自然界の動物と同様、人間にもセックスに縛られない、より自由で開放的な男女の関係性が存在したのです。

ちなみに、前の方でも触れているとおり、双方が求めるならセックスを楽しむことになんら不都合はありません。

愛情に満ちたセックスは心が満たされるため、過度な耽溺は比較的起こりにくいですし、上のような方法を知っていればなおさらですね。

 

5.あなたは価値ある存在

若干繰り返しになるかもしれません、大事なことですので、改めて強調しておきます。

それは、パートナーからセックスを求められるかどうかと、あなたの女性としての価値はなんの関係もないということです。

そもそも子供を作る目的でなければセックスの必要はありません。

あなたのパートナーはその考えを持っている人というだけです(相手が浮気している場合は、当然ながら別の問題です)。

そして、あなたがセックスを望んだとしても、それが悪いわけでもありません。

人それぞれ好きなものや欲しいものが違うのは、当たり前ですよね。

どうであれ、あなたは以前も、今も、そして、これからも、あなたのままで価値のある存在だということを忘れないで欲しいと思います。

パートナーからセックスを求められないからといって、あなたというかけがえのない存在の本質的な価値が傷つくことなんてこれっぽっちもありません。

セックスレスなんかに振り回されず、あなたらしい人生を大切なパートナーと歩んでもらいたいと思います。

 

6.まとめ

パートナー間でセックスに対する考え方が異なるケースにおいて、そもそもなぜ問題となるのか、そして、解決策について述べてきました。

いかがだったでしょうか。

ポイントは、問題を深刻に見せているのが、セックスに対する役に立たない固定観念ということです。

たかが(あえてそう言います)、セックスへの欲求のレベルが違うぐらいで、パートナーシップがギクシャクしたり、壊れたりすることはとても残念です。

思い込みを手放しさえすれば、お互いをありのまま尊重し、愛情と尊敬で結ばれた心地の良い関係が築ける可能性の扉が開けます。

あなたのパートナーシップがさらに素晴らしいものになることをお祈りしています。

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この記事を書いた人

京都市出身。
京都大学法学部卒業。
大学卒業後、現在のメガバンクに入社、26年間勤務。

ビジネスの現場で産業調査や大企業の事業再生、富裕層取引等を担当、多くの企業経営者、富裕層顧客と接する中で、世の中の流れ、リーダーシップ、お金の本質等について考察を深める。

少年期より「人はなんのために生きるのか」「人はどこから来てどこへ行くのか」を自らに問いかけてきた。バブル世代でいったんは世の中の価値観に染まるが、会社オンリーの人生に生きる意味を見失って挫折を味わう。

魂が震える生き方を追求する中でエネルギーヒーリングに出会い、自身や周りの体験から、自己成長の最高のツールという確信に至り、独立起業を果たし、誰もが物心共に幸せになれる方法として「悟りを目指す生き方」を伝えている。

豊富な社会経験、懐の深さから、経営者、投資家、コンサルタント、カウンセラー、コーチ、医師、作家、セミナー講師、会社員、主婦など、多くのクライアントから支持されている。

著書「先行きの不安から自由になる『お金と心の法則』」(フォレスト出版)

HP:https://fillz.biz

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